投資 雨にも負けず

DAX 2025年最初の史上最高値更新!

投稿日:2025年1月18日 更新日:

DAX 2025年最初の史上最高値更新!

1月15日(水曜日)、ドイツ株式インデックス(DAX)が史上最高値を更新!!

新年の取引が始まってわずか2週間目の

「予期していなかった新記録」

に、投資家はパーテイー気分。

日経インデクスは全然上がっていないのに、何故?

来るか1月修正?

2024年は投資家にとって素晴らしい年だった。

その素晴らしい年を

「クリスマスラリーで締めだ!」

と期待していたら

“Pustekuchen”(肩透かし)。

ラリーどころか、クリスマス修正が到来。

クリスマス修正到来!追い買いのチャンス?

「来年は、厳しい1年になるぞ!」

と予感させた。

案の定、新年の株式市場は思わしくなかった。

重要な株式インデックス S&P500は、最高値から7%も下落した。

本来は株価が最も上がる1月に!

まさか

「1月に修正か?」

とドキドキ~。

米国債金利の上昇

でも

質問
何が原因で下げたの?

 

米国債金利の上昇が原因です。

皆まで言えば、10年国債。

これが10年国債の金利の推移です。

抜粋元 : Investing.com

 

本来であれば、

FRB(連邦銀行)が金利を下げれば、国債の金利も下がります。
なのに今回は金利を下げても、国債金利が上昇しています。

 

常識の真逆です。

国債金利の上昇は株式市場に毒。

思い出してください。

10年物国債の金利が5%になったのは、あのリーマンショックの時だけ。

それほどまでに

「危険水域」

にあるんです。

とりわけ大口投資家の

  • 投資ファンド
  • 年金ファンド

などは金利が5%に達するまで

「指を咥えて」

待ってません。

国債金利が4.7%まで上昇すれば、

「ヤバイ!」

と株を売り始めます。

だから株価が軟調になったんです。

ボコボコになった電力会社の株

その中でも

「一番ひどい目」

に遭ったのが電力会社の株。

通常、電力会社の株は

“Langweiler”(退屈投資銘柄)

と呼ばれて、投資する唯一の理由は年に一回の配当金。

が、国債の金利が4.7%になると、

「なんでわざわざ電力会社に投資する。国債の方が安心。」

と株が売られます。

E.ON株 追い買い

不運なことに、私は数多く電力会社の株を所有。

その中で今回は

“E.ON”

が、一番ひどい目に遭いました。

質問
何で?

 

「送電料を挙げてくれ!」

と国と争っていたんですが、裁判で負けたんです。

実は1週間ほど前に、

「まさかここまでは下がるまい。」

と、10,81ユーロでオーダーしてたんです。

EON 株価推移

朝見たら、

「秒」

で買えてました。

最終的には10.40まで逝きました。

ひ~。

戦術予備を確保

E.ONに

「最後の戦術予備」

を投入したら、運用資金が底を尽きました。

マズイ!

ドイツ軍が第一次大戦で

「マルヌの奇跡」

で負けたのも、戦術予備がなかったから!

黒字の株を売って、戦術予備を確保しなくては!

でもどれを売る?

コメルツ銀行

Uni Credit コメルツ銀行 敵対買収大作戦!!

とんでもない!

一番最初に売るのは配当金が1%の

“Carl Zeiss Meditech”

しかありません。

そこでドイツで株式市場がオープンする前に、

「前日の終値に3%上乗せ」

して売りオーダー!

株価推移

これが的中!

最初の30分だけ株価が高騰。

オーダー完遂!

その後、株価は目一杯下げました。

間一髪!

この銘柄、クリスマス前に買って、1ヶ月も経たないで売却。

でも

「そこそこ」

儲かりました。

やっぱ株は底値で買うと、損をする事が(すく)ない。

DAX 2025年最初の史上最高値更新!

戦術予備も作ったし、

「修正よ、来るなら来い!準備は出来ている!」(*1)

と戦いの準備を整えていた水曜日。

米国で消費者物価指数が発表。

これが市場の予想通りでした。

唯一、

「コア消費物価指数」

が市場予想より、

「たったの0.1%」

低かったんです。

「0.1%なんて誤差じゃん!」

と思ったら、米国10年国債の金利が下がった!

米国国債金利チャート

DAX 垂直上昇

これを見たDAXは

DAX 垂直上昇

垂直上昇!

DAXは2025年の取引が始まって

「わずか2週間」

で史上最高値を更新!

皆まで言えば、木曜日も史上最高値を更新!

DAX 1月16日推移

ついでに言うと、金曜日も史上最高値更新!

DAX 市場最高値更新チャート

ダメ押しすると、トランプ就任日も史上最高値更新。

DAX チャート

一体、どうなっているの?(*2)

米国よりも景気いい!

一気に

「売り市場」

から、

「買い市場」

に転換。

さらに!

金利が下がったお陰で、電力会社の株も復活!

もう

”All-in”

しても大丈夫?

トランプクラッシュ に備えろ!

残念ながらそうはいきません。

来週はトランプが大統領就任。

一部のアナリストは、

「トランプの減税政策で株式市場はイケイケドンドン!」

と言ってます。

そんなアナリストは

「森を見て木を見ず。」

です。

減税により国家財政は悪化。

結果、10年国債金利は上がります。

そもそも今回、国債金利が上昇したのも、トランプの減税政策の告知が原因なんです。

これがまた4.7%の

「危険水位」

に入ったら、要注意!

いつでも逃げれるように準備しておきましょう。

私はメルセデス株を売りたい!

メルセデスベンツに最後の一服投資!

そもそも

「トランプの就任前には売るから。」

と購入したのに、、。

* 補足

*1

1941年6月、

「ドイツが日曜日に侵攻してくる!」

とスターリンに警告したGRU(諜報機関)。

これにスターリンが答えた有名な台詞、

「来るなら来い!準備は出来ている。」

のパロデイーです。

*2

中国政府の公式発表によると、中国の経済は2024年5%成長。

予測よりも全然いい!

まあ、どうせ嘘っぱちですけどね。

しかし!

中国経済にどっぷり依存しているドイツ企業には朗報!

お陰でDAXは急上昇!

-投資, 雨にも負けず

執筆者:

nishi

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