今回は皆さんも大好きな投資、それも 最後の一服投資!について紹介します。
というのも今年、株式市場は空前の買い手市場。
一流銘柄を
「安くなったら買おう。」
と待っていても望み薄。
そこで最後の一服投資で運試し!
果たして?
この記事の目次
【史上初!】S&P 9月に過去最高値更新!
今年の株式市場は異常。
伝統的に
「パフォーマンス最悪」
の9月にS&Pが過去最高値を更新。
これは
皆まで言えば、ドイツの株式インデックスDAXも、9月に過去最高値更新!
それも3回、過去最高値を更新しました。
よりによって9月に。
2024年全体ではすでに38回も最高値を更新。
私の長い投資人生でも初めての経験。
で、おそらく最後。
うんにゃあ。
今年の4月に、
「夏以降、セルオフが来るぞ!」
と持ち株を(一部)売却。
安くなって買い戻せば、
「一粒で二度おいしい投資」
を実現できます。
なのに期待していたセルオフが来ない!
どうする?
流行株のリスク
素人投資家は、株価が右上がりの
「スター銘柄」
に投資したがります。
問題は株価が高騰するほど
”Fallhöhe”(落ちる高さ)
も高まる事。
その典型がSupermicro。
最高値で買っていると、マイナス64%です。
これが流行株のリスク。
このリスクを可能な限り減らすことはできないものか?
それが最後の一服投資です。
最後の一服投資とは?
この最後の一服投資では、
「イケイケどんどん」
ではなく、
「ボロボロ」
の銘柄を探します。
例えばドイツ一の鉄鋼会社TheyssenKrupp。
ドイツ統一から、第一次 & 二次大戦でドイツを支えてきたた軍事企業です。
が、今、ボロボロ。
中国製の安い鉄鋼はいうに及ばず、EU内の同業他社にも価格競争で勝てない。
将来も見込みなし。
しかし!
これが最後の一服投資で一番大事な要素。
上のチャートでわかる通り、株価は毎月、
「過去最安値」
を更新。
そんな銘柄でもいつかは
「底値」
に達します。
底を打ったら、
「今じゃ!」
と投資するんです。
するとあまりに売られ過ぎているので、
です。
勿論、株価が
「100%上昇するかも?」
なんて夢をみてはいけません。
「最後の一服投資」
という名前からわかる通り、こんな会社に将来はありません。
でも燃え尽きる前に
「最後の一服を吸える!」
というのが、最後の一服投資です。
利回り目標は20%。
最後の一服を吸い込んだら、燃え尽きる前にさっさと売ります。
メルセデスベンツに最後の一服投資!
ちょうど
「株価上昇ばかりで、購入する機会がない!」
と愚痴っていた所にやってきたのが、メルセデスベンツによる今年二度目の業績下方修正です。
株価は一時、8%マイナス。
皆まで言えば、過去3年間の最安値更新です。
この前、ここで紹介した時の株価はまだ65ユーロ。
それが今や54ユーロ!
最後の一服投資にはうってつけ!
10年後には中国企業に追い抜かれ、株価はボロボロになってるでしょう。
でも、まだ
「最後の一服」
するだけの時間はある(筈)!
早速オーダー!
トレーニングして帰ってくると、株式市場オープン時にオーダー完遂。
それもオーダーした価格よりも安く!
種明かし
株価がボロボロの銘柄は多い。
例えば
“Mutares”(ムターレス)
という投資会社。
ショートセラーの攻撃で株価はボロボロに。
この為、
って思いませんか?
種明かしをすると、今、ドイツ政府 & EUで車業界の救済案を検討中。
これが発表されれば、株価は一気に回復します。
何もこないとドツボ。
そんなケースに備えて、投資は3段階で行います。
まずは1/3
「これから投資を始める!」
と言う方にアドバイス。
例えば、
「メルセデスに100万投資する。」
と決めたら、まずは1/3だけ投資。
これが投資のリスク。
多くの素人投資家は、買った株がマイナスになると現実逃避。
「塩漬け」
と呼んで、アフターケアを放棄します。
これは間違い。
買った銘柄が安くなったら、また1/3の資金で追加購入。
にもかかわらず、
「さらに20%も落ちたあ!」
という場合は、虎の子の最後の1/3を投入。
これをやれば、株で損をすることは滅多にない。
一度、試してみて!
最後の一服投資! 発案者は、、
この最後の一服投資、まるで自分の発案のように書きました。
でも発案者は
「バリュー投資の始祖」
と呼ばれるグラハム氏。
その投資方法を継承したのがあの有名な
”Warren Buffet”氏です。
氏の投資法をドイツ語では
“Zigarettenstummel-Ansatz”(短くなったタバコ投資)
と言います。
もっと日本語らしく
「落穂拾い投資」
という名前も考えましたが、そこはオリジナルを優先。
氏は評価の低い銘柄を探して
「倒産する前の株価のリカバリー」
に賭けて成功。
最初の財産を築きました。
不思議な事に、この投資方法は以前書いた
“Tounaround”投資
と酷似。
その後、共同経営者のチャーリームンガー氏に
「将来有望な優秀企業の株を正当な価格で買って、長く保持する。」
という
「バリューインヴェストメント」
を勧められ、投資方法を変えました。
私は
“High-Flyer”(高値高騰する株)
よりも何故か、暴落している株に
「魅力」
を感じるんです。
そこで今回、この最後の一服投資を実践。
うまくいくかな?
ジャンク投資
この機会に投資の達人、コストラーニ氏の
“Meisterstück”(達人技)
となったジャンク投資も紹介しておきます。
時はゴルバチョフ書記長時代です。
東西緊張が解け始めると、コストラーニ氏は
「ソビエトは国債販売を西側のマーケットで目指す。」
と確信。
しかし!
その障害になるのがロシア帝国時代の国債です。
ソビエト政府は、
「帝国政府の負債は引き継がない。」
と宣告、紙屑になったんです。
「東西の雪解けムード」
を見たコストラーニ氏は、80年以上も前に発行されたこの
「紙屑国債」
を買い漁ります。
ただ同然で。
コストラーニ氏の予想通り、ソビエト連邦崩壊後、ロシアの国債が西側のマーケットで取引される事に。
しかし!
その条件は帝政時代の国債の弁償をする事だったんです!
ロシア帝政時代の国債は、数百倍に価値が上昇。
これも一種の最後の一服投資。
将来がない銘柄でも、買う時期次第で大儲けできるという実例です。
[…] 前者は私が先月買ったメルセデス株がそのいい例。 […]
[…] 2ヶ月ほど前、ここで報告した通りメルセデス株を買いました。 […]