観光 雨にも負けず

足助 塩街道の宿場町をニコン D780で撮れ!

投稿日:2024年4月20日 更新日:

愛知県東部、山の中にある足助。

かっての塩街道の宿場町です。

愛知県内では

「古い町並み」

が一番よく残っている町。

どんな町なのか紹介したいと思います。

足助 塩街道の宿場町

足助は

「あすけ」

と読みます。

町の名前の起源には

「神様が足を休めたので足助。」

という神話説から、

「足助という城主の名前に由来する。」

という説まで。

こんな山の中の小さな町が栄えることになったのは、南の三河湾で採取した塩を長野県に運ぶ

「塩街道」

の通り道だったのが原因です。

そう、以前ここで紹介した奈良井宿も

中山道の秘境宿場町 奈良井宿をNikon D780で撮れ!

この塩街道の先にあった宿場町。

飯田街道?それとも三州街道?はたまた伊那街道?

その塩街道ですが。

「足助を経由して塩尻まで塩を運んだ道のりを、飯田街道という。」

と主張する説があります。

これを

「飯田街道説」

と呼びます。

かと思えば

「足助を経由して塩尻まで塩を運んだ道のりを三州街道という。」

と主張する

「三州街道説」

があります。

 

調べてみると、そもそもは足助から塩尻までの塩の道を、三州街道と呼んでいたらしい。

その後(明治時代)、

「名古屋から塩尻までの道を飯田街道とする。」

と呼び方を変更。

これが原因で、飯田街道説と三州街道説が存在して、

「どちらも正しい」

という複雑な構造。

さらに複雑な事を言うと、飯田街道の一部はそもそも伊那街道だったらしい。

すなわち!

名古屋市内は飯田街道。

それが伊那街道になり足助まで。

足助から塩尻までは三州街道。

現在ではこれを全部ひっくるめて飯田街道と呼ぶ。

でも現地に行くと

「伊那街道」

「三州街道」

など、聞いたことがない名前が登場して混乱します。

行き方

実は足助の町に

「紅葉の名所香嵐渓」

があります。

紅葉の名所 香嵐渓をNikon D780で撮れ!

ですから行き方も同じです。

すなわち!

電車をバスを乗り継いて2時間もかかります。

名古屋市内からたった49Kmしかないのに、、。

足助 塩街道の宿場町をニコン D780で撮れ!

足助には幾つかの

「見所」

があります。

私が歩いた順に紹介していきます。

マンリン小路

足助 マンリン書店

昔の家屋を使ったマンリン書店。

都会でも書店は儲からなくて苦労しているのに、足助で書店なんて、、。

そのマンリン書店の横にあるのがマンリン小道。

マンリン小路

正直に言うと、何がいいのかよくわかりません。

でも、どの旅行サイトでも

「素敵な小道」

として紹介されてます。

私にはわからない魅力がある?

それとも

「他のサイトも褒められているから、、。」

と褒めているの?

それが知りたい。

旧鈴木家住宅

旧鈴木家住宅

足助一の大金持ち、鈴木家の屋敷群。

なんと4000㎡の広大な土地に、16の屋敷が立ち並ぶ超~大金持ちでした。

当初は紙商人。

その後、土地ころがし(不動産業)、金融業などにも手を広げ、ほぼ財閥。

子孫は商才に恵まれず、ほぼ廃墟と化してました。

「取り壊す金もないし、取り壊してもその費用を回収できない。」

と子孫が豊田市に屋敷群(ほぼ廃墟群)を寄贈。

豊田市が大金をかけて保存、復興中。

今、通りに面した部分だけ完成。

全部完成するのはいつ?

綺麗な家屋が並ぶメインストリート

綺麗な家屋が並ぶメインストリート

旧鈴木家が建っているのは、足助のメインロード。

ここには商店に加えて、かって商いでお金持ちになった旧家の綺麗な家屋が並んでます。

旧田口家住宅

旧田口家住宅

そのひとつが旧田口家住宅。

現在は資料館。

無料で見学できます。

看板がノスタルジー。

御覧の通り、油屋だったそうです。

入場料無料では採算が取れないので、閉まっていることも多々有り。

大和屋

大和屋

旧田口家の横に大小の屋根が

「これでもか!」

と組み合った立派な屋敷があります。

調べてみると大和屋だそうです。

もっとも商売をしている様子はない。

多分、廃業したんですね。

太田家住宅(三嶋館)

太田家住宅(三嶋館)

大和屋の先にあるのが太田家住宅。

旧と書かれてないから、今でも現役か?

かっての呉服屋。

三越も呉服屋だし、呉服屋ってそんなに儲かったん?

と思いきや、その後、三嶋館という旅館になったそうです。

やっぱり、そんなに儲からなかった?

加東家

加東家

太田家の2軒先にあるのが加東家。

横に店舗があり饅頭売ってます。

昔は酒屋だったそうな。

この風情ある面影がたまらない。

足助川にかかる橋からの眺め

足助 塩街道の宿場町をニコン D780で撮れ!

足助は

「足助川の向こう側」

にあります。

当然、足助川を渡る橋が多いんですが、一番綺麗なのが真弓橋からの眺め。

写真中、右端の家屋は民家と思われます。

調べても名前が出てこない。

空き家なの?

買ってガラス張りの見晴らしのいい部屋に、リフォームしちゃおうかな?

真弓橋の逆方向の眺めはこう。

御覧の通り、誰も歩いてません。

私はこの先までずっと歩きました。

製材所が多かったです。

山城屋

山城屋

足助の街中(ちと山寄り)に100年以上営業している古い旅館、山城屋があります。

かっては塩街道を通る商人の為の

「馬小屋」

だったそうです。

1887年創業。

これが馬小屋としての創業年なのか、宿としての開業年か、そこが不明。

だってホームページもないんだもん。

でもアンテークな内部装飾が素敵。

参照 : 山城屋

レトロな看板

足助はまだ昭和30年代までは景気が良かったようです。

こんな山の中に芸者が居たなんて!

さぞ、景気が良かったに違いない。

それが今や過疎の村。

足助 空き家

メインストリートにも空き家が多く、斜面には崩れかけた家屋が目につく。

「兵どもが夢の跡」

とはよく言ったもの。

お陰で繁栄期のレトロな看板が、あちこちに残ってる!

アサヒビール看板

一番有名なのが、このアサヒビールの看板。

アサヒビールのロゴって、朝日だったのね!

とわかる看板がシブイ。

次に有名なのは酒蔵の看板。

酒蔵の看板

お店はとっくに営業をやめてますが、看板はそのまま。

シブイ。

 

足助の町の随所にこんな看板が残ってる。

東芝の看板

昭和生まれにとっては、懐かし~。

岡山の田舎にもあったよ、こんな田舎の家電屋!

片道2時間かけて足助だけ見に行くのは、割に合うかどうか。

でも香嵐渓と一緒にすれば、行く価値アリ!

-観光, 雨にも負けず

執筆者:

nishi

コメントを残す

アーカイブ