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イスラエルーハマス戦争 イスラエルが手加減しないワケ

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イスラエルーハマス戦争 イスラエルが手加減しないワケ

10月7日、イスラムテロ組織ハマスがイスラエルを奇襲攻撃。

テロリストは女、子供に関係なく虐殺、あるいは拷問してから虐殺した。

その数1200。

イスラエルがこれに反撃するのは

「自己防衛の権利」

でもある。

が、その報復が半端なかった。

11月15日の国連総会ではあのアメリカさえ一時停戦の決議に反対せず、棄権をするほど。

何故、イスラエルの攻撃はこんなに容赦ないのだろう?

ユダ王国の滅亡から建国まで

ユダヤ人は中国並みの古い歴史を誇る民族だ(*1)。

ユダ王国はすでに紀元前10世紀に建国された。

その頃の日本にはまだ国はなく、縄文時代の真っただ中。

そのユダ王国は、紀元前6世紀にバビロニア王国によって滅亡されられる。

それ以来、ユダヤ人は

「流浪の民」

となり、20世紀になるまで国家を持つ事ができなかった。

その間、ユダヤ人への迫害はすさまじいものだった。

バビロン捕囚に始まり、

ローマ帝国下でのマサダ砦での玉砕。

日本ではナチス政権下でのユダヤ人虐殺だけが有名だが、実は中世の頃から欧州の各地で虐殺されてきた。

疫病が起こる度に、

「ユダヤ人が井戸に毒を入れた!」

とユダヤ人狩りが行われ、皆殺し。

ユダヤの歴史は虐殺の歴史であった。

そのユダヤ人が2600年の流浪の末、1948年にやっと

「かってのユダ王国の地」

にイスラエルを建国した。

日本のメデイア報道

日本のメデイアはこの歴史を理解せず、

「パレスチナの地に無理やりユダヤ人国家を築いたのが諸悪の原因」

と報道している。

事実は逆。

そもそも

「パレスチナの地」

「ユダヤの地」

と長く呼ばれてきた。

が、

「ユダヤの反乱」

を鎮圧したローマ帝国の皇帝が、

「この地をシリア・パレスティナと呼ぶ」

と決めたのだ。

日本のメデイアが主張しているのと、全く逆である。

反撃するユダヤ人

とは言え、アラブ人にとってはユダヤ国家の存在は

「目の上のたんこぶ」

である。

そこでイスラエル建国が宣言されると、イスラエルの南、東、北から総攻撃をかけてきた。

俗にいう

「第一次中東戦争」

の勃発だ。

建国間もないちっぽけな国に、国を守れる規模の軍隊などあろうはずもない。

今の日本にだってないのに!

誕生したばかりのイスラエルは、

「あっ!」

という間に滅亡させられる危機に陥った。

その危機を救ったのが、皮肉な事にドイツ軍の兵器と戦車だった。

そう、まだ戦勝国の支配下にあったドイツから不要になった大量の武器が提供された。

銃を持てるユダヤ人は皆、この武器を持って立ち上がった。

この戦争で負けるとユダヤ人は再び

「流浪の民」

となり、迫害を受ける。

だからユダヤ人は、

「死んだほうがまし」

と必死の抵抗をした。

すると、

「赤子の手をひねるようなもの。」

となめきっていたアラブ連合軍は、圧倒的に劣勢の民兵組織に押し返された。

イスラエルはたった14万の兵力で、120万の兵力を擁するアラブ同盟軍と互角の戦いをした。

最後は国連の調停で終戦になった。

その後もアラブ連合軍からの攻撃は絶えず、イスラエルは全部で4度の中東戦争に勝ち抜いてきた。

第四次中東戦争との類似点

今回のハマスのテロ攻撃と第四次中東戦争は、幾つもの類似点がある。

イスラエルを守る筈の諜報機関が、エジプト軍の攻撃を見抜けなかった。

正確にはイスラエルの軍事諜報機関はエジプトの攻撃を警告していたのに、

「証拠を見せろ。」

というゴルダ メイヤ首相を説得できず、

「ズボンをおろした状態」

で敵の攻撃を受ける羽目になった。

結果、イスラエル軍はエジプト軍の猛攻を受けて後退。

すると北、東からシリア軍とヨルダン軍が攻め入ってきた。

当時のメイヤ首相はイスラエルを救う為、核爆弾の投入を決定した。

それほど絶望的な状態だった。

ところがここでイスラエル軍の地対空兵器”SAM”が大活躍(*2)。

敵の航空機を次々に撃墜すると、イスラエル空軍が制空権を奪回。

イスラエル軍は反撃に出て、ヨルダンからは

「ウエストバンク」

を奪取。

領土を拡張することに成功した。

その一方でイスラエルはシナイ半島を失った。

が、

「ガザ地区」

だけはエジプトに返却されなかった。

これが

「ウエストバンク」

「ガザ地区」

がイスラエルの占領下に入っているワケだ。

今回の戦闘が終結すれば、

「何故、諜報機関はハマスの攻撃を予知できなかったのか?」

との検証が始まる。

第四次中東戦争と同じ経過が出る可能性が高い。

イスラエルーハマス戦争

イスラエルーハマス戦争

その

「流浪の民になるトラウマ」

をもつイスラエルをイスラムテロ組織、ハマスが攻撃した。

そう、欧米ではハマスを、

「イスラムテロ組織」

と呼ぶ。

世界で唯一、日本のメデイアだけは

「イスラム組織」

と呼んでいる。

この辺にも

「日本人の初心さ」

がよく出ている。

その初心さの極みが、

「なんでハマスは今、イスラエルを攻撃したのか。」

という問い。

どこかの大学教授は、

「ナタニヤフ首相が国内で批判にさらせれている今を狙った。」

と見当違いな回答(*3)。

文献しか読まない

「世離れした大学教授」

を戦争という局面で

「専門家」

として呼ぶ日本のテレビ局の思考が理解できない。

実際には、サウジの動きをけん制するためだった。

もしサウジとイスラエルが国交を樹立すると、ハマスはまた支援国を失う。

そこでイスラエルの報復を挑発するために、残忍なテロ攻撃を行った。

ハマスの目論見通りパレスチナで多くの民間人が犠牲になり、

「アラブ諸国の盟主」

を目指すサウジは、反イスラエルの態度を取らざるを得ない。

実際、サウジとイスラエルの国交正常化は中止された。

その意味では、ハマスの目論見通りだった。

ハマスの誤算 – イスラエルが手加減しないワケ

しかしハマスの誤算もあった。

それはイスラエルの手加減しない反撃だ。

ハマスは、

「人質を取ればイスラエルは攻撃できまい。」

と高を括っていた。

ところがである。

イスラエルは人質が爆撃で死ぬのを承知で爆撃を続けた。

ユダヤ人は国家を持たないばかりに、数千年に渡り流浪先で惨殺されてきた。

そのユダヤ人が過去2600年で初めて、国家と敵に優る兵器を持っている。

これを使わないわけがない。

ユダヤ人が手加減すると思ったら大間違い。

ユダヤ人は日本人、あるいは欧米諸国民が理解できないトラウマを抱えている。

ナタニヤフ首相が前線の兵士を訪問した際、

「我々はここを失うと、もう行く場所がないのだ。」

と兵士に語っていた。

まさにその通り。

ユダヤ人にとってこれは

“sein oder nicht sein.”(存在するか否か)

の戦いだ。

容赦するわけがない。

病院への攻撃は許されるの?

ちょうど今、日本の呑気なメディアが、

「病院への攻撃は、何があってもゆるされるものではない。」

と報道していた。

そもそも第二次大戦中、日本軍はイギリス軍の病院を攻撃。

入院していた負傷兵はすべて惨殺された。

そればかりか医師や看護婦までも、

「日本軍らしい残酷な方法」

で殺害した。

一人の例外なく。

文字通りの皆殺しだ。

その日本人が、

「イスラエルの病院への攻撃は、何があっても許されない。」

などと、おこがましくもよくも言うものだ。

まずイスラエルは病院へ攻撃を行っているわけではない。

ハマスの戦闘員をあぶりだす作戦を実行しているだけ。

医師や看護師は勿論、入院患者の抹殺も行われていない。

さらに!

現行の国連の

“Volkerrecht”(人権法)

に拠ると、

「戦争下でも病院や学校は攻撃対象としてはならない。」

とある。

ただし!

「病院を軍事目的で使うと、保護されるべき施設から外れる。」

と書かれている。

そしてハマスが病院を

「武器庫、かつ攻撃を仕掛ける場所」

として使用している以上、

イスラエル軍の行動は国際法上の

「戦争のルール」

に沿ったものである。

日本のメデイアはイスラエルを非難する前に、まずは日本軍が犯した戦争犯罪を反省、そして人権法を読んでから発言すべきだ。

今、日本のメデイアがやっていることは、反イスラエル感情を煽っているだけ。

大学教授の見当違いのコメント

日本のメデイアが

「鵜呑み」

にしているパレスチナ側の犠牲者数は、疑いの余地を残す。

まだ覚えているだろうか。

イスラムテロ組織ハマスは、イスラム聖戦がパレスナチにある病院を誤爆した後、

「イスラエルの仕業だ!」

と主張した。

その傘下にあるのが

「ガザ地区の保険省」

だ。

これが発表する犠牲者数を、何処まで信用していいのかわからない。

とは言ってもパレスチナの民間人、子供が犠牲になっているのは間違いのない事。

「イスラエルには防衛する権利がある。」

といって、スルーできるものではない。

だからイスラエルとハマスの戦争は中立を維持して

「ここで取り上げない。」

と決めていた。

なのに日々、日本のメデイアによる虚言報道。

テレビ番組に登場している

「専門家」

のいい加減な言動に抑制できなかった。

昨晩は早稲田大学の教授が、

「イスラエルは病院がハマスの司令部になっている証拠を見せていない。きっと見つからなかったのだろう。」

と、ハマスの肩をもった発言。

これで我慢の緒が切れました。

考えて欲しい。

敵の司令部への攻撃中に、

「今、ここでこれだけの武器が見つかりました!」

と生中継をしていたら、ハマスの攻撃目標になってしまう。

まずは目標、及びその一帯から危険を排除してから敵の司令部の捜索を行う。

そんな

「戦闘のイロハ」

さえ知らない早稲田大学教授が、

「専門家」

と称してイスラエル批判。

だから日本人は利害関係がないのに反ユダヤになる。

そんなに批判したいなら、産婦人科を爆撃して妊婦と赤ちゃんを殺戮するロシアを批判すればいい。

気の済むまで。

しかし、

「ガス・石油、それにタラバガニが入ってこないと困る。」

という理由でロシア非難は自制する。

しかしイスラエルを非難しても、一向に不利益がない。

だからイスラエル非難ばかりする。

私は

「イスラエルの友人」

ではない。

ちゃんと真実を伝えて欲しいだけ。

なのに全体像を見ない、

「近視眼的な反ユダヤ報道」

が多いので今回の記事を書きました。

注釈

*1       欧州では中国人を「アジアのユダヤ人」とも揶揄される。

*2       SAMはイスラエル領内に設置されていたので、イスラエル領内に進入した途端、エジプト空軍はSAMの餌食になった。

*3       支持率低下に悩む政権を救う方法は戦争だ。あのウクライナでもロシアが侵攻する前、大領領の支持率は岸田政権よりも低かった。

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執筆者:

nishi

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