米国では銀行の
「嘘!」
のような業績発表で、ダウ とS&P 500は過去最高値更新。
ナスダックも大事な抵抗線まで回復。
日経は”Evergrande”デフォルト懸念で大きく上下。
ただ今朝は、
「”Evergrande”が外国債の利子を払った!」
という驚きのニュースが株価を少し押し上げました。
一方、ドイツの株式市況は1週間、足踏み状態でした、、。
この記事の目次
ドイツ株式市況DAX 足踏み状態
ドイツの株式市況 DAXの1週間チャートです。
1週間の変位がマイナス8ポイント。
パーセントで言えばマイナス0.06%。
全然動かなかった、、。
時々鋭利な売り込みが入りましたが、堅調な米国市場に釣られて回復。
ドイツには米国のような大銀行はないし、本格的な業績発表は来週から。
投資家は数字が出るまでは、大きな動きを避けました。
今週、全体としては動きの少ない株式市場で大きく動いた銘柄を紹介します。
Hugo Boss 業績上方修正で株価はどうなった?
先週、2021年の業績を40%も上方修正したHugo Boss。
なのに株が売られました。
来週はリカバリーだ!
とオーダー。
月曜日、中国の経済成長率が4.9%と発表されました。
これは中国ではガッカリさせる数字です。
これはマズイ!
シャネルやグッチ同様に、中国はHugo Bossの大事な市場。
すぐにオーダーをキャンセル!
ふ~間に合った。
で、株価はどう動いたのか?
1週間チャートで見ると、
私が買い値で出していた52.90ユーロで下げ止まり。
そのまま買ってても損はしなかった?
ま、利益も出なかったね。
TeamViewer 取り締まり役員を人柱にする!
修正の真っただ中で業績予想を下方修正。
以来、下落が止まらないTeamViewer株。
今週、マンチャスターユナイテッドとのスポンサー契約をした役員をクビにしました!
アナリストは
「辞めるべきは社長だ。」
と冷たく評価。
株価は、
今週も下落。
ただ下落幅は減少。
木曜日は6%も上昇。
ここが底値?
それとも有名な牛の罠?
仏 Valneva コロナワクチンの有効性確認!
今週、一番株価を上げたのは世界初の
「不活化 コロナワクチン」
を開発している仏の”Valneva”。
「アストラゼナカよりも高い有効性が証明された!」
と報道されると、株価はロケット上昇。
その後、米国の製薬会社がワクチンの製造で
「問題に直面している。」
と報道されると、アフターバーナー点火。
上下幅が大きすぎて、個人的には手を出せません。
賭け事が好きな投資家向き。
Software AG 業績発表 & セルオフ
ドイツに少ないのが、
「世界で活躍している(*1)」
テクノロジー会社。
例外のひとつが、Software AG。
本社はダルムシュタット。
SAPの商売敵です。
でも実際には何をやっているのか、よくわかんない。
会社のホームページには、
「世界初のエンド・トゥ・エンドのデジタル ビジネス プラットフォームを提供」
とあります。
わかんねえ~。
業績(の一部)を下方修正すると、
セルオフ(投げ売り)。
このような投げ売りがあると、
「翌日、カムバックするのでは?」
とやっぱり気になる、、。
しかし、
「自分の理解できない物には手を出すな。」
は投資の鉄則。
そこでじっと我慢の子。
蚊帳の外から観察していると、
わずかながら回復。
今後、国債の金利が上昇します。
するとテクノロジー株は売られます。
なので
「安い!」
と買うのは要注意。
Rock Tech Lithium 株価大フィーバー
先週、
「ライン河畔で欧州最大のリチウム鉱床が見つかった。」
と報道され、大きなニュースに。
今後、電気自動車の製造台数が増えるので、リチウム不足が懸念されています。
「リチウムを制するものが、将来を制す。」
と大フィーバー中。
リチウムを精製する会社の株は高騰。
あなたが
「ジャパン リチウム」
なんて会社をドイツで登記してIPO上場すれば、大金を稼げます。
これをやったのが、カナダのRock Tech Lithium。
ベルリンのテスラの工場の横で、50万台用のリチウムを製造(精製)すると発表。
株価爆発。
こんなに株価があがるのは、コロナワクチンかリチウムだけ。
この一年で株価は、
嘘のような971%上昇。
日本にリチウム関連の会社があるなら、ドイツで上場を!
資金調達が楽チン!
来週はどちらに動く?
投資家にとって欠かせない短・中期の株価予想。
長期の株価予想は誰でもできます。
私が大学生の頃、DAXに投資していれば、
1237%の上昇率。
子供が生まれたら、
「学資保険」
なんぞ買わず、DAX のインデックスETFを買う。
子供が大学に行く頃には、数倍になってます(*2)。
そう簡単に行かないのが、短期の株価動向の予想。
私は先週ここで書いたように、
「クリスマスラリーの前に嵐が来る!」
と予想。
理由は11月初旬に控えたFRBの金融政策発表。
ここでテーパリングが発表される確率大。
すると株価は下がります。
さらには、
「来週はテーパリングの発表がある。」
と、1週間前から不安になることも珍しくない。
だから虎の子の予備を蓄えたまま。
来週の注目銘柄① ドイツ テレコム
「先週と同じじゃん!」
と言われる危険性を冒して、来週の注目銘柄はドイツテレコムです。
一歩、一歩、デッドクロスに近づいています!
クロスすると逝くよ!
BASF 中国懸念で修正中
次の注目銘柄は、世界で一番でかいケミカル会社 BASF。
中国に大きく投資しているんですが、中国の景気鈍化で株価修正中。
コロナ禍で安価に購入。
72ユーロで手放したのが幸い。
以来、株価が戻ってこない。
でも株価はすでにデッドクロス済。
中国の景気懸念の大部分は、株価に折り込み済じゃなかろうか?
62ユーロを(もし)割ったら、(個人的には)買い。
配当銘柄です。
配当金が3.4ユーロもでるので、楽勝で5%超え。
口座にお金を置いておくなら、BASFの配当金を取りにいきます。
注釈
*1 日本のメデイアは一部の日本人しか興味のない事を、「世界が注目!」とやります。騙されませんように。
*2 おまけに毎年3%+の配当金!