ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!
サンタラリー2021。
ドイツのアナリストは、
「オミクロンラリー」
と呼んでます。
先週から今週にかけて、
「オミクロン株による経済停滞懸念」
で大きく修正した株式市場の
「間一髪のリカバリー」
を誘発したのは、まさにその張本人のオミクロン株でした。
この記事の目次
オミクロンラリー 開幕！
先週金曜日に
「ゲゲゲの鬼太郎」
と叫んだほど、大きく下げた米国の株式市況。
ドイツも足を引っ張られて、マイナスに。
「月曜日にはリカバリーするだろう。」
と楽観していたら、
マイナス1.9％。
ひ～。
一時はマイナス2.5％の大幅安。
もっと大きく下げなかったのは、米国の株式市場がマイナス1％+で踏ん張ったお陰。
当然、
「終わった、2021年サンタラリー。」
と確信。
ところが翌日には（少し）回復。
水曜日と木曜日も順調に回復。
ドイツの株式市場、12月24日（金曜日）はクリスマスのお休みです。
そこで1週間で振り返ってみると、
なんと1％のプラス。
月曜日の落ち方が半端ないね！
ドイツでは、
“Hoffnung stirbt zuletzt.”（希望の光は最後に潰える。）
と言いますが、まさにその通り。
でも、なんでリカバリーしたの？
オミクロンラリー その原因
オミクロンラリーの原因は、まさにオミクロンそのもの。
最初にオミクロン株が流行した南アフリカで、
「重症になる確率は、他の株に比べて80％低い。」
という医療データが発表。
イギリスでも、
「重症になる確率は、他の株に比べて70％低い。」
という調査結果が発表。
さらに！
南アフリカで、オミクロン株の感染者数が急速に減少中。
ちょうど日本で、
「嘘！」
みたいに感染者数が減りましたよね。
同じ現象が起きているんです。
変異し過ぎて、持続力がなくなったみたいです。
こうしたデータが次々と上がってくると、
「オミクロン株、恐るに足らず。」
と株価が回復。
ルフトハンザ株 テイクオフ
「オミクロン株、恐るに足らず。」
を象徴するのが、ルフトハンザ株の動き。
月曜日はオミクロン株による経済停滞懸念で下げましたが、
1週間で10％近い回復。
ただし！
クリスマス前に、
「オミクロン株の影響で1月中旬から2月の予約が激減した。」
と発表。
予定していたフライトを3万3000本、キャンセル！
く～。
クリスマス明けには株価、落ちるぞ！
しかし春になれば、テイクオフ！
Varta 株 3年で450％増！
日本で電池事業と言えば、村田製作所かパナソニック。
ドイツではVarta。
第二次大戦中は潜水艦の
「潜水航行」
に必要な充電地を制作していた
「由緒ある」
（元）軍需産業です。
日本語のホームページがあったよ！
2018年前に上場されてから、
「嘘！」
のような株価の上昇。
主要な収入源はアプル社の
「イヤープラグ」
に使われている充電池。
アナリストが、
「アプル社に頼りすぎ。」
と警告していましたが、まさにこれが大当たり！
サプライ問題でアプル社が減産 ⇒ 充電池の注文量が激減 ⇒ 業績下方修正。
株価は180ユーロから99ユーロに真っ逆さま！
ひ～。
Eiserne Reserve （最後の蓄え）出動！
株を買うと、99％のケースでさらに下落して
「赤字」
になりす。
大事なのは下落した際に、買い足す事。
これができない人は、投資に向いてない。
とは言っても、最後の予備は11月にDWS株購入に使用。
どうする？
そんなときに出動するのが、
“Eeiserne Reserve”（最後の蓄え）
です（*1）。
月曜日に株価が暴落した際、最後の蓄えでヴァルタ株購入。
すると一時は30％を超えていた
「含み損」
が、オミクロンラリーで10％まで激減。
来年には黒字になるでしょう。
ちなみに【米】JP モーガンはヴァルタを
「買い！」
に指名、株価の目標を140ユーロに上げました。
理由はヴァルタが開発した
「6分で満タンになる充電池」
です。
「この充電池があれば、電気自動車市場で大きな役割を演じる。」
との未来予想です。
もし、
「BMWがヴァルタと充電池の供給で同意！」
なんてニュースがでれば、株価爆発間違いなし（*2）。
Delivery Hero 日本とドイツの配達事業売却
数か月前、
「フードパンダの名前で、ドイツ国内での配達事業を再開する。」
と発表したDelivery Hero。
今週、
「やっぱり辞めた。」
と発表。
そればかりか、
「日本での事業も売却する。」
と発表。
すると株価は、
一気に上昇気流に乗りました。
競争が激しくて儲けのでない市場の事業を売却、その金で儲けがでる地域の事業を買収するそうです。
Shop Apotheke 電子処方箋導入遅れで株価暴落
コロナ禍の寵児、オンライン薬局のShop Apotheke。
ドイツでもコロナ禍でデジタル化が進み、
「処方箋もデジタルで発行する。」
ときまりました。
デジタル処方箋導入で得をする会社は？
チャンスは3回まで。
そう、オンライン薬局のShop Apothekeです。
ところがそこはドイツ、
「デジタル処方箋の導入が遅れる。」
と報道されると、株価大暴落。
一時、下落幅は7％を超えていたんですよね。
2021年の最高値が249ユーロ。
今日の109ユーロが2021年の最安値。
2021年の最悪の投資銘柄のひとつです。
HornbachがHornbachを買収？
中にはコロナ禍の寵児で、未だに株価が高騰している銘柄もあります。
それがホームセンターの
“Hornbach”
です。
今回親会社の”Hornbach”が子会社の”Hornbach”を
「100％子会社化する。」
と発表。
株価は、
1４％上昇。
2021年の最高値更新。
私が持ってる銘柄は何故、買収されない？
2021年最優秀銘柄 MERCK
2021年、DAXの最優秀銘柄は医薬品メーカーのMerckでした。
医薬品メーカーの株が60％以上上昇するなんて、尋常じゃない。
ちなみに2位は医療品危惧メーカーのSatorius。
3位はジーメンス ヘルシニアー。
全部医療関係だったのが、2021年の特徴ですね。
目指せ2021年最高値！
サンタラリーの厳密な定義は、
「クリスマスから1月2日まで。」
だそうです。
そんなことはココでは、どうでもいい！
DAXの2021年の最高値は16390ポイント。
ざっくり言って、最高値まで3.5％。
ドイツでは12月31日は休日なので、残るは4営業日。
4営業日で、3.5％上昇できるか！
目指せ2021年最高値！
注釈
*1 第二次大戦末期、ドイツ軍は戦術予備を使いつくし、最後は戦車教育師団を実践に導入。
*2 BMWは今、LGから買ってます。
