投資 雨にも負けず

【ドイツ株式投資】Tournaroud株に賭けてみる?

投稿日:2024年3月30日 更新日:

【ドイツ株式投資】Tournaroud株に賭けてみる?

株式投資の方法のひとつとして

“Tounaround株”

に賭ける方法がある。

うまくいけば大金を手にすることができる。

失敗すれば全損。

そこで私が編み出したのが、

“控え目 Toutnaround投資”

です。

以下に詳しく解説します。

短期間で財を成す3つの方法

ドイツで有名な

“Spekulant”(投機家)

によると短期間で財を成す方法は

  • 玉の輿
  • ビジネスで一発当てる
  • 投機的な投資

の3つがあるという。

相続という方法もないわけではないが、

「短期間」

とは言えない。

結果、合法な方法で短期間で財を成すには、この三つ。

ここで取り上げるのは三番目の投機的な投資です。

比較的短期間に財を成す投資方法

“Anlegen”(投資)

では、目に見える成果が出るまで時間がかかります。

勿論、億単位の金があれば話は別ですが。

そうでない我々一般市民が、

“S&P 500”

などの

「インデクス投資」

を行っても

「いい年」

でもリターンはせいぜい10%。

新Nisaの成長枠投資240万だと、2万4000円。

これじゃ欲しいカメラはおろか、レンズも買えない。

大きく儲けるには

「投機的な投資」

が欠かせない。

問題はここから。

来年ばずる株を当てる!?

今、

「AI関連株」

が、ロケットのように上昇中。

AIサーバーを提供する

“Super Micro Computer”の株価は1年で850%も上昇。

Super Micro Computer株価

1年前にわかっていればいいですけどね。

そんなの無理。

“Trend is your friend.”(トレンドは君の友達!)

と、すでに発車して電車に飛び乗るくらいしかできない。

この

「トレンドに乗る投資」

のリスクは、トレンドがいつまで続くかわからない点。

人間は欲に弱いので、10%上昇すると

「まだ10%は行ける。」

と欲を出す。

すると株はUターン。

株価が急降下する前に売って利益確保ができるのは、ほんの一部の投資家だけ。

あのニュートンでさえ、

「トレンドに乗る投資」

で大失敗。

財産の大半を失いました。

天才でもできないなら、私には無理。

【ドイツ株式投資】Tournaroud株に賭けてみる?

来年、ばずる株はわからないが、

「落ち目の銘柄」

なら誰でも知っている。

そんな銘柄のカムバックに賭けて投資するのが、

“Toutnaround投資”

です。

BMWは50年代末に経営が一気に悪化。

60年代初めには、

「もう未来がない。」

と、メルセデスに二束三文で売却される運命にあった。

ここで白馬に乗って登場したのが投資家のクアント氏。

大量の新規株を発行させて、ドイツ銀行を筆頭株主からキックアウト!

その大量に発行した株を全部買い取り、BMWを買収した。

BMW 誕生100周年 – 危うく倒産から大企業に成長!

お陰でクアント一家は今日までドイツを代表する大富豪。

何しろ、

「潰れるかも?」

という会社だけに株価は二束三文。

会社が厚生すれば儲けはデカイ。

でも、流石にこれはリスクが大きい。

そこで会社が潰れることは(多分)ないが、ミスマネージメントで株価が低迷している銘柄に投資してカムバックを待つ

“控え目 Toutnaround投資”

という方法もある。

比較的短期でカムバックするケース

“Toutnaround投資”

のマイナスは、いつ会社が厚生するか、そもそも厚生するのか、わからない点。

ドイツ銀行は厚生するまで3人の頭取が交替して、5年かかった。

株価が復活を始めたのはさらに4年後。

結局、9年もかかってしまった。

通常、低迷している銘柄がカムバックするまで5~6年かかります。

でも例外もあります。

それがコロナ禍の旅行関連株。

コロナ禍で旅行ができなくなった際、株価は奈落の底に。

私は皆が売ってるときに、

「今でしょ!」

と旅行関連株を買い捲り。

2年後にはほぼ倍増。

このように

「会社は悪くないのに周辺事情で株価が低迷」

している時は、

「千載一遇のチャンス」

です。

以下に私が関心を持って株価の動向を見ている

“控え目 Toutnaround投資銘柄”

を紹介します。

RWE 大手電力会社

RWE 株価

まずは大手の電力会社RWEから始めます。

かっては石炭・原子力発電最大手でしたが、今や

「再生エネルギー最大手」

に変身しました。

新潟県で洋上風力発電を建設するのも、このRWEです。

和歌山沖でも計画中。

関電とRWE、和歌山沖で浮体式計画 最大100万kW

去年は巨額の黒字を計上。

が、今年になってから株価が低迷。

質問
どうして?

 

産業向けの電気価格が低迷。

結果、収益悪化。

2024年度の収益回復は見込まれず。

でも、電気料金なんて長期的に見れば上昇するものです。

株価低迷中の今のうちに買っておけば、数年後には30%アップで売れる(かも)。

配当金は3%。

多くはないが、その分、倒産することはない。

最初の”控え目 Toutnaround投資”には丁度いい。

私は28.9ユーロで買い注文を出していたんですが、そこまで下がらず買い逃しました。

Bayer ケミカル & 製薬会社 Tournaroud株

ドイツを代表する大企業

“Bayer”(バイヤー)

も、”控え目 Toutnaround投資候補”です。

かってはドイツで最も価値のある会社でした。

落ち目になったのは先代社長が米国のトラブルメーカー

“Montsant”(モンサント)

の高額買収を決めてから。

超高額買収のため、6兆円近い借金を抱え込みました。

金利の上昇で、幾ら稼いでも借金の利子払いで消えます。

それより問題は、モンサントの爆売れ商品

”Roundup”除草剤。

米国で

「癌になった。」

として3万件の訴えが起こされてます。

先日は、一件の裁判で20億ドルの賠償払い判決が出て、株価は下がる一方。

かっては150ユーロに迫った株が、たったの28ユーロ。

“Toutnaround”に成功すれば、株価倍増も夢ではない。

そもそもバイヤーの薬品部門だけで、その資産価値は700億ユーロ。

今の株価の倍の価値があります。

資産価値が高すぎるので、倒産はない。

問題は、Turnaroundまで、何年辛抱すればいいのか?

ドイツ銀行のように9年辛抱も夢じゃない。

ジーメンスエナジー 風力発電最大手

ジーメンスエナジー株価

風力発電施設大手、ジーメンスエナジー。

欧州では

「エネルギー変革」

が急務。

2038年には石炭発電も終了。

これにむけて再生エネルギー開発が急ピッチで進んでます。

 

風力発電株はバズるぞ!

と投資熱が高まった時、子会社が製造した風力発電に

「品質問題」

が発覚。

国に

「財政保障をして欲しい。」

と頼み込み、倒産を回避。

問題はまだ解決していないのに、株価がすでに回復傾向にある不思議な銘柄。

Vonovia 賃貸アパート不動産最大手

vonovia 株価

ドイツ(欧州)最大手の賃貸アパート不動産Vonovia。

アパートに断熱処置を施すと家賃を大幅値上げ。

払えない人を追い出す非道な会社。

利上げで大赤時。

今月、2023年度の業績発表を行い

「1兆円を超える赤字」

を報告。

赤字の原因は高金利。

欧州では

「早ければ4月、遅くても6月には利下げ」

という見方が広がってます。

「金利が下がれば業績アップ!」

と、すでに株価は回復傾向。

かっては60ユーロを超えていた株価。

リスクは低いのに、株価倍増のチャンスがあります。

Puma アデイダスの兄弟株

スポーツ用品メーカーのPuma。

株価低迷の原因は2023年の業績。

決算報告によると、

「アルゼンチンの急激な為替変動。」

が原因だそうです。

中国の景気後退も業績停滞に貢献。

が、今年はオリンピックがある。

これまでは、

「オリンピックの年は株価が上昇する。」

が定石。

今年はさらにサッカーのヨーロッパカップまである。

株価はカムバックする?

同じことが兄弟株のアデイダス、衣料品メーカーのHugo Boss、それにナイキにも言えます。

CureVac バイオメデイカル会社

Curevac 株価

最後に潰れるかもしれない”Toutnaround”銘柄を紹介。

CureVacはコロナ禍発生時、

「コロナワクチン最有力候補」

だったバイオメデイカル会社です。

当時、トランプが買収してコロナワクチン独占を計画した事もありました。

でもコロナワクチンの開発に失敗。

今日まで完成してません。

株価は奈落の底に。

まだ倒産していないのが不思議。

新薬の開発に成功しなくても、

「臨床実験でいい結果が出た!」

という報告だけで株価が倍増します。

ドイツでは

“Der tot gesagte leben länger.”(アイツはもう駄目と言われた奴ほど長生きする。)

といわれてますからね。

わからないよ!

Meyer Burger スイスのソラーパネル会社

meyer burger stock preis

おまけでスイスのソーラーパネル会社、

“Meyer Burger”

も紹介しておこう。

「”made in Germany”で中国製品に抵抗する!」

と豪語して、東ドイツで本当に製造を始めた。

参照 : Meyer Burger

 

しかし中国製品の

「ダンピング価格」

に勝てず。

「補助金を出してくれないなら、ドイツ工場へ閉鎖だ!」

と脅しに出るも、

太陽発電パネル業界 最後の望み Resilienzbonus

ドイツ政府は無視。

御覧の通り、株価はペニーストック。

株価が復活する可能性があるとは思えないけど、

「奇跡」

を信じる方はいかが?

-投資, 雨にも負けず

執筆者:

nishi

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