投資 雨にも負けず

株式市場の修正始まる! えっ、これで終わりなの?

投稿日:2021年10月9日 更新日:

株式市場の修正始まる! えっ、これで終わりなの?

株式市場の修正が始まりました!

が、

「えっ、これで終わりなの?」

と思うほどあっけなく、終焉。

修正と呼ぶにはあまりにも短い。

そこで今回は

  • なぜ修正が始まったのか
  • 修正はこれで終わったのか、

考察してみたいと思います。

株式市場の修正始まる!

まずは順を追って。

月曜日に急落。

これにリカバリー火曜日が続きました。

「なんでリカバリーするのかわかんない。」

と思ってたら、水曜日にガックリ。

「それ見ろ!」

と、鬼の首でも取った気分。

すると木曜日にはまたリカバリー!

質問
なんで?

 

これを知るには、修正が始まった理由を知らなければなりません。

理由① よりによってプーチンが救世主に?

今回の修正の原因の第一は、エネルギー価格の高騰。

日本でもガソリン価格が高くなっていますが、欧州はもっとひどい!

欧州では、

「天然ガスは、石炭よりも二酸化炭素の排出量が少ない。」

と、石炭に変わる貴重なエネルギー源に出世(*1)。

間抜けなのが、ドイツ政府。

石油ショックの教訓を忘れ、複数の供給先に分散する事を怠り、天然ガスの供給先はロシア一極化。

これをプーチンが利用しない筈がないっ!

ガスの価格の安い夏、ガスを送らずじらします。

冬になる前に、ガス貯蔵庫を満タンにしたいのに!!

するとガスの供給量が足らず、ガスの価格が高騰。

「このままではハイパーインフレになりかねない!」

と心配して、修正が始まり~。

するとプーチンが、

「ガスをもっと送る用意がある。」

と、救世主のごとく登場(*2)。

今まで自分で価格を釣り上げておいて、よく言うわ~。

ともかくプーチンの一言で

「瞬間」

ガス価格が9.5%も下落(*3)。

これで修正があっけなく、終了。

理由② 米国デフォルト回避

プーチンの言葉で、

「あ~良かった!」

と安堵感が一気に広まった中、米国で共和党の頭が、

「12月までの債務上限引き上げに同意する用意がある。」

と声明。

実際、木曜日には上院で可決されたのも、

「修正の波」

を納めることに寄与しました。

えっ、これで終わりなの?

問題は、

「修正はこれで終わりなのか。」

という点。

これ、ある意味””Yes”で、ある意味”No”なんです。

まずは”Yes”から。

水曜日に始まった修正は、終わりました。

次は”No”

修正自体は終わっていません。

思いつく理由だけあげても、

  1. 米国のデフォルト問題は、12月に先送りしただけ。
  2. オイル価格、ガス価格はすでに上昇に転じてる。
  3. Evergrandeの他にも債務不履行の不動産開発会社が発生中
  4. 中国の電力不足で部品の生産・供給がおいついていない
  5. エネルギー価格の高騰で高インフレが続く ⇒ 利上げ懸念
  6. 米国国債の利率が1.6%を突破!

とキリがない。

今年の特徴が、フラッシュ修正。

1日、長くても2日続落すると、三日目には回復。

今後、これが繰り返されると思われます。

注目を浴びた銘柄

修正が始まると、本当なら小さな株の動きで済んだ株価の動きが増幅されます。

典型的な例が、リーマンショック時のVW株。

「てんやわんや」

のど真ん中で、VW株だけが急騰!

なんと1株、1000ユーロを突破!

10年後の今でも、1株、200ユーロほど。

どのくらい急騰したか、わかると思います。

理由はポルシェによるVW株の買い占め。

ダイハツほどの規模の会社が、トヨタの買収を企てたようなもの。

「あと一歩。」

まで行ったんですが、過半数に数パーセント届かず。

ポルシェは銀行に借りた金が返せず、VWに逆買収されます。

以来、ポルシェはVWの最大株主というおかしな関係が続いています。

今回も似たような案件がありました。

アードラーグループにショートアタック!

アードラーグループという不動産会社があります。

 

本社はルクセンブルク。

規模は小さめ。

以前あのワイヤーカードの悪事を最初に報道したヘッジファンドが、

「アードラーの不動産証券の中身は空。」

「上層部が私服を肥やしている。」

と、アードラーグループのまるで日大のような有様を主張。

株価は奈落の底に。

アードラーグループにショートアタック!

ところが翌日になると、

回復(中)。

私が、

「やった。落ちたぞ!」

と買いに行くと、続落。

「今度は買わないぞ!」

と決めたら、回復。

腹立つ~。

ちなみにアードラーグループの株、今日も10%近い上昇。

株価は、ほぼ回復しました。

質問
何故、上昇しているの?

 

「ドイツ一の不動産会社”Vonovia”が、アードラーグループの不動産買収を企てている。」

との報道が原因です。

ポルシェによるVWの買収計画と同じだね。

Aareal Bank 買収オファー?

まだ未確認情報です。

不動産会社への金貸しを専門にしている銀行、”Aareal Bank”に

「一株29ユーロの買収オファーが届いた!」

と報道されました。

修正の真っただ中、

Aareal Bank 買収オファー?

えげつない24%も上昇。

“Aareal Bank”は配当銘柄なので、私もちょくちょく買っていた銘柄です。

何故、買収の対象になったのか?

最初の理由は会社が持っているキャッシュ。

もうひとつは、会社が持ってるIT関連会社の株が原因。

この子会社の価値を株価で換算すると、親会社とほぼ同じ資産価値。

親会社を買収すれば

「一粒で二度おいしい。」

銘柄なんです。

「その内、買収の目標になるかも?」

とは思っていたが、案の定。

買収合戦?

おいしい銘柄は”Zooplus”のように、買収合戦になる可能あり。

下値は29ユーロで保障されてます。

買収合戦を狙って、買いに行っても面白いよ!

コメルツ銀行 リバイバル?

ドイツ第二のコメルツ銀行。

2か月前の決算発表で、また大赤字を発表。

株価が激落。

「いつになったら黒字になるやら?」

と、希望を捨てました。

ところが修正の真っただ中で株価上昇。

 

コメルツ銀行 リバイバル?

今日、黒字になりました!

まさかこんなに早く黒字になろうとは、、、。

原因は、米国の国債金利上昇と高いインフレです。

コメルツ銀行は昔ながらの、企業融資がメインの収入源。

金利の上昇 & 高いインフレで、融資の金利が上昇すると真っ先に得をするのが、コメルツ銀行。

今後、金利が上昇することはあっても、下がることはない。

これはしばらくは登り竜。

リーマンショックの際、株価が10セントを割り、

「安いから。」

という理由で、後先を考えずに買った銘柄(*4)。

13年の塩漬けを経て、売却できるか?

電池メーカー ヴァルタ 電気自動車バッテリー事業に参入!

アプル社のイヤープラグ用の充電池は、ドイツの電池メーカー ヴァルタの製品です。

素人投資家に人気の銘柄のひとつ。

ほぼ一ヶ月前、

「業績予測をコンファーム」

しただけで、20%近く暴落したヴァルタ株。

「こんなに安く買えるなんて!」

と購入。

以来、下落が止まりません。

他の銘柄はリバウンドするのに、この銘柄だけリバウンドなし。

ひ~。

修正により、買値から30%ほど下げました。

「そろそろ買い足して、買い値を下げるか。」

と買い注文を出すことに。

するといきなり株価が上昇。

電池メーカー ヴァルタ 電気自動車バッテリー事業に参入!

質問
なんで?

 

「電気自動車のバッテリー製造に乗り出す。」

と発表したんです。

く~。

株の追加購入をが一歩、遅かった!

もっとも今年は、研究用の製造ラインだけ。

自動車メーカー用の大量生産は2年後を計画。

GM 電気自動車攻勢を発表

今週、

「恐竜」(*5)

と呼ばれていたあのGMが、電気自動車攻勢を発表。

株価を一気に押し上げました。

GM 電気自動車攻勢を発表

今、とにかく電気自動車に関係するニュースを出せば、株価が上昇します。

ほぼ世界中の自動車メーカーは、電気自動車生産にシフトチェンジ。

蚊帳の外 日本の自動車メーカー

唯一、日本の自動車メーカーだけは出蚊帳の外。

いい例がトヨタ。

ハイブリット技術で世界最先端だったので、これに固執。

電気自動車への転換を故意に無視。

さらには日本国内で充電気柱の整備が全然進んでおらず、整備を始める様子もない。

これでは誰も電気自動車なん買わない。

そこは政府が税金を使って充電器柱の整備を進めるべきなのに、

「2050年までにCO2排出を実質ゼロに。」

と言うだけで、何もしない。

これでは日本車、中国や欧米市場で全然売れないよ!

何故、日本企業には先が見えない?

これを

「ガラパゴス効果」

と言います。

ガラパゴスゾウガメのように死に絶える運命か?

ソフトバンク テレコム株を大量売却

中国政府の規制で、中国株は暴落。

中国銘柄に投資しているソフトバンク株も暴落。

「借金を減らせ!」

との株主の要求にこたえるため、ドイツテレコムの株を大量売却。

通常なら修正でも、

「唯一の勝者」

のテレコム株、一時7%以上下げました。

ソフトバンク テレコム株を大量売却

下げないと思うけど、15ユーロを割ったら、迷わず買いです。

コンテナ価格暴落 ハパックロイド危うし!

中国の供給問題でコンテナ価格が暴落しています。

これまで異常に高かったコンテナ価格が、

「少し正常化している。」

と言った方が正解?

困るのが海運会社。

日本では日本郵船。

ドイツではハパックロイドです。

コンテナ価格暴落 ハパックロイド危うし!

なんとマイナス12%。

KGV9と超お得。

買うか?

と悩んだ末、

「供給問題は長続きするかも?」

と自重しました。

すると見事に反発!

なんで買わない銘柄は、いつも反発する?

TeamViewer 業績下方修正でボロボロ

ただでも修正で株が下がっているときに、

「業績下方修正するとどん目に遭うか。」

を示すいい例がありました。

会社の名前は”TeamViewer”

ゲッピンゲンにあるドイツでは珍しいソフトウエアの会社。

参照 : TeamViewer

 

簡単に言えば会社に行かなくても、サーバーにアクセスできるソフトを開発。

出張先でも、会社に居るように仕事ができることがウリ。

あまり売れませんでした。

が、コロナ禍で株価大爆発。

コロナ禍が収まり始めると、売れ行きが悪くなり業績を下方修正。

すると

TeamViewer 業績下方修正でボロボロ

株価が25%も下落。

「上層部が会社の金を使い込んでる詐欺会社!」

という非難を受けた会社が26%減。

ほとんど変わんない。

25%も下げると、翌日はリバウンドするのか?

しませんでした。

でも、これは納得!

今後の傾向

今後、株価はどう動くのでしょう?

私は、

「修正は終わっていない!」

という”Annahme”(仮説)で戦略を立てています。

理由は上で書いた通り。

虎の子の予備はまだ使わず、

「いざ、鎌倉!」

を待っています。

修正が来たら、真っ先にヴァルタの株を買い足さなくっちゃ!

注釈

*1         石炭を燃やして発電すると、天然ガスよりも多くの大気汚染証券を買う必要があります。

結果として石炭発電は、天然ガス発電よりコストがかかります。ですから欧州で使用される化石エネルギーは、天然ガスにシフトしています。

*2          声明を出しただけ。実際に幾ら供給するとか、具体的な話はなし。単なるいいカッコしい。

*3         焼け石に水です。

*4          倒産しそうになったので、国が大株主になり倒産を回避。株価は回復せず。

*5         時代遅れ、死に絶える企業の例え。

-投資, 雨にも負けず

執筆者:

nishi

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