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戦車ハンター StuG III 建設工事現場で発見!

投稿日:2026年6月17日 更新日:

戦車ハンター StuG III 建設工事現場で発見!

工事現場で土の中から出てきたのはなんと、第二次大戦の名戦車 StuG III !

それも完璧な姿で。

ドイツ中の博物館から、

「展示したい!」

と要請が殺到。

一体、なんで土の中から出てきたの?

StuG III とは?

ドイツ人と日本人に

「共通する数少ない特徴」

が、言葉を短縮し過ぎて、元の意味がわからなくなるという点。

それとも

“StuG III”

の意味がわかります?

短縮される前の言葉は

“Das Sturmgeschütz III”(Ⅲ型 突撃砲)

です。

参照 : wikipedia.org

 

質問
戦車じゃないの?

 

戦車です。

ただ

“Gedankenspiel”(想定)

が始まった1927年には、

「戦車は歩兵の突撃を助ける物。」

という固定概念があったんです。

そこで歩兵の突撃を助ける為、装甲車の上に迫撃砲を備えた

“Sturmartillerie”(突撃野戦砲)

の構想が生まれました。

ただし!

通常、

“Artillerie”(野戦砲)

とは何十キロも先の目標を攻撃するもの。

そこで

“Geschütz”(砲)

という言葉を採用して

“Sturmgeschütz”(突撃砲)

となりました。

厳密にいえば、この時点では戦車ではなく、

「自走砲」

です。

StuG III 誕生

渡河作戦中の戦車

開発が始まったのは第二次大戦前夜。

当時、ドイツ陸軍の主力戦車はまだ

“Panzer III”(三号戦車)

でした。

参照 : Panzer III

 

この為、大量に在庫がある三号戦車の車体の上に、

「歩兵の突撃を助ける短い砲」

を搭載したんです。

この為、名前は

“StuG III”

となりました。

この

「初期型」

は黄号作戦(対フランス戦)開始後、数百台生産されました。

が、実戦での戦果はいまひとつ。

“StuG III”はこのまま

「机上の空論」

で終わるかに見えました。

“Ausführung F”(改良F型)

本来なら

「実験」

で終わる”StuG III”の運命を大きく変えることになったのは、独ソ戦です。

ヒトラーの言葉を使えば

「劣等民族」

のソビエトは

  • T-34
  • KV-1

という超モダンな戦車を戦場に送り出してきたんです。

参照 : KV-1

 

ドイツの対戦車砲を文字通り、

「ピンポン玉」

のように跳ね返します。

「ヤバイ!」

とドイツは急遽、”StuG III”に75mm砲(L43)を搭載した

“Ausführung F”(改良F型)

をわずか半年で開発、

「戦車ハンター」

として東部戦線に投入。

その主砲は第二次大戦の傑作戦車

“Panther”(パンター)

には長さで及びませんが、

「それに匹敵する破壊力」

を有します。

参照 : Panther

戦車ハンター StuG III F 改

その”StuG III F “は東部戦線でソビエトの戦車を

「バカスカ」

破壊します。

ノルマンデイー後は、西部戦線でも大活躍。

その生産は工場が占領される1945年4月まで続きました。

最終的に”StuG III”は

「いろんな型」

を含めて、1万台以上が生産。

ちなみにあのタイガー戦車は全部合わせても、生産台数は2000台にも及びませんでした。

そう、”StuG III”は基本、三号戦車なので製造費用が安かったんです。

その反面、装甲が薄いので、

「砲弾が当たったら乗員は皆、二階級特進」

という欠点がありました。

“StuG III”の唯一の防御は

「低い車体」

で、戦車壕を掘って隠すと、敵には発見不可能でした。

戦後、調べてみると”StuG III”は

「第二次大戦で最も多くの戦車を破壊した戦車」

であることが判明、

「 戦車ハンター」

として名を残しました。

戦車ハンター StuG III 建設工事現場で発見!

第二次大戦が終わって80年以上経過した2026年。

ドイツ全土では

「また」

ロシアの脅威に備えるため、軍備拡張が急ピッチで進められています。

その一環で朽ち果てるに任されていた駐屯地や

「一体、何が飛んでくる?」

とぺんぺん草が生え放題になっていた軍用滑走路の整備が始まります。

その駐屯地のひとつが

”Cuxhaven”(クークスハーフェン)

にある海軍基地

“Fliegerhorst Nordholz”

です。

大発見!!

2026年5月、ハンガーの工事で地面を掘り返していたショベルカーが

「ガツン!」

と何か硬い物に当たります。

ドイツでは

「不発弾」

が多く出るので、建設工事は即刻中止。

慎重に掘り下げると出て来たのは戦車、それも”StuG III”だったんです。

参照 : reddit.com

 

全部に掘り出してみると、どこも壊れていない

「完璧な戦車」

であることが判明。

勿論、全身

「錆の塊」

ですけどね。

おまけに

「敵戦車14台破壊」

のマーク入り。

実戦で使用された”StuG III”です。

壊れた戦車が森の中で発見されることは、稀にあります。

が、完全な形の戦車が発見されるのは

「2015年のパンター発見!」

以来の珍事です。

何故、地中から出てきた?

当然、

質問
どうして地中から戦車が出てきたの?

 

と聞きたくなりますよね。

敗戦時、ドイツ全土にはそこら中に

「軍用車両」

が転がってました。

連合軍は

「事故」

を防ぐため、ドイツ軍の装備品の解体を命じます。

が、当時は

「総力戦」

で戦車や飛行機を作っていたので、数があまりに多すぎた。

そこで

「塹壕の穴」

を見つけると戦車や実弾を

「ポイ」

と放り込んで、

「めでたし めでたし」

だったんです。

第二次大戦終結から81年後、たまたま当時埋めた穴を掘り起こしたんです。

と聞けば、

質問
探せばまだ出るんじゃない?

 

と思いますよね。

残念ながら工事を担当する建設庁は、

「工事中に見つかれば堀りだすが、積極的に探すことはしない。」

との事。

もったいない。

海外の博物館は億の金を払うのに、、

“StuG III” どうなる?

発見された”StuG III”にはドイツ中の博物館から、

「ウチで展示したい。」

と問い合わせが殺到。

最初に名乗りを上げたのは、発見現場のすぐ近くにある

“Das Aeronauticum, das Deutsche Luftschiff- und Marinefliegermuseum”(航空博物館)

です。

 

が、

「航空博物館に戦車は似合わない。」

という話になり、ドレスデンにある

“Militärhistorischen Museums der Bundeswehr”(ドイツ軍歴史博物館)

に展示されることに。

 

もっとも2026年8月までは

「ムンスター」

にある

「戦車博物館」

で展示されるそうです。

 

ここにはすでに

「修復済の”StuG III”」

に加え、あの

「キングタイガー」

も陳列されているので、夏にドイツを訪問される方は是非。

-ドイツ史, 政治 & 軍事史

執筆者:

nishi

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