風景の撮影に欠かせない広角レンズ。
なんで?
広角レンズなら、綺麗な街並みを一枚の写真に収めることができます。
とりわけ狭い街中では必修。
これまで私が愛用してきたのは、ニコンの広角レンズ。
そこそこ満足。
が、ニコンのFマウント用にはもう一つ
「幻の神レンズ」
が、存在しています。
それが”Tamron 17-35mm f/2.8-4 di osd”です。
この記事の目次
幻の神レンズ Tamron 17-35mm f/2.8-4 di osd
表題を読んで、
と思われた方。
このレンズが販売になったのは、2018年9月。
ちょうど一眼カメラからミラーレスカメラへの過渡期。
なのに今更、一眼カメラ用の新型レンズ?
希望小売価格は9万3500円。
決して安くはない。
結果、全然売れなくて、2年後には製造中止。
新品はもう手に入りません。
中古のみ
が、全然売れなかったので、中古市場でも稀な存在です。
程度のいいレンズとなると、さらに希少です。
中には、
「価値が上がるぞ!」
と踏んで、中古品を新品よりも高くオファーする輩まで。
私はヤフーオークションで
「使用頻度少なし」
というレンズを5万円でゲット!
第一印象 & スペック
届きました。
幸い、本当に使用頻度の少ない美品レンズでした。
元箱こそないが、傷なし。
埃の混入はわずか。
写真で撮って初めて、レンズの裏に小さな埃が付着しているのがわかりました。
後で書きますがこのレンズ、埃の侵入は否めません。
手に取ってみると、おもちゃのように軽い!
それもその筈。
たったの460g。
この軽量を実現するために、全部プラスチック。
当然、タムロンの
“SPシリーズ”
ではありません。
手振れ補正なし。
この欠点を克服するため、なんと17mmの広角側はF2,8という明るいレンズ!
望遠端の35mmでやっとF4。
ニコンの16-35mmは、16mmでもF4ですからね!
これだけ明るいと、シャッタースピードを上げて撮影、手振れの発生を妨げることができます。
Tamron 17-35mm f/2.8-4 di osdのもうひとつの特徴は、マクロ機能。
被写体に28cmまで近寄れます!
試写
早速、Tamron 17-35mm f/2.8-4 di osdを装着して、熱田神宮で試写してきました。
まずはボケ味のテスト。
ISO100、27mm F3,5です。
ボケ味はなかなかよろしいようです。
次は肝心要の
「切れ味」
をチェック!
ISO 100 26mm F6,3。
F8のマックスに達する前からすでに、
「痛っ!」
と指が切れるほど、シャープです。
おまけにこの色合いが凄い。
どんなコーテングしたの?
HDRみたいな絵になるよ!
翌週、名古屋で唯一の観光名所、有松
で試写してきました。
切れ味MAXのF8。
すっげ~。
瓦の一枚、一枚がしっかり見分けられます。
ニコンのレンズの弱点は逆光。
タムロンは?
この通り、逆光でも解像度が落ちない!
色落ちもなし!
フレアは出ているけど、これも味があってよくない?
あまりによく撮れるので、3時間もほっつき歩きました。
このレンズ、
- 解像度は最高
- 色合い良し
- 逆光に強い
と性能は言う事なし。
これが、
「幻の神レンズ」
と言われる由縁です。
「私もFマウントユーザーです!」
という稀有なアナタ!
中古で程度のいいレンズを見かけたら、買っておきましょう。
損はしません。
AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G vs. 幻の神レンズ
とは言っても、中には
「ニコン信者」
の方もおられます。
一度信者になると、統一教会の例を出すまでもなく、脱会は難しい。
そこで比べ撮りして、性能を比較してみます。
まずはニコンの18mm F3.5
わずかに横からお日様が差すと、この有様。
白抜けするんです。
ニコンのレンズは。
続いて幻の神レンズ。
17mm F2,8です。
ほら!
全然、白抜けしてません!
それだけでもニコンのレンズを売って、Tamron 17-35mm f/2.8-4 di osdを買う価値アリ。
でもニコンのレンズがドイツのサッカーチームのように
「赤っ恥」
をかくのはこれから。
右上の鬼瓦を拡大してみます。
まずはニコン。
死んでますね。
そもそもF3,5なんだから、F2,8のタムロンより、シャープな筈。
なのにこの有様。
幻の神レンズだと、
こう。
F2,8ですよ!
なのに端っこまでシャープ!
ニコンのレンズは
- 背中からお日様が照ってる
- F8まで絞る
とシャープな写真になります。
それ以外では難あり。
この結果を見て、私はニコンの広角レンズ、全部売りました、、、。
幻の神レンズの欠点
とは言ってもこの世の中、完璧なる物は存在していません。
幻の神レンズもしかり。
最初の欠点は、後玉レンズ。
これ、ズームすると上下に動くんです!
当然、埃を吸い込みます。
レンズを交換する際は、後玉レンズを下げてから外してください。
次の欠点は、マニュアルフォーカスリング。
この幻の神レンズ、
「オートフォーカス」
に設定しているときに、マニュアルフォーカスリングを回すと壊れます。
私はすでに何度かズームと間違えて、マニュアルフォーカスリングを回して、
「冷やっ!」
としました。
持ち前の馬鹿力で回せば、一発お釈迦様。
最後の欠点はレンズフード。
レンズフード装着しようとすると、何度かレンズを通り越してカメラ側まで素通り。
その度にレンズを外して、レンズフードを装着し直し。
ちょくちょくやるので、1日でセンサーにゴミが乗っちゃいました😢。