投資 雨にも負けず

DAX 高いインフレ率に免疫? & Reditt 旋風 ドイツに上陸!

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DAX 高いインフレ率に免疫? & Reditt 旋風 ドイツに上陸!

これはドイツの自治体別、コロナ感染状況です。

抜粋元 : www.n-tv.de

緑色になっている自治体が見えますか?

今週になって初めて登場しました!

これはコロナ感染率が0.1以下のLandkreis(*1)です。

注目すべきはバイエルン州のTirschenreuth県。

2か月前は、

「ドイツで最悪のコロナホットスポット」

で感染率は600超え!(*2)

それが2か月後にはゼロ

オリンピック開催問題を抱える東京都に見せてあげたいね!

何が良かったの?

ワクチンです。

政府は予備として保管していたワクチンを、

「コロナ蔓延地域」

に重点的に優先配布、優先順位なしで住民にワクチン接種。

2か月後には感染率ゼロを達成。

ドイツ全土でも毎週、

「嘘!」

のように感染率低下。

今、全国の感染率は18。

最悪の時は170超え。

落ち着いた感染状況を背景に、株式市場では俗に言う、

“Re-Opening”

銘柄(*3)が回復基調を明確に。

これをテーマに記事を書く予定だったのですが、米国からやってきた新風がタイトルを横取りました!

DAX 高いインフレ率に免疫?

今週のメインテーマは、米国の5月のインフレ率。

市場の予想は4,7%

私は、

「予想以上のインフレで、株価が(一時)急降下」

と予想。

短期の株安で

「買いません、株価が落ちるまで。」

と、下落を狙っている銘柄を買うべく、オーダー済。

発表をじっと待ち、

「インフレ率5%」

「13年振りの高いインフレ率!」

というニュースに、

「それ見た事か!」

と自己満足。

なのに株価は微動。

おまけにインフレ率の発表のあった14時以降、株価が上昇してるじゃん!

なんじゃそれ?

先週から注目されていたビッグイベントなのに、これだけ?

DAXは高いインフレ率に免疫できたの?

アナリスト曰く、

「これがインフレの最高値との見方が広まり、安心感につながった。」

だって~。

メインイベントが

「肩透かし」

だったので、その他に注目された銘柄を紹介します。

アルツハイマー特効薬?バイオゲン株急騰

インフレ率に次ぐ、今週の目玉は【米】バイオケミカル会社のアルツハイマー薬の認可。

日本では、

「アルツハイマー病患者に希望の光」

「世界の薬品メーカーもなしえなかった事を、日本のメーカーが!」

と、好意的な報道が主流。

日本の製薬会社が薬の製造に関与しているので、

「身内贔屓」

のようです。

一方、欧米では、

「FDAの認可は間違い。」

との意見が主流。

FDAの薬の認可を決めるのは、専門家会議。

この会議で、

「効果なし。」

との結論。

あとは長官が、

「認可見送り。」

の発表をするだけ。

なのに長官が独断で認可。

認可する代わりに、

「もう一回、臨床試験をする事」

と条件付き。

怒った専門委員会の学者が、

「近年最悪の医薬品承認だ。」

とコメントして辞任。

このアルツハイマー薬、効能も疑わしいが副作用が激しい。

服用したら、返って寿命を短くしかねない危ない薬。

コロナワクチン開発で周回遅れの日本。

傷心をなぐさめたい気持ちはわかるが、あまりにも一方的な報道は問題あり。

キュアバック コロナワクチン認可申請さらに遠のく!

もうひとつ、バイオケミカル会社のニュースを紹介。

日本でも、

「第二世代のコロナワクチン」

として注目されてる【独】キュアバック社。

「臨床試験の終了が8月まで遅れそうだ。」

とのガッカリなニュース。

同社曰く、

「感染が収まって、感染する人が少なくデータが集まらない。」

と言ってました。

さらなる延期に市場はがっかり。

キュアバック株価

去年の内に認可申請するはずだったのに、理由をつけて延期に次ぐ延期。

そろそろ投資家の信頼を失うよ!

【独】厚生省 キャバックワクチンをリストから外す!

ドイツでは

“Ein Unheil kommt selten allein,”(災いが一人でやってくることは稀)

と言います。

今回もそう。

【独】厚生省がワクチンキャンペーンのワクチンリストから、キャバック社のワクチンを外しました!

このニュースに株価はさらに落下。

1週間で16%の下落。

来週以降も上昇する理由がない。

しばらくは、

“heißes Eisen”(熱い鉄)

なので触ると火傷するよ!

鉄鋼需要回復で業績回復 TheyssenKrupp

急な需要の回復で、

「オイル高」

「木材価格高騰」

「銅価格 高値更新」

という報道を聞かれたこともあろうと思います。

その陰に隠れて、鉄鋼の需要も増しています。

まだ去年は、

「赤字拡大が止まらない!」

と悲鳴の声をあげていたドイツ最大の鉄鋼業社 TheyssenKrupp。

鉄鋼需要の回復で、鉄鋼部門の売却中止。

株価は4ユーロを割っていたのに、ほぼ3倍に。

紹介するのは半年チャート。

でも50%のプラスです。

TheyssenKrupp株価

ドイツの誇る軍需産業でもあります。

個人的には投資するリスクの方が、

「リターン」

より高と思われ、避けている銘柄です。

配当金も出ないし、リスクを冒す意味がないっ!

鉄鋼株ならコレ!Klöckner & Co

あなたが鉄鋼業界にお勤めで、

「ドイツの鉄鋼業界に投資したい。」

と考えているなら、klöckner & coがお勧め。

参照 : kloeckner.com

鉄鋼の製造業ではなく、鉄鋼の販売業です。

先代の社長がデジタル化を推進。

「鉄鋼業界のアマゾン」

と言われ、ホームページ上で産業用の鉄鋼を買えちゃいます。

半年の株価チャートを見ると、60%も上昇。

Klöckner & Co株価

鉄鋼の製造業と異なり、人員が少なくリスクが低い。

デジタル化でさらに効率がよく、まだまだ上昇のポテンシャル有り。

ドイツの鉄鋼株ならココ。

尚、買収候補でもあります。

大きく化ける可能性があります。

半導体需要で Aixtron株急上昇

アーヘンの郊外に、

Aixtronという会社があります。

参照 : aixtron.com

半導体関連の

「特殊技術」

を持っている会社です。

数年前は売り上げが低迷。

社長が、

「中国企業に会社を売ります。」

と発表。

ドイツ政府は

「OK」

だったのに、米国が、

「先端技術なので売っちゃ駄目!」

と売却禁止。

これが幸い。

半導体の需要増で、

「注文が多すぎる!」

と悲鳴。

今年2回目になる業績の上方修正を発表すると、18%も株価上昇。

Aiktron株価

KGVも61で結構高いですが、10年チャートを見ると、

20年前は82ユーロ。

まだまだいけそう。

とりあえずは目標30ユーロだね!

Reditt 旋風 ドイツに上陸!

DAX 高いインフレ率に免疫? & Reditt 旋風 ドイツに上陸!

米国で始まったReditt旋風。

何ですかそれ?

インターネットフォーラムで素人投資家が、投資銘柄を選抜。

ここに集中投資して株価を釣り上げる新しい動きです。

当初は空売りしているヘッジファンドを懲らしめる政治的なアクセントもあり、

「ショート率」

の高い銘柄に素人投資家が集中投資。

株価が急騰すると、ヘッジファンドは空売りした株を高値で買い戻し(*4)、さらに株価が高騰します。

最近では、

「ヘッジファンドを懲らしめる。」

よりは、

「みんなで一儲け」

の方に重点が置かれているようです。

この

「Reditt旋風」

がドイツにも上陸。

ドイツの若年投資家が注目しているのは、

“Meme-Aktien”

と呼ばれる倒産した会社、あるいはほぼ倒産した会社の株です。

Windeln.de 一時900%上昇!

ベビーグッズをネットで販売する会社が、Windeln.de です。

参照 : windeln.de

2010年に設立。

まだ倒産していません。

が、もうじき。

Reditt投資家の、最初のターゲットのひとつ。

一時900%も株価が上昇。

小銭で遊ぶ分には構わないと思いますが、生活費を入れちゃ駄目!

Baumot 500% 上昇!

Baumotは今年の1月に倒産しました。

デイーゼル車の排ガスを綺麗にする装置を開発、販売していたんです。

最高値で500%上昇してました。

Baumot株価

倒産した会社なので、株価が滅茶安い。

安いから株価操作が容易。

エア ベルリン 株テイクオフ!

4年前に倒産したドイツ第二の航空会社エア ベルリン。

株はまだ取引きされてます。

何故?

株式市場から下ろすのも、大金がかかるからです。

潰れた会社に大金を払う人は居ません。

そこで殻だけが取引されています。

エアベルリン株価

最高値で550%も上昇。

会社が潰れる前だったら、会社を救えたかも?

Reditt のカラクリ

「1日で500%も上昇するなら、俺も、、。」

と思うあなたはギャンブラー。

一番も儲けているのは、Redittのプラットフォームを運営している連中です。

まずは自分で株を買ってから、

「今度はこの株だ!」

と、集団投資を呼びかけます。

すると面白いように株が上昇するので、笑いが止まらない。

高値で売却すると、下落が待ち受けてます。

何も知らない素人投資家は、高値を過ぎてから買うので、大損。

目先の利益で思考回路をショートさせちゃ駄目!

新銘柄 Hochtief 購入

新銘柄 Hochtiefを購入しました。

参照 : hochtief.de

ホームページを見ただけでは、何の会社かわかりません。

それとも何の会社か、わかりましたか?

かってはドイツ最大の建築会社。

今は?

スペインの建設会社に買収されちゃいました。

以来、好調で

「株価が200ユーロに言っちゃうよ!」

と心配するほど。

何故、心配?

私は80ユーロで売ったから。😢

ところが最近、株価が65ユーロまで落ちてきました。

何故?

スペインの(有料)高速道路運営会社を、高い金を払って買収。

が、コロナ禍で利用者減⇒収入源。

さらにはオーストラリアの子会社が、コロナ禍で業績下方修正。

ダブルショックです。

ただ最悪の事態は脱出。

コロナ禍が収まると、株価が上昇すると予想。

上昇しなかったら?

この会社、配当金が抜群にいいんです。

今の株価で7.5%相当。

ドイツで口座にお金を置いておくと、マイナス金利でお金がかかるだけ。

だったら、株を買った方がいい!

1000万入れれば、毎年、75万円の配当金。

配当金でタイに豪遊じゃ。

オーダー価格

と、

「取らぬ狸の皮算用」

をして、ここ2週間株価の動きを見守ってました。

65ユーロから落ちてこないんです。

ここで、

「インフレ ショックで株価が(一時)落下する!」

と予想。

64.22ユーロでオーダー。

株価はインフレ率が発表されると、64.22ユーロまで急落。

その後は急転上昇。

Huraaa!

オーダー完遂。

読みがばっちり当たったよ!

1セントまで!

株価がさらに下がったら?
株価を最安値で買うことは不可能です。

そこで予算の1/3を投入。

落ちたら、買い足します。

この前VW株を買い損ね、私を乗せずにラリー開始。

悔し~。

そこでまずは、乗車チケットを購入。

これで乗り遅れなし!

落ちる度に買い足して、足場を固めます!

明日はどっちだ!?

注釈 – DAX 高いインフレ率に免疫?

*1    市の次の行政区。日本で言えば県かな?

*2     チェコで変異体が蔓延。チェコに国境を接している周辺の自治体では、最悪のコロナ感染地帯に。

*3    航空会社、旅行会社、空港、ホテルなどなどです。

*4   ヘッジファンドは銀行などから株を借りているだけ。返す必要があります。返す際に株価が安ければ、差額が儲け。株価が高騰すると大赤字で、倒産するヘッジファンドも。

-投資, 雨にも負けず

執筆者:

nishi

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