凋落が止まらない日本経済。
その最大の原因は日本の生産性の悪さ。
しかし日本人に
「生産性が悪いよ。」
と言っても総じて自覚なし。
そこで今回は
- 何故、日本は生産性が悪いのか
- 何故、日本人は自覚がないのか
について解説します。
この記事の目次
経済停滞の3つの要因
経済が発展しない国は往々にして
- 労働時間が短い
- 教育レベルが低い
- 政治汚職がはびりこっている
という特徴がある。
例えばカンボジア。
いつ行っても、町はごみだらけ。
高層ビルは増えたが、一部の特権階級が得をしているだけ。
そして案の定、世界最低の教育レベル。
国はほぼ中国やベトナムに植民地化されている。
その政権にあるのは
「ベトナムの支援」
を受けるフンセン一家。
賄賂の為に、自分の国を売る最低な政治家。
20年も首相職を独占していた独裁者がやっと引退したら、今度はそのドラ息子が首相に就任。
白人が賄賂に染まったどうしようもない国を
“Bananenrepublik”（バナナ共和国）
と呼びますが、その代表格です。
患者 日本 癌は何処に？
では日本の癌は何処にあるのだろう。
日本は教育レベルが高い。
OECDの教育テストでは常にトップレベル。
そして日本人は文字通り死ぬまで働く。
過労死は
“Karo-shi”
として本当に世界中で知られている。
日本の唯一の欠点は政治汚職。
二世、三世議員ばかりで、政治家の仕事は世襲制。
ほぼカンボジア並み。
そして国民はこれを悪いとは思っておらず、二世、三世議員に好んで投票する。
そして日本国の首相は、統一教会からの選挙支援目的で宗教法人認定。
その統一教会は日本で多くの家庭を破壊したが、自民党は知らんふり。
これもカンボジア並み。
こうして自民党独裁政権を確立した。
日本をイスラム国並みの
「超保守国家」
にして社会の硬直を招いている。
しかしそれだけでは、日本経済凋落の説明はつかない。
日本の高い教育水準と長い労働時間は、政治汚職だけではチャラにならない。
患者 日本の癌は何処にあるのだろう？
日本経済の棺桶の釘 日本の生産性の悪さ
日本経済を凋落させている下手人は、日本の生産性の悪さにある。
生産性のトップはアイルランド。
1時間で154ドル稼ぐ。
平均で。
日本はたったの52.30ドル。
アイルランドの1/3。
あのドイツでも87.20ドル。
世界で30位という不名誉な立ち位置だ。
G7では勿論、最下位。
2018年はまだ21位だったので、日本の生産性は
「毎年悪化している。」
ということになる。
生産性の悪さを認識しない日本人
問題はここから。
日本は島国なので、多くの日本人は
「日本のやり方」
しか知らない。
だから、何が悪いのかさっぱりわからない。
それどころか、
「そんな無駄をしているから、日本の生産性は下がる一方なんだよ。」
なんて言っても、
「確かに。」
と思う人は居ない。
それどころか無駄な仕事を正当化する。
以下に幾つか身近な例を紹介します。
スポーツジムの受付
日課のジム通い。
が、季節の変わり目は服装が変わるのでお財布を忘れる。
お財布には会員証が入っているので、これを提示できない。
ドイツなら
「会員証忘れちゃった。」
というと、
「柵を飛び越えてこい。」
と言われる。
そう
「顔パス」
だ。
ところが日本では、
「会員証を忘れました書類」
への記入を命じられる。
週4～5回も来ている。
過去5年間。
顔ばかりか、名前まで知っているのに、
「この用紙に記入して。」
と言われる。
「どうせ捨てるだけなのに、記入する意味がない。」
というと、
「ちゃんと保管しておきます。」
と女の子。
「それが全く無意味な仕事だとは思わないの？」
と聞くと、かなり気分を害している。
誰が会員証を忘れたか、それを記入した用紙を保管する事の意味は何処にある？
そんなものはどこにもない。
彼女は
「会社からこうしろ。」
と言われたら、ロボットのようにプログラミングを実行するだけ。
日本で生まれて日本で育った彼女には、意味のない仕事をするのが当たり前。
彼女は数年後、AIにとって替わられるだろう。
神様は見ていない
ネットフリックスに
「神様は見てない。」
というシリーズがある。
新しく生まれた天使が、
「日々の日誌」
をつける事を上司から命じられ、
「何のために？」
と聞くと、
「神様が見るからだ。」
と言う。
そして書類の保管庫を見せて貰うと、そこには水平線の彼方まで、記入された書類が納められた棚が連なっている。
そこで生まれたばかりの天使は、
「本当に神様は見ているの？」
と、これまではどの天使も考えなかった事を考えて、ひとつひとつ新しい事実を発見していく風刺ドラマ。
日本人はこれを見ずして、仕事に行くことなかれ。
薬局
久しぶりに医者から処方箋をもらい、薬局に行った。
2年振り？
すると薬局の薬剤師は、コピー機を稼働させて4枚もコピーを取っている。
渡された薬の袋には
- 薬
- 飲み方の説明
- 保険調剤明細書
- 領収書
の4点セットが入っている。
帰宅後、薬を取り出して全部捨てます。
たった7錠の薬に超～無駄。
これを全部の客にやっていたら、コピー機のインク（トナー）はすぐに空。
これが馬鹿高い。
そもそも薬の袋が要らない。
日本全土の薬局で日々、何万回と無駄なコピーが行われている。
なんという無駄。
紙（木々）を救う為に、すぐにやめるべき。
目の前で行われる無駄に我慢できず、
「薬だけいい。紙切れは要らない。」
と言っても、
「これが決まりなんです。」
で終わり。
言うだけ無駄。
病院は無駄の極み
皮膚科で診察を受けていると、
「これは何？」
と先生。
耳に出来物があったのだ。
最初に気が付いたのは10年以上も前。
「昔からあるので気にしてない。」
というと
「病院で切ってもらえ。」
と先生。
「不要。」
と思ったが、とりあえず医師のいう事は信用することに。
その先生は、
「ばんたね病院が一番いい。」
と言う。
「たかが出来物を切るだけに、名医は要らない。」
と言ったが、我が家から自転車で10分。
無下に断って機嫌を損ねてしまうのもマズイ。
そこで逝きましたばんたね病院。
生産性の悪さの象徴
担当医に、
「切ってくれ。」
と頼むと
「生体検査をしないと駄目。」
と言う。
「どうしても生体検査をしたいなら、切り取ってから好きなだけ生体検査をすればいい。」
というと、
「何か発見されると手術方法が異なってくる。」
という。
「いやいや、出来物を切り取るだけの手術に方法も何もあったもんじゃない。」
と言いかけたが、担当医が美人だったので言えず。
また新しいアポイントを取らされて、翌週に生体検査。
10日後、3回目の通院。
担当医曰く、
「綿体でした。」
との事。
綿体がなにか知らんが、10年以上前からあるので、
「腫瘍だったらとっくに死んでいる。」
と、こちらの意見を述べる。
「で、今度は切ってもらえるの？」
と聞くと、
「形成外科に診察に行け。」
と言う。
「そこで切ってもらえるの？」
と聞くと、
「まずは診察だけ。」
だという。
「診察後、改めて手術日を決める。」
という。
冗談じゃない。
ただの
「耳の出来物」
を切るだけに5回も通院？
俺にだって仕事がある！
毎週、3時間も無駄にして病院通いはできない！
“Ohne mich!”（もういいです。）
と病院を後にしました。
日本の病院は無駄の極致です。
お金を稼ぐために、無駄な検査ばかり。
さっさと切れ！
銀行
自宅のネットプロバイダーをNuroに変更。
これに伴い電話番号も変更。
銀行に登録している電話番号も変更しておかないと、
「いざ鎌倉！」
というときにトラブル、間違いなし。
しかしイオン銀行は、ホームページで電話番号の変更ができない。
電話で問い合わせると、
「最寄りのイオンショップまでお越しください。」
との事。
なんで電話番号の変更でイオンまで行く必要がある？
超～無駄。
ワイズ
しかし
「無意味の極み」
は送金専用の銀行ワイズ。
「身分証明と一緒にピース写真を撮って送るべし！」
というので、撮りましたよ。
ちゃんと三脚を建てて一眼で。
すると、
「これでは駄目です。」
との返事。
日本とドイツの免許証で試すも、どちらも駄目。
日本のパスポートでも駄目。
ワイズが最悪なのは、何処が駄目なのか書かない中国の共産党のような対応。
働いているのも皆、中国人なので仕方がない？
そもそもワイズは送金専用なので、口座には1セントも残高がない。
なのにこの理不尽な態度。
ネットで
「問い合わせ用電話番号」
を調べて電話。
電話に出た中国人がこちらの話を聞かず、
「身分証明書と一緒に、、。」
というので、キレました。
キレたら、10分で電話番号変更に成功。
しかし電話番号の変更に3日かかった。
これこそ無駄の極致。
だから生産性が悪いのだ。
ワイズを使っている人、こんな会社にメールしても無駄。
電話して自衛隊の朝の号令のような罵声で、ののしってください。
すぐ話が通ります。
素晴らしい、いや、当たり前に電話番号の変更ができたのは三菱UFJ。
アカウントにアクセスして、新しい番号を入れるだけ。
なんで日本の他の銀行は、こんな簡単なことができない？
日本の生産性の悪さ 学校編
私企業でこの生産性の悪さ。
これが官庁になると、もう目を覆いたく居なるほどの無駄の塊。
例えば学校。
始業式、終業式。
全く意味がない。
生徒を1時間も立たせて、誰も理解できないたわごとを校長先生が述べる行事。
勿論、ドイツには始業式も終業式もありません。
座高
しかし日本の意味のない仕事の
「骨の骨頂」
は座高です。
戦後、政府は
「生徒の座高を図って記録せよ。」
と下達。
日本中の学校は70年間、全校生徒の座高を測り続けます。
70年後、
「座高のデータの使い道がない。」
とわかり廃止。
全く意味のない事を70年以上もできるのは、世界広しといえど日本だけ。
そんな無駄な事ばかりしているから、長時間労働で教師が次々に辞めていくのだ。
見えないの？それも見たくないだけ？
銀行、病院、ジム、薬局、日々、日本の随所でみかける生産性の悪さ。
「その仕事、意味がないと思わない？」
と話しかけるんですが、100％
「そんなことはない！」
という返事が返ってきます。
そうでなければ、とっくに日本の悪い生産性は改善している筈。
すなわち！
日本の生産性が悪化の一途を辿っている事実は、日本人は
「無駄な仕事をしている事をわかっていない。」
という事。
それどころか、日本人は
「意味のない仕事」
に執着しているように見える。
まずは考え方かなら直さないと、日本の生産性の悪さは改善しない。
そして無意味な仕事をなくせば、長時間労働も改善される。
が、これまでずっと無駄な仕事をやってきた人間にこれを悟らせるのは、不可能。
結局、日本の生産性は悪化を続け、日本経済の凋落も止まるとは思えない。
