投資 雨にも負けず

堅調な業績でDAX上昇 ダブルAショックで帳消しに!

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堅調な業績でDAX上昇 ダブルAショックで帳消しに!

ドイツでも今週から本格化した業績発表。

がっかりさせる発表もないわけではないですが、概ね堅調。

業績目標を保持・上方修正した企業 > 業績目標を下方修正した企業

お陰でDAXはやや上昇。

しかしまだ安心するのは早いっ!

来週はいよいよFRBのテーパリング発表が控えてる!

堅調な業績でDAX上昇

百聞は一見に如かず。

まずはDAXの1週間チャートを見てください。

堅調な業績発表でDAXやや上昇

10月26日の火曜日に大きく上昇しました。

上昇をけん引したのは何でしょう?

チャンスは3回まで(*1)。

自動車銘柄 + 自動車部品メーカーの株が大きく買われたのが原因です。

厳密に言えば、私が密かに狙っていたVW株が大きく上昇。

これに釣られて自動車銘柄が大きく上振れ。

質問
VW株が買われた理由は?

 

「VWがポルシェを分社化して上場させる!」

という報道です(*2)。

 

ポルシェが分社化されれば、VW株の持ち主にポルシェ株が配当されます。

だから、

「乗り遅れる前に乗車せよ!」

と、買い注文が殺到したんです。

しかしこれが災いとなる事に、、。

ダブルAショックで帳消しに!

日本時間で木曜日の深夜。

よりによって、

「お金印刷機」

と呼ばれるアプルとアマゾンが、アナリストの予想を下回る業績発表!

先回、アマゾンが業績を下方修正しただけで、

「アマゾンショック!」

で大安売り。

今回はそれにアプル社が加わり、ダブルAショック!

金曜日の株式市場は荒れそうです。

では今週、注目された銘柄を紹介いたします。

VW 生産台数をこっそり下方修正

木曜日にVWが業績発表。

一言で言えば、アナリストの予想を超える結果でした。

ポルシェ分社会で

「イケイケ」

のVW株、さらに上昇?

と思ったら

VW 生産台数をこっそり下方修正

結構な下げ幅となりました。

原因は車の製造台数。

これまでは、

「2020年よりも多くの車を製造する。」

と言っていたのに、こっそり製造台数を下方修正。

原因は改めて言うまでもなく、

「半導体不足」

です。

これが投資家の不信感を買いました。

ダブルAショックで、さらに下げてます。

狙っていた人には、チャンス!

不動産開発会社 Eyemaxx デフォルト

中国の”Evergrande”の倒産が先延ばし。

その間にドイツの不動産開発会社 Eymaxxが支払い不能に陥りました。

 

“Evergrande”との因果関係はないですが、

「ドイツの”Evergrande”」

との見出しが躍りました。

株価は奈落の底に。

不動産開発会社 Eyemaxx デフォルト

なのにもう株を買っている投資家が、、。

素人は危険な投資には手を出さないように!

Teamviewer 株価の落下が止まらないっ!

4週間前、修正の真っただ中で業績を下方修正したTeamviewer。

そろそろ株価の落下が止まった?

と思いきや、

Teamviewer 株価の落下が止まらないっ!

今週も7%下落。

半年チャートで見ると、

半年チャート

67%のマイナス。

支払い不能になった不動産開発会社よりもヒドイ落ち方!

Teamviwer、まだ黒字出しているのに!

「投資家の信頼を失うとこうなる。」

という例です。

投資家の信頼を失うと言えば、、

ドイツ銀行 5期連続で黒字を計上!

ドイツ銀行でしょう。

日本語で

「ドイツ銀行 破綻」

でぐぐってください。

「ドイツ銀行 破綻」

というフェイクニュースが、天皇家の結婚のニュースよりも多くヒットします。

フェイクニュースによればとっくに経営破綻しているドイツ銀行、今週、決算発表がありました。

アナリストは赤字を予想していた(*3)のに、5期連続の黒字を計上。

売り上げ & 純利益の両方で、アナリストの予想を上回りました。

税金、社債の金利を払った後でも、1億9400万ユーロの利益。

米国の巨大な銀行と言較べると、1/50のピーナッツ。

それでも去年の同時期よりも、多い売り上げと純利益。

しかし投資家の信頼がない銘柄の宿命で、

ドイツ銀行 5期連続で黒字を計上!

7%も下落。

「今年中に黒字になって、来年は売れる!」

と思っていたのに、、。

BASF 今年三度目の業績上方修正!

先週、

「来週の注目銘柄」

で取り上げていた世界最大のケミカル会社BASF。

水曜日に業績発表がありました。

 

製品が馬鹿売れ。

利益が去年と比べて4倍に。

すでに2回も業績を上昇修正していたのに、3回目になる業績上方修正を発表。

おまけに配当銘柄。

これ以上ないグッドニュースで株価は、

BASF 今年三度目の業績上方修正!

下げました。

金曜日は

「ダブルAショック!」

で一瞬、62ユーロを割り込みました。

1年お金を投資できるなら、

「絶対に損をしない投資」

です。

私も買いたい!

が、火曜日にフライングしちゃった、、。

Pfeiffer Vacuum 過去最大の売り上げ & 業績上方修正

誰も名前を聞いたことがない片田舎”Aßlar”に、

「真空ポンプ」

を製造している会社、

“Pfeiffer Vacuum”

があります。

日本語のページがあったので紹介。

 

日本語では、

「ファイファー真空ポンプ」

という会社名。

正直、真空ポンプなんてセクシーじゃない。

ハイテクでもない、ローテク。

よりによってそのファイファー真空ポンプ、過去最高の売り上げを報告。

2021年の業績を上方修正するオマケ付き。

すると株価は、

Pfeiffer Vacuum 過去最大の売り上げ & 業績上方修正

最高で10%を超える上昇。

何故、BASFの株価は上昇しないのに、ローテクのポンプ屋の株価が上昇するのか?

ファイファー真空ポンプは、半導体製造施設で使われるから。

 

日本でも熊本に新しい半導体工場ができます。

世界中で新し施設がボコボコできています。

そこで必要になるのが、ファイファー真空ポンプ。

半導体と同じくらい引っ張りだこ。

これで次の投資目標は決まり!

Aixtron 世界市場占有率58%

先日、2020年8月に販売されたキャノンのカメラR6を

「価格com」

で検索。

ところがどの店でも、

「お取り寄せ」

なんです!

半導体が足らないので、製造できないんです。

新製品じゃないですよ。

15か月前に販売された製品が、未だに十分に製造できていないっ!

これでどのくらい半導体不足が深刻なのか、改めて自覚。

言い換えれば、半導体銘柄を買えば、株価はこの先1年は安泰。

問題は、どの半導体関連株も株価が高騰している事。

「株価が修正している銘柄はないか?」

と探して見つけたのが”Aixtron”

参照 : Aixtron

 

正確に言えば半導体じゃなく、

“Verbindunshalbleiter”(接続半導体)

を製造する機械を作っています。

半導体はシリコンウエハーの上に、紫外線などで回線を描きます。

“Aixtron”の機械は、シリコンウエハーではない物質を二つ使用して半導体を製造。

だから接続半導体という名前。

利点。

電気の消費量が少ない!

 

世界最先端ASMLのような

「5ナノメーター」

の半導体ではありません。

キャノンや東京エレクトロンが、大型の半導体製造機械で儲けているように(*4)、誰もが5ナノメーターを必要とするわけじゃない。

極端な例は車用の半導体。

十分なスペースがあり、サイズは問題じゃない。

大事なのは電気自動車の走行距離を延ばす

「省エネ」

です(*5)。

このニーズに答えるのが、”Aixtron”の接続半導体。

同社のホームページによれば、世界シェア58%。

世界シェア58%

会社創設以来 最高の売り上げ

言い換えれば、接続半導体の分野ではASMLのような世界最先端のメーカー。

4~6月期に

「会社創設以来、最高の売り上げ」

を記録。

「これを超えるのは難しい。」

と言ったので、修正の始まり。

Aixtron 世界市場占有率58%

 

オーダーライン測定

8月30日に過去最高値を記録。

以来、2か月間で25%も修正。

株価が200日平均線に接近中。

これを割り込むと、落ちるよ!

でも20ユーロ+が抵抗線になっています。

「ここで持ちこたえる。」

あるいは、

「ここで反発する。」

と推測。

火曜日、

「今しかない!」

とオーダー。

朝起きたら、オーダー完遂。

その後、読み通りの反発。

2日で3.5%も上昇。

やった!

と思ったら金曜日

「ダブルAショック」

で、3%下落でご機嫌斜め。

これで”Evergrande”が

「デフォルト」

になったら、目も当てられないっ!😢

注釈

*1        ドイツ人がすぐに回答がわかる謎を出す際に使う常套句。

*2       どうもデマだったらしいです。

*3        銀行の改造費用5千600万ユーロを、第三期に損益として計上することがわかっていたため。

*4      ニコンはかって半導体製造機械では世界シェアNo1。ASMLに追い越されてからも最新の小型半導体装置の製造に拘り、大赤字。

*5     それに安価である事。

-投資, 雨にも負けず

執筆者:

nishi

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