投資 雨にも負けず

新Nisa 積み立て投資を選ぶなかれ!

投稿日:2024年2月3日 更新日:

新Nisa 積み立て投資を選ぶなかれ!

2024年1月1日より

「新NISA」

が始まった。

名前を聞いた人も多いだろう。

多くの人が選んでいるのが積み立て投資。

でも、これは選んじゃ駄目!

なんでそうなのか、以下に解説します。

新Nisaって何?

数々のサイトで解説されていますので、ここでは簡単な説明だけ。

新Nisaは

「投資額非課税の個人投資の枠組」

です。

もっとわかりやすく言うと、

「全部合わせて1800万円までの投資から得られる配当金や売却益には税金がかかりません。」

というもの。

新Nisa 導入の目的

そもそもこれまでのNisaを

「新Nisa」

と改名して新しく導入する目的は、

「個人が所有する余剰金を貯蓄ではなく投資に向けて、経済活動を活性化させよう!」

という目的があった。

言うなれば岸田政権が提唱する

「新資本主義の三本の矢」

のひとつ。

日本人はよく

「日本人は世界で最も株式投資を厭う国民。」

と変った威張り方をする。

が、実際にはドイツ人の方が消極的。

成人の76%が

「株式投資は関係ない。」

と回答している。

 

すなわち!

株式投資しているのは24%だ。

一方、日本人は28.9%が株式投資を経験済み。

しかし、日本人が株式投資に消極的なことに変わりはない。

そんな日本人の

「背中を押す」

目的で、非課税投資枠を大幅に拡大した新Nisaを導入することになった。

何故投資なのか?

経済にとってお金は酸素のようなもの。

これがないと死にます。

しかし日本経済はバブル崩壊以来、酸欠状態。

経済は30年近く停滞。

結果として人口が日本の2/3しかないドイツに抜かれて、

「世界第四位」

に転落した。

アベノミクスも効果なし。

そこで岸田政権は経済に

「呼吸できる酸素」

を供給すべく、新Nisaの導入を決めた。

「国民が貯蓄に回さないで株式、すなわち企業に投資すれば、経済は活性化する!」

というわけだ。

勿論、

「計測できるだけの経済効果」

を発揮するのには、多くの国民が

「ウマイ話に乗せられる。」

事が必要だが、考え方は正しい。

問題は別のところにある。

4つのG

政府や投資銀行が主張しているように、

「投資すれば老後の貯蓄も溜まり、経済も活性化してウインウイン」

が本当なら、世の中から貧困はなくなっている。

未だに貧困がはびこっているのは、そう簡単にはいかない証拠。

新Nisaも同じで、

「始めれば誰でもお金を増やせる。」

というものではない。

ドイツ統一を成し遂げたプロイセン軍の

「不敗の軍師」

と呼ばれたモルトケ元帥。

彼が戦闘に勝つには

「4つのGが欠かせない。」

と言っている。

それは

  • Geld(金)
  • Gedanke(戦略)
  • Geduld(忍耐)
  • Glück(運)

の4っである。

株式投資も同じ。

新Nisa 積み立て投資を選ぶなかれ!

新Nisaを始めるなら、金はある筈。

なのでここは説明する必要なし。

問題は次の戦略である。

素人投資家の多くは、戦略を建てず、持たず、考えず、積み立てNisaを始める。

しかし過去、戦略も建てず、持たず、考えず、

「運だけで」

戦闘に勝った例は滅多にない。

2024年から積立式で新Nisaを始めた人も同じ目に遭います。

質問
なんで?

 

株(新Nisa)で儲けるには、

「安く買って高く売る。」

が欠かせません。

なのに今、30数年ぶりの最高値で買って、どうやって儲けるの?

さらに!

株価は上がるばかりではありません。

必ず下落に転じます。

そこで必要なのが忍耐です。

が、素人投資家は投資したお金がマイナスになると、我慢できない。

眠れない夜を過ごした後で

「全部なくなるよりは!」

と、赤字で損切りします。

だから今年、新Nisaを、それも積み立て投資で始めた人はこの先、

「悪夢」

に見舞われるでしょう。

私に言わせれば

「戦略がない上、我慢もできない人」

が、株式に手を出すのは誤りです。

積み立て新Nisaで得をするのは、

「売買手数料」

が必ず入ってくるSBI証券や楽天証券など証券会社だけ。

素人投資家はそんな証券会社の

「撒き餌」

です。

2024年は株価乱高下の年?

2024年は株価が乱高下する可能性が非常に高い。

とりわけ日本市場では。

日本株の過去最高値を支えてきたのは、日銀の金融緩和。

これが今年、終焉する。

安い金利でマンションを買った消費者は、金利の上昇で月々の返済額が上昇する。

すると

「イケイケドンドン」

だった不動産業界は一気に泣きっ面に蜂。

株価が下がり始めるのは時間の問題だ。

さらに!

今年は米国で

「あのトランプ」

が大統領に選出される可能性が高い。

10月以降、株価は大きく下げる。

なのに今、積み立て型で新Nisaなんか始めます?

どうしても積み立てNisaを始めたいなら、買うのは次期大統領が決まってから。

新Nisa やるなら成長投資枠

一番いいのはちゃんと戦略を建てて、

「成長投資枠」

を利用する投資です。

今年、間違いなく株価が下落する時期が来ます。

それが6月か10月か、それは

「神のみぞ知る。」

です。

最大の危険は米国の大統領選挙。

この結果が出るまでは

「じっと我慢の子」

です。

株価が下落を続け、

「買う人が居ない。」

というコメントが出た瞬間が買う時期。

その際、できるだけ広範囲に投資。

が、中国とドイツは避けるべし。

双方、落ち目です。

S&P500のインデックス投資など、リスクが低い分野を選びましょう。

あとは運。

運が良ければクリスマスにはもう黒字で、春先には売却。

売却益を税金なしでいただけます。

質問
売るの?

 

株は持ってるだけじゃ儲からない!

儲かったら利益確保。

成長投資枠はたったの240万。

購入 ⇒ 利益確保

を何度も繰り返さないと、儲かりません。

又、売ったら次の暴落がくるまでじっと忍耐です。

最初の投資で成功して、

「俺は天才だ。」

と待ちきれず投資して失敗するのは、

「素人投資失敗あるある」

です。

我慢できることが投資家の徳。

だから

“alter Meister”(大マイスター)

と呼ばれる投資家のコストラーニ氏は、

「株と一緒に睡眠薬を変え。」

と言ってます。

そしてあなたが確保した利益は、

「さんざん我慢した慰謝料」

だそうです。

言いえて妙。

-投資, 雨にも負けず

執筆者:

nishi

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