医療 雨にも負けず

前立腺癌 闘病記 名古屋陽子線治療センター編

投稿日:2026年6月20日 更新日:

前立腺癌 闘病記 名古屋陽子線治療センター編

前立腺癌告知からの続きです。

癌になったらもう仕方がない。

せめて私の

「闘病記録」

“bis zum bitteren Ende”(最後の瞬間まで)

残して、同じ病で悩む人への参考にしたいと思います。

尚、ここで紹介するのは、

「悪性の前立腺癌が大きく成長してしまったケース」

です。

それ以外のケースでは、処置・対応の方法が異なります。

前立腺癌 告知

病院で

「癌の告知」

を受ける際は、病院で勤務する

「心のケア 専門スタッフ」

が、付き添います。

言い換えれば、話を聞いている

「余計なスタッフ」

が要ると、

「来るよ、癌の告知が!」

というわけです。

先生にいきなり

「前立腺癌だから、去勢手術か余命5~10年か、どちらか選べ!」

と言われ絶句。

(早く帰宅したくて)いらいらする先生に

「考える時間が欲しいから、ホルモン治療をお願いします。」

というと

ホルモン治療をすれば時間が稼げるけど、どうせ〇んちんは使えなくるから意味ないよ。

 

とおっしゃります。

どうしても手術したいようです。

10 kleine Jägermeiter

診察室を出た後、暗くなった廊下で打ちひしがれていました。

不思議とドイツのロックバンド、

“Die Toten Hosen”(死んだズボン)

のヒット曲、

“10 kleine Jägermeiter”

の一節

“Einmal muss jeder hin(誰でも死ぬんだよ)

Und wenn dein Herz zerbricht(それで心が折れても)

Davon wird die Welt nicht untergehen(世界は破滅しない)

Mensch ärger dich nicht.”(めそめそすんじゃない)

が、頭に浮かんできます。


ちなみに

「死んだズボン」

とは去勢された男性のズボンの事。

「まさにぴったり」

です。

1週間の猶予

そんな時、心のケアをしてくれるスタッフが

「(去勢手術がそんなに嫌なら)前立腺癌の放射線治療をお考えになっては?」

と優しく言ってくれます。

「でも、どうせ死ぬんでしょ?」

「それが嫌なら去勢手術。」

「選べない。」

と言うと、

「今すぐ決めず、一度、じっくりお考えになっては?」

と助け船。

現状では

「決断の先送り」

が、一番良さそう。

「それでお願いします!」

と言い、1週間の猶予をもらいました。

名古屋陽子線治療センター

正直に言うと知人の

前立腺癌なんて、死ぬ人の居ない癌だから」

前立腺癌 死ぬ人がいない癌なんて言ったの誰だ!!

を真に受けて、

「前立腺癌の治療法」

は、ろくに調べていませんでした。

1週間の猶予をもらったので、自宅でグーグル検索。

グーグルAI の回答は、この通り。

グーグルAI の回答

抜粋元 : google.com

 

そもそも私が通った〇〇病院はグーグルAIのいう

「前立腺癌治療でトップクラスの病院」

には含まれていませんでした。

なんとなく納得。

当然、一番上にある

「名古屋市立大学医学部付属西部医療センター」

に、興味を惹かれました。

何しろ大学病院ですからね。

おまけに(この中では)自宅から一番近い。

調べてみると、名古屋市立大学医学部付属西部医療センターの中に

「名古屋陽子線センター」

というのがあり、癌の放射線治療に特科しているそうです。

前立腺癌 治療実績

そのとてもわかりやすいホームページを

「食い入るように」

読むと、センターで手掛けている癌治療の中でも前立腺癌は

部位別治療患者数

全体の53.7%。

 

言い替えれば、前立腺癌の放射線治療がメイン。

当然、経験豊富なので、

「あ、間違った。めんご!」

が(少)ない。

さらに!

前立腺癌治療後、5年非再発率は、

前立腺癌 非再発率

高リスク患者でも95%。

 

とあります。

おまけに生存率は中リスク患者より高い98%。

これは低リスク患者と同等の値!

さらに!

10年生存率は、

生存率

高リスク患者でも86%!

 

それって(運が良ければ)10年以上、生きられるって事?

〇〇病院では、

「放射線治療を選ぶと、余命は5~10年」

と言われたぞ!

これって

“zu schön, um wahr zu sein.”(うますぎる話)

じゃない?

前立腺癌 セカンドオピニオン

でも、それだけ聞けば十分。

私の前立腺癌治療は

「名古屋陽子線センター」

に任せます。

が、風邪の治療と違い、

「診てください。」

と行くことができません。

ホームページを読むと、

「まずは当院にセカンドオピニオンを依頼ください。」

とある。

月曜日、〇〇病院の

「地域医療連携センター」

に逝き、

「名古屋市立大学医学部付属西部医療センターの名古屋陽子線センターで、前立腺癌治療を受けたい。」

と言うと、

「泌尿器科で紹介状を出してもらってください。」

との事。

そこで泌尿器科に行くと、

「紹介状の発行には1週間かかるので、来週、また来てちょ!」

と言います。

そこでやむなく帰宅。

ゴリ押し

が、

「名古屋市立大学医学部付属西部医療センターの名古屋陽子線センター」

のホームページを読むと、

当院で治療できるのは、前立腺癌が転移していない患者様に限ります。

とある。

転移したら終わりじゃん!

もう夜も眠れず翌朝、台風前日の雨の中、自転車で〇〇病院の

「地域医療連携センター」

に逝き、

「命がかかってるんです。なんとかならんと?」

と涙ながらに頼むと、

「何ができるか見てみます。」

との事。

具体的には泌尿器科に

「紹介状はいつできる?」

と確認してくれました。

すると

「もう出来てるよ!」

との返事。

だったら昨日、そう言えよ!

すると地域医療連携センターのスタッフが、

「では名古屋市立大学医学部付属西部医療センターの名古屋陽子線センターに予約を取るので、紹介状をもらって(清算して)来てください。」

との事。

さらに!

そのスタッフの方、予約依頼書に

  1. 第一希望日
  2. 第二希望日
  3. 第三希望日

など、日付を書く欄に全部、

「できるだけ早く」

と書いて予約依頼書を送付!

すると

明日の朝、8時45分に来てください。

 

との返答が!

やればできるじゃん、〇〇病院!

過去2か月、診療所と病院通い。

その結果が、

「悪性の前立腺癌」

の告知。

いよいよ運が向いてきた?

前立腺癌 治療費は全額自己負担?

が、勿論、

“Haken”(鉤)

がありました。

それは前立腺がんの陽子線治療費です。

グーグルAIによると、

グーグルAIの回答

抜粋元 : google.com

 

一つの部位につき 2,883,000円(全額自己負担)

 

とある。

念のため、名古屋陽子線センターのホームページも見てみると

先進医療としての陽子線治療料は、一つの治療部位につき『288万3,000円』となります。陽子線治療に係る費用は保険適用外のため、全額、患者さんの自己負担となります。陽子線治療中に受ける診察や検査、投薬、入院に係る費用は、公的医療保険の対象となり、患者さんは一部負担(3割など)となります。

とある。

 

すなわち!

  1. 陽子線治療288万3000円は全部、自腹。
  2. その他の検査等費用は保険対象で3割負担

ということ。

命がかかっているときに言うのはおかしいが、ちと高い。

が、去勢されるよりはマシ!

名古屋市立大学医学部付属西部医療センター


早速、

「名古屋市立大学医学部付属西部医療センター」

の場所 & 行き方を、自衛隊の訓練計画並みに調べました。

病院は北区にあります。

最寄り駅は市営地下鉄 黒川駅です。

  1. 三番出口から出て、右折
  2. およそ400m直進
  3. 瀬戸信用金庫前を右折
  4. およそ400m直進

すれば

「名古屋市立大学医学部付属西部医療センター」

が見えて来る筈!

当日は台風接近で大雨です。

登山靴を履き、合羽をかぶり、頭にはオイルハットを被るといざ!

大雨の中、

「机上演習した通り」

に進んでいくと、住宅街の中に

「名古屋市立大学医学部付属西部医療センターの壮麗な建物」

が現れました。

雨空に浮かぶその立派な建物にちょっと感動。

〇〇病院の古びた建物とは格が違う。

名古屋陽子線センター

自宅からは

「小一時間」

の移動時間でした。

「遅れちゃ、超~マズイ!」

と気合を入れ過ぎて1時間も前に到着。

病院はまだ閉館中。

8時きっかりに入り口が空きました。

〇〇病院の地域医療連携センター曰く、

「名古屋市立大学医学部付属西部医療センターの地域医療連携窓口までお越しください。」

との事。

が、窓口は全部閉まってる。

が、

「紹介状をお持ちの方」

という看板があり、早番のスタッフが立っている。

ここで苦労してゲットした紹介状を提出。

これをチェックしたスタッフの方に

「陽子線センターは別館になるので、、、」

と行き方を教えてもらいました。

で、その

「別館」

が、豪華だった~。

だってレセプションにあるPCモニターはすべて

「EIZOのモニター」

です。

先生が使っているモニターに至っては、4Kの32インチ!

自分の前立腺癌がくっきりはっきり見える!

流石、治療費288万。

加えて待ち時間が短いっ!

〇〇病院では、最短1時間20分待ち!

名古屋陽子線センターはたったの10分で呼ばれたよ!

診察

で、担当になった先生がよかった!

30分かけて全部、説明してくれました。

〇〇病院のように、

「早く決めなよ!」

みたいな圧力はなく、しっかり時間を取って丁寧に説明してくれます。

さらに!

〇〇病院では

「すべて手書き」

でしたが、名古屋陽子線センターはパンフレットを用意してる!

そして患者に説明する A,B,C,はすべてそこに記載済。

流石、治療費288万。

と思ったら、

治療費用

前立腺癌は160万円だって!

おまけに

保険適用で自己負担額は48万円!!

 

(事前の検査費用等は別途かかります。)

先回のタイ旅行で使った金のほぼ半額じゃん!

これって

“zu schön, um wahr zu sein.”(うますぎる話)

じゃない?

何はともあれ、

「すぐに死ななくていい。」

とわかり、元気が出ました。

初診を終えて外に出ると、明け方の大雨は

「嘘」

のように止み、太陽が

「ぎらぎら」

と照り付けてました。

いい兆候?

陽子線治療とは?

ではその

「陽子線治療」

とは一体、何でしょう。

実は陽子線治療も放射線治療のひとつです。

ただし!

陽子線は放射線と違い、射程距離を設定できるんです。

 

質問
だから何?

 

放射線だとレントゲン画像で分かる通り、体を突き抜けます。

この為、

「癌は45cm先にあるので、ここで止まって!」

ということができない!

結果、前立腺の後ろにある直腸も

「モロ」

に放射線をくらい、被爆します。

結果、治療中(4週間続きます)、治療後、血便との闘いです。

が、陽子線治療だと

「放射距離は45cmまで」

と設定できるので、直腸への被ばくが(少)ない。

皆まで言えば、

「治療の前に直腸と前立腺の間に遮断版を入れる。」

そうです。

さらに!

陽子線はその射程距離に達した地点で、一気にエネルギーを開放します。

 

この為、癌を狙い撃ちできて効率がいい。

お陰で普通の放射線治療だと4週間続きますが、陽子線治療は3週間と少し短い。

ただし!

「陽子線の方が癌細胞を効果的に破壊する。」

という実はないそうです。

すなわち!

陽子線治療は、正常な臓器への負担が少ない放射線治療です。

 

前立腺癌 ホルモン治療

そうとわかれば、

「すぐに陽子線治療を始めたい!」

と思ったんですが、

まずは半年間、ホルモン治療を続けて、前立腺癌を弱らせることが必要です。

 

と言われました。

そう、癌細胞が

「元気一杯」

の時期に放射線治療をすると、癌細胞が転移する危険があるんです。

そこで前立腺癌のエネルギー源である

「男性ホルモン」

を絶ち、

「ヘロヘロ」

になった状態で陽子線治療を開始。

治療後もホルモン治療は継続。

とりわけ私のような

高リスク患者の場合、前後合わせて2年間のホルモン治療が必要。

 

との事。

すなわち!

2年間はSEX禁止!

ひ~

しかし去勢手術を受けて、一生できない上、死ぬまでおしっこ垂れ流しよりはマシ。

よくある勘違い

前立腺癌 ホルモン治療

前立腺癌でよく聞く、

「ホルモン治療」

ですが、多くの方が勘違いしてます。

名前だけ聞くと、

「ホルモンの注射でも受けるの?」

と錯覚しがち。

でも前立腺癌の患者に(男性)ホルモンなんぞ与えたら、癌が増殖します。

ホルモン治療とはその逆で

薬で男性ホルモンの分泌を抑える治療です。

 

男性ホルモンが分泌されないので、前立腺癌は断食状態になります。

その一方で勃起もしなくなるし、射精もできなくなるというわけ。

ちなみに現時点(ホルモン治療2週間+)では、

「まだ元気」

です。

ただ薬で

前立腺癌 ホルモン治療薬

「胸やけ」

が半端ない。

が、去勢されるよりはマシ!

ホルモン治療 費用

そのホルモン治療ですが、お薬代は5290円(12週間分)。

〇〇病院での

  1. 注射
  2. 血液検査
  3. その他もろもろ

の費用(患者負担分)は1万5620円。

今後は2年間、12週置きに2万910円かかります。

結論

でも冷静に考えて、長生きはできないのはわかりました。

「よくてもあと10数年」

が限界だと思われます。

そうとわかれば、老後に備えてため込んだ金を全部使わなくちゃ!

だって身寄りのない資産は国庫に入るんでしょ?

そんなの嫌だ!

国民年金だって、そもそも払い込んだ掛け金さえ回収できそうにない!

今更ですが、国民年金なんぞ払わないで、”Gogobar”で散財すればよかった

アリとキリギリスの童話は嘘です。

楽しんだ者勝ちだった!?

-医療, 雨にも負けず

執筆者:

nishi

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