
イラン戦争のあおりを受けて、ドイツではガソリン価格がリッター400円を突破!
日本の
「190円を超えた!」
という悲鳴をドイツ人が聞くと、
“Euer Kummer möchte ich gern haben.”
(それが悩みなら、喜んでいただきたい。)
と言います。
この過去最高値更新でドイツ政府が取った
「秘策」
が、今回のテーマです。
この記事の目次
日本と違う消費者の行動
ガソリン価格の高騰に対する日本人の反応は、タイやフィリピンの反応と同じ。
価格の高騰を国の政策のせいする。
とりわけ
「熱くなると止められない国民性」
をもつタイ人とフィリピン人は、
「国はなんとかしろよ!」
とデモ行動に出る。
一方、ドイツ人は
「ガソリン価格の高騰はトランプが起こしたイラン戦争のせい。」
「政府が悪いわけではない。」
と物分かりが良く、政府に責任を求めることはない。
そういうわけでもない。
ドイツ人の怒りはイラン戦争を理由に、必要以上に価格を上げる
“Mineralölkonzern”(オイル会社)
に向けられる。
これが日本と違う点。
それとも日本で誰かが、
「ガソリン価格の高騰は、出光のせいだ!」
なんて言っているのを聞いたことがありますか?
日本のガソリン価格、実は安い?
日本では
「ガソリン価格が急騰!」
と騒がれている。
本当に高いのだろうか?
というのもドイツではデイーゼルは今、2ユーロ45セント/リットルです。
日本円でなんと450円。

ハイオク ガソリンは2.23ユーロ(401円)/リットルです。
優に日本の倍以上。
この価格を見れば、日本のガソリン価格はかなり安く見える。
一番儲けているのは国
この高値で一番儲けているのは国です。
というのもドイツではガソリン料金に
- エネルギー税
- 二酸化炭素税
- これらを含めた価格にさらに19%の消費税
が、かかっているんです。
エネルギー税だけで、ほぼ100円です。
二酸化炭素税なんていいますが、たんなる政府の財源ですからね。
すなわち!
ガソリン価格の高騰で一番儲けているのは国なんです。
なのに政府が
「指をくわえてみているだけ」
だと、流石のドイツ人でも怒ります。
ガソリンリッター400円越え ドイツ政府の秘策は、、
そこで政府は
「なんらかの対策」
を実施する必要に迫られるわけです。
が、国家予算にぽっかりと空いた
「予算の穴」
があり、日本のように赤字国債を発行してさらに大きくするわけにはいかない。
そこでドイツ政府が思いついた
「税収入を下げないで、ガソリン価格を下げる秘策」
が
“Tankstellengesetz”(ガソリンスタンド法)
です。
この法令で政府は、ガソリンスタンドが価格を上げる回数を1日1回に制限する。
それもかっきり12時のお昼。
それ以外の時間帯に価格を上げるのは禁止。
ただし値下げの回数、時間は制限なし。
違反すると10万ユーロもの罰金を課される。
このガソリンスタンド税の導入に関して専門家は
「効果はない。」
と言っていた。
にもかかわらず政府は無理やりこの法令を国会で通過させ、4月1日より発効した。
ガソリン代は安くなったのか?
で、皆さんガソリン価格はこの法令で安くなったと思います?
勿論、安くなりませんでした。
それどころか、ガソリン価格はさらに高騰!!
というのもガソリンスタンドは、
「他が下げないなら、ウチも下げない。」
と12時に価格を値上げ。
その高値が定着したんです。
そもそもこのガソリンスタンド法令は、オーストリアですでに導入済み。
そこで
「ガソリン価格がさらに高騰した。」
という結果が出ているのに、
「パフォーマンス」
を見せつけたいドイツ政府がこれをゴリ押し。
こうなるのは目に見えていました。
しかし政府は、
「寡占局にもっと権限を与えて、ガソリン価格の是正を図る。」
と一向に誤りを認める素振りはなし。
だって高騰するガソリン価格で一番得をするのは、政府ですからね。
哀れなドイツ人。
しかし!
ガソリン価格の高騰で、電気自動車の購入問い合わせが激増!
4月の自動車新規登録数が発表されると、また電気自動車の登録台数が新記録を樹立しそうです。
補助金もあるしね!
