トランプショック!
「大接戦」
と言われていた米国大統領選挙。
ところが蓋を開けてみると、トランプの圧勝。
DAXは大いに荒れた。
この記事の目次
ドイツ株式指標(DAX) トランプショック!
DAXは当初
「トランプの圧勝」
のニュースに
「不安定要素がなくなった。」
と前日より0.5%ほど上昇してオープンした。
その後、上昇幅を拡大。
「前人未踏の2万台も可能か?」
と思った矢先、DAXは方向転換。
進路を南に取ると、次第に速度を上げていき終値はマイナス1.1%。
ドイツではこんな無駄に終わった努力を
“Außer Spesen, nichts gewesen.”(費用がかかっただけ)
と言います。
上昇銘柄
それでも
「全面赤字」
というわけではなく、大きく株価を上げた銘柄もあった。
そのひとつは医療関連株。
一番大きく上げたのがジーメンス ヘルシニアーズ。
6%も上昇した。
他には軍事、航空、テレコム関連株が好調だった。
トランプの
「18番(おはこ)」
の関税対象にならない銘柄だったから。
下落銘柄
その一方で
- トランプの制裁関税対象銘柄
- グリーンエネルギー銘柄
は大きく下げた。
その筆頭はBMW。
そう、間抜けなBMWは四半期の業績発表をよりによって、大統領選挙の翌日にしていたのだ。
車業界大不況の中、いい数字のワケがない。
とりわけBMWは
「効かないブレーキ」
で大量のリコール、これによる生産中止が響き、数字は滅茶苦茶悪かった。
だったら何も業績発表をこの日にしなくても、、。
トランプによる自動車関税と悪い数字の
「ダブルショック」
でバーゲンセールとなった。
グリーンエネルギーで一番、ひどかったのが風力発電のNordex。
トランプは
「地球温暖化否定派」
なので、販売促進は見込めない。
何も悪くないのに株価は一時9%も下げた。
毒を食らわば皿まで投資
2ヶ月ほど前、ここで報告した通りメルセデス株を買いました。
勿論、そのメルセデス株も大きく下落。
買値を割りこみました。
どうする?
そんな機会で私が行うのは、
「毒を食らわば皿まで投資」
です。
買い足して買値を下げろ!
私が知っている個人投資家は皆、例外なく、
「買ったら、買ったまま。」
でケアをしません。
まるで
「釣った魚には餌をやらない。」
という方針です。
これは大きな間違い。
というのも、株を買ったら
「ほぼ必ず」
買値を割り込みます。
「超~ブル~」
なのはわかります。
でも放っておいても株価は上がらない。
って思いませんか?
論理的に考えて。
そこでメルセデス株を夕食前に追加オーダー。
20時時点での最安値でオーダーしたんですが、
夕食後に見たら、オーダー完遂。
今朝見ると、52ユーロを(一時)割り込んでいるじゃやない!
ひ~。
トランプショック BMW株購入
メルセデス株を買う際、
「BMWはもっと安くなってる!」
事を発見。
性格上、
「バーゲン価格」
を見たら素通りできない。
そもそもメルセデス買うなら、
「BMWも一緒」
でしょ!
そこでこちらも一緒に、夕食前にオーダー。
20時時点での最安値でオーダーしたんですが、
夕食後に見たら、オーダー完遂。
今朝見ると、67ユーロを(一時)割り込んでいるじゃやない!
ひ~。
トラップショック RWE株下落
実は大統領選挙前、電力会社RWEの株を
「安く」
買っていたんです。
かっては
「原子力と石炭発電最大手」
だったのに180℃事業転換して、
「再生エネルギー発電最大手」
に変身。
が、ここでもトランプショック!
「鉄壁の防御」
を誇っていた
「30ユーロの壁」
がまるで
「金魚すくい」
のように破けました。
しかし、
の要件を満たしていないので我慢。
明日になれば上がるよね?
金投資は死に金
ドイツでは
「投資の10%は金に入れよ。」
と言われます。
多分、
「価値が安定しているから。」
という意味だと思います。
でも私は
「金投資崇拝反対派」
です。
基本、配当金の出ない銘柄には投資しない。
それにあなたが株を買う事で企業に
「会社の運営資金」
を提供、会社はその金を投資をして利益を上げることができます。
こうして社会全体に金が巡る。
一方、金投資は死に金です。
トランプショック ENEL株購入
そこでトランプショックを利用してイタリアの大手電力会社
”Enel”の株を夕食前にオーダー。
20時頃に
「最安値のさらに下」
でオーダー。
夕食後に見たら、
オーダー完遂。
今朝見ると
6.8ユーロを(一時)割り込んでいるじゃない!
もっと安くオーダーしても良かったね!
ちなみに配当金が6,5%も出ます。
ちょっと危ないのは借金。
邦貨で9兆円の借金。
幸い、新社長が借金を返済中。
借金が減ったお陰で、株価も上昇中。
「金よりも高配当の電力会社」
と、この銘柄を選びました。
ちなみに6日の夜に出た業績発表は、業績予測を上回りました。
株価よ上がれ!
雲より高く上がれ!
ドイツ信号政権終焉
これまで何度も、
「危ないぞ!」
と警告してきたドイツ信号政権。
トランプの勝利確定後、ショルツ首相が財務大臣を解任!
怒った(元)財務大臣はFDP閣僚総辞任で報復。
今、ドイツ政府は事実上、
「舵取りなし」
の状態です。
通常であれば、株式市況には悪影響。
通常ならね。
でも、ドイツ経済の足かせだった信号政権の退陣で、
「産業に優しい政権の誕生」
は間違いなし。
今日、トランプショックで大きく下げた株、明日はあがるかも?
株価よ上がれ!
雲より高く上がれ!
トランプショック 株価はリバウンドしたの?
皆さん、きっと
「で、株価はリバウンドしたの?」
と興味深々だと思います。
DAXは信号政権破綻のニュースにお祝いムード。
1.7%も上昇しました。
政権崩壊で株価が1.7%もあがるんだから、国民の政府への
「期待」
は推して知るべしです。
私が買った銘柄はどうなったのか?
個々に見ていきましょう。
RWE ヘッジファンド参入!
まずはRWE。
「物を言う株主」
の中でも一番タチの悪いのがエリオットの率いるヘッジファンド。
標的になった企業には悪魔。
でも彼が参入すると株価は上がります。
なんと
早速、
「自社株を買い戻せ!」
と要求。
株価は一時、4.5%も高騰。
お陰で早々に、30ユーロの鉄壁の防衛ラインを奪取。
1日で黒字に戻りました。
メルセデス リバンド
トランプショックで一番ひどい目にあった車銘柄が、リバウンドをけん引しました。
勿論、メルセデス株も。
トランプショックの暴落時に買い足して、メルセデス株の買値を54.20ユーロまで下げました。
黒字まであと43セント!
BMW トランプショックからリバウンド
勿論、BMW株もトランプショックからのリバウンド。
3%上昇して、すでに黒字。
嬉し~。
投資には
「いざ、鎌倉!」
という勇気(決断)も必要です。
エネル 続落
残念ながらイタリアの電力会社エネル株は、
「予想を上回る業績発表」
にもかかわらず続落。
微々たるものですけど。
そもそも
“Defensive”(防御株)
と呼ばれる電力会社は、株式市場が大きく下げる際に、
「安定感」
を発揮するもの。
今回のように、上昇ムードでは売られます。
ここは我慢の子。
「3年寝太郎」
のように、防御株がその真価を発揮するのは暴落時。
きっと
「買ってて良かった~。」
という日が来ます。
おまけ E.ON
ドイツ最大の電力会社E.ON。
もっとも最近は
「送電線事業」
が主要な収入源。
滅茶滅茶退屈な銘柄ですが、安定度ではぴか一。
ドイツ銀行のように検察の強制捜査がない。
ここ数日、株価が低迷。
理由がわからん。
事故もないし、業績下方修正もなし。
ひとつだけ確かな事は、
「12ユーロを割ったら買え!」
という事。
そこで買い注文を出していたんです。
先ほど、オーダー完遂。
配当金も4.6%出るし、
「果報は寝て待て銘柄」
です。
[…] そう考えて、休暇旅行に行く前に株を購入。 […]
[…] 休暇前のトランプショックで買った株の中で […]