投資 雨にも負けず

軍備増強競争始まる!今更 ラインメタル株 買う?

投稿日:2024年5月18日 更新日:

軍備増強競争始まる!今更 ラインメタル株 買う?

今回は皆さんも大好きな

「お金の話」

です。

今、欧州各国で軍備増強が急ピッチで進められている。

ドイツで軍需産業と言えば、

「なんでも揃う!軍事用品のデパート」

のラインメタルを置いて他にない。

しかしラインメタル株は、プーチンのウクライナ侵攻から何度も過去最高値を更新。

株価は雲の上。

今更ラインメタル株 買う?

軍備増強競争始まる!

欧州各国は、プーチンのウクライナ侵攻でもまだ目が覚めていなかった。

ちょうどドイツ軍のポーランド侵攻のようなもの。

「まさか西側は攻撃しないでしょ!」

というわけだ。

その幻想はトランプショックで吹っ飛んだ。

欧州を守るには、自分で守るしかない。

こうして軍備増強競争が始まった。

プーチンの侵攻に備えろ!ドイツ軍再編成計画

でも、どこで装備品を買う?

そう、

「なんでも揃う!軍事用品のデパート」

のラインメタルを置いて他にない。

軍事用品のデパート ラインメタル

ドイツを代表する軍需産業ラインメタル。

 

本社はデュッセルドルフにある。

会社創設は奇しくもヒトラー誕生の年、1889年。

創設時は

「ライン金属加工会社」

という名前で弾薬を製造していた。

第二次大戦中は戦争捕虜を使っての強制労働が行われた。

しかし工場は実質、

「ヘルマンゲーリング国営工場」

の支配下にあったので、ラインメタル社が責任を負わされることはなかった。

戦後、工場は瓦礫の山。

加えて軍需製品の製造禁止令。

そこでタイプライター、エレベーター、さらにはカメラなどを製造。

ラインメタルタイプライター

「カメラメーカーになるの?」

と思われたが、東西の緊張の高まりを受け、1950年には軍需製品の製造を再開した。

今やドイツ最大の軍需産業だ。

カメラ屋になってたら、潰れていただろう。

矛盾

中国の故事に、

「どんな盾でも切れる鉾(つるぎ)」

と、

「どんな鉾も跳ね返す盾」

を売っていた商人の話がある。

ここから矛盾という言葉が誕生したが、まさにラインメタルも似たような品揃え。

地上の攻撃目標に確実に当たるミサイルがあれば、そのミサイルを確実に打ち落とす防空システムも売っている。

そのドローンやミサイルを確実に打ち落とす防空システムが、ウクライナで活躍しているゲパルド対空戦車の後続機スカイレンジャーだ。

日本のテレビに登場する

「軍事専門家」

「ゲパルドの後続機なんてない。」

と言っていたが、この通り存在する。

試作機ではなく、完成品。

お金さえ払えば、誰でも買える。

ゲパルトの大活躍を見て、オーストリアはスカイレンジャーを注文した。

そしてハンガリー陸軍は、ラインメタル社が独自に開発した次期主力戦車パンターの最初のお客様。

Panther KF51 ラインメタル社 最新型主力戦車発表

ウクライナで大活躍している米国の武装装甲車ブラッドレー。

その後続機の試作機を製造しているのもラインメタル。

金のなる木

勿論、装備品の受注も嬉しいが、軍需品で一番儲かるのは弾薬である。

弾薬は利益率が20~30%という軍需産業の

「金のなる木」

だ。

その弾薬が飛ぶほど売れる。

ラインメタル社は1年前、

「戦争は長引くぞ!」

と賢く判断、スペインの弾薬製造会社を買収。

ところが

「まだ生産が追い付かない!」

と今年初め、ドイツ国内で新たな弾薬製造ラインの建設に着手。

来年から155mmりゅう弾砲弾だけで

「年間70万発」

を製造できる。

この砲弾が馬鹿高い。

武器商人に買い付けると一発8000ユーロもする。

製造元に大量注文すれば、一発4000ユーロほどなので

70万 x 4000ユーロ = 2億8000千万ユーロ。

邦貨でざっと5000億円近い額。

利益率を20%としても1000億円も儲かる。

まさに

「濡れ手に粟」

の商売だ。

売り上げ絶好調

ラインメタル社2023年の売り上げ高は、72億ユーロ(約1,2兆円)。

前年比で12%上昇。

税金を払った後の利益は9億1800万ユーロ(約5600億円。)

前年比で19%増。

マージン(利益率)は12.8%。

車メーカーのマージンは6%前後だから、倍。

 

2024年の売上目標は100億ユーロ(約1.6兆円)。

加えて軍需品の受注高はすでに400億ユーロ(約6,6兆円)を超える。

これから一切、注文が来なくても4年間はフル操業できる仕事を抱えている。

まさに夢のよう。

株価爆発

株価爆発

抜粋元 : google.com/finance

ほぼ毎週、

「ラインメタル社、〇国から弾薬50万発を発注。」

あるいは

「〇〇がラインメタルに防空システムを発注した。」

というニュースが流れてくる。

結果、ラインメタル社の株価爆発。

ドイツにはAIチップを製造するNvidiaはないが、ラインメタル社の株価はNvidia並みのスカイロケットだ。

株価が300ユーロを超えた際、

「もうこれ以上はない。」

と思ったら、1ヶ月で400ユーロを突破。

「もうこれ以上はない。」

と思ったら、1ヶ月で500ユーロを突破。

「もうこれ以上はない。」

と思ったら、560ユーロまで上がって、やっと止まった。

ラインメタル株 分析

素人は株価だけで購入を判断する。

これが大きな間違い。

かくいう私も

“teueres Lehrgeld”(高い勉強代)

を払って理解したわけだが、

  • 会社の業績予想
  • KGV(株価収益率)

くらいはみてから購入銘柄を決めよう。

ラインメテル社は以下の通り。

ラインメタル収益率

抜粋元 : onvista.de

 

2024年度は前年比で利益が68%も伸びる予想だ!

シャープやジャパンディスプレイと違い、プーチンが生きている限り、業績上昇は確実。

2025年にはそこからさらに利益が38%も伸びるという。

まさに

「イケイケドンドン」

だ。

でも株価はもう

「高過ぎ」

なのだろうか。

これを知るのにはKGV(株価収益率)を見る。

2024年度のKGVはほぼ26。

安くはない。

過去のKGVを見ても、2024年度の株価はかなり高いことがわかる。

同業他社との比較

ここで欠かせないのが、同業他社との比較。

例。

車業界はKGVが一桁。

BMWは6,2。

メルセデスは5.8。

VWに至ってはたったの4。

他の軍事産業はどうなのだろう?

軍用車両の電気系統専門のHensoldという軍事メーカーがある。

リンク先: Hensold

 

こちらはKGVが36まで上昇している。

これを見る限り

「今が花形」

の軍需産業のKGV26は、滅茶苦茶高いわけではない。

まだ

「伸びしろ」

はありそうだ。

今更ラインメタル株 買う?

ちょうど今、ラインメタル社の株はご休憩中。

ラインメタル株 きゅけいちゅう

急激に上昇した株によくある現象で、

「あ~疲れた。」

と、しばらく小幅にあがったり下がったりを繰り返す。

もしすでに

「ダブルトップ」

済みであれば、このまま下落する確率が高い。

しかしダブルトップ前。

この場合は、休憩が終わるとさらに上昇する確率の方が高い。

それともまずは、420まで下落してから回復?

そんなことは誰にもわかないので、ご自身でご決断を。

私は慎重派なので、420まで落ちるのを待ちます。

質問
落ちなかったら?

 

その時はケセラセラです。

英語で言えば

“easy go & easy come.”

一人の女性、株にのめりこむのは危険です。

他にもたくさんあるんだからね!

株の達人コストラーニも

“heiß lieben, aber kalt behandeln”(熱愛しても、扱いはクールに)

が失敗しない方法だと言ってます。

のめりこむと失敗します。

両方で。

ラインメタル株 下落

ラインメタル株 下落

欧州議会選挙で極右政党が躍進。

フランスでは総選挙に。

政治不安を受けて欧州では

“Korrektur”(修正)

が始まった。

これが

「20%下落する本当の修正」

になるか、それとも

「10%程度の軽い修正」

で済むか、まだわからない。

しかし好調のラインメタル株も修正のあおありを受けて、一時10%以上下落。

「まだまだ上がるぞ!」

とラインメタル株を買っていた投資家は大火傷。

私は、

「欲しがりません。420ユーロになるまでは!」

だったので被害なし。

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執筆者:

nishi

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