
2024年1月1日より
「新NISA」
が始まった。
名前を聞いた人も多いだろう。
多くの人が選んでいるのが積み立て投資。
でも、これは選んじゃ駄目!
なんでそうなのか、以下に解説します。
この記事の目次
新Nisaって何?
数々のサイトで解説されていますので、ここでは簡単な説明だけ。
新Nisaは
「投資額非課税の個人投資の枠組」
です。
わかりやすく言うと、
というもの。
新Nisa 導入の目的
そもそもこれまでのNisaを
「新Nisa」
と改名して新しく導入する目的は、
「個人が所有する余剰金を貯蓄ではなく投資に向けて、経済活動を活性化させよう!」
という目的があった。
言うなれば岸田政権が提唱する
「新資本主義の三本の矢」
のひとつ。
日本人はよく
「日本人は世界で最も株式投資を厭う国民。」
と変った威張り方をする。
が、実際にはドイツ人の方が消極的。
ドイツでは成人の76%が
「株式投資は関係ない。」
と回答している。
すなわち!
株式投資しているのは24%だ。
一方、日本人は28.9%が株式投資を経験済み。
しかし、日本人が株式投資に消極的なことに変わりはない。
そんな日本人の
「背中を押す」
目的で、非課税投資枠を大幅に拡大した新Nisaを導入することになった。
何故投資なのか?
経済にとってお金は酸素のようなもの。
これがないと死にます。
しかし日本経済はバブル崩壊以来、酸欠状態。
経済は30年近く停滞。
結果として人口が日本の2/3しかないドイツに抜かれて、
「世界第四位」
に転落した。
アベノミクスも効果なし。
そこで岸田政権は経済に
「呼吸できる酸素」
を供給すべく、新Nisaの導入を決めた。
「国民が貯蓄に回さないで株式、すなわち企業に投資すれば、経済は活性化する!」
というわけだ。
勿論、
「計測できるだけの経済効果」
を発揮するのには、多くの国民が
「ウマイ話に乗せられる。」
事が必要だが、考え方は正しい。
問題は別のところにある。
投資戦略を建てよ!
政府や投資銀行が主張しているように、
「投資すれば老後の貯蓄も溜まり、経済も活性化してウインウイン」
が本当なら、とっくの昔に世の中から貧困はなくなっている。
そうではなく、未だに貧困がはびこっている事実を見れば
「投資をすれば、誰でもお金が儲かる。」
が、
「真っ赤な嘘」
であることがわかる。
新Nisaでも、
4つのG
ドイツ統一を成し遂げたプロイセン軍の
「不敗の軍師」
と呼ばれたモルトケ元帥。
彼は戦闘に勝つには
「3つのGが欠かせない。」
と言っている。
これを投資に応用したのが、
“alter Meister”(老練なマイスター)
の愛称で親しまれた
“André kostolany”(アンドレ コストラーニ)
だ。
彼は投資(新Nisa)で勝つには
「4つのGが欠かせない。」
と主張。
- Geld(金)
- Gedanke(戦略)
- Geduld(忍耐)
- Glück(運)
の4っである。
金
時々、
「一株だけ買ってみました。」
という投資をする人がいる。
意味がありません。
幾らお金がないからといって、一株だけ買ってどうするの?
証券会社に手数料払って終わりです。
だったらその金をフードバンクに寄付したほうが、まだ世の中の為になる。
すなわち!
それは
「あなたが幾ら稼ぎたいか?」
に拠ります。
億の金を稼ぐには数千万必要です。
もしあなたが
「証拠を見ないで、言われた話は全部信用すます!」
という純粋な心の持ち主だったら、投資には向いてません。
それが新Nisaでも。
会社は嘘をつきます。
必ず。
なのに聞いた話で投資すると、すっからかんになります。
投資家たるもの、
「行間を読む」
ことができないと、何年やっても勝てません。
戦略 新Nisa
お金よりも大切なのは次のG、
「戦略」
です。
素人投資家の多くは、
- 戦略を建てず
- 持たず
- 考えず
新Nisaを始める。
しかしあなたは
- 戦略を建てず
- 持たず
- 考えず
運だけで投資に成功した人を知ってます?
2024年から積み立て投資で新Nisaを始めた人も、同じ目に遭います。
株(新Nisa)で儲けるには、
「安く買って高く売る。」
が欠かせません。
忍耐
さらに!
株価は上がるばかりではありません。
必ず下落に転じます。
そこで必要なのが次のG、
「忍耐」
です。
が、素人投資家は投資したお金がマイナスになると、我慢できない。
眠れない夜を過ごした後で
「全部なくなるよりは!」
と、赤字で損切りします。
だから今年新Nisaを、それも積み立て投資で始めた人はこの先、
「悪夢」
に見舞われるでしょう。
運
新NISAで一番大事な要素がコレ、運です。
分かりやすいように実例を出しましょう。
かって
「ドイツで最大の建築会社」
だった
“Bilfinger Berger”
という会社がありました。
が、よりによって会社の社長が会社の金を使い込み。
それも2代に渡って。
会社は倒産寸前まで逝きました。

私は
「もう悪いニュースは全部出た!」
と赤い⇒で購入。
ところが本当の底値はこれから!
株価はさらに半額になりましたが、忍耐で耐えました。
すると、奇跡のカムバック!
過去2番目に大きな儲けをゲット!
倒産してもおかしくなったので、
新Nisa 積み立て投資を選ぶなかれ!
私に言わせれば
- 自分で投資の勉強をする気がなく
- 他人任せでお金を儲けよう
と考えてる人が、株式投資に手を出すのは誤りです。
これを証明する
「名場面」
を見たことがあります。
ある家族が少ない資金で、
「積み立て新NISAを始めよう!」
と決起、銀行に相談に行ったんです。
そこで主婦がした質問が、
という質問なんです。
ゼロになる可能性もあれば、100%になることもある。
そんな
「簡単な事実」
も理解できない素人が、投資に手を出すなんぞ愚の骨頂。
挙句の果てに、積み立て 新Nisaで得をするのは、
- 毎月
- とっりぱぐれなく
「売買手数料」
が入ってくる証券会社だけ。
これが
素人投資家はそんな証券会社の
「撒き餌」
です。
2024年は株価乱高下の年?
2024年は株価が乱高下する可能性が非常に高い。
とりわけ日本市場では。
日本株の過去最高値を支えてきたのは、日銀の金融緩和。
これが今年、終焉する。
安い金利でマンションを買った消費者は、金利の上昇で月々の返済額が上昇する。
すると
「イケイケドンドン」
だった不動産業界は一気に泣きっ面に蜂。
株価が下がり始めるのは時間の問題だ。
さらに!
今年は米国で
「あのトランプ」
が大統領に選出される可能性が高い。
10月以降、株価は大きく下げる。
なのに今、積み立て型で新Nisaなんか始めます?
どうしても積み立てNisaを始めたいなら、買うのは次期大統領が決まってから。
新Nisa やるなら成長投資枠
一番いいのはちゃんと投資戦略を建て、
「成長投資枠」
を利用する投資です。
今年、間違いなく株価が下落する時期が来ます。
それが6月か10月か、それは
「神のみぞ知る。」
です。
最大の危険は米国の大統領選挙。
この結果が出るまでは
「じっと我慢の子」
です。
株価が大きく下落、
「買う人が居ない。」
というコメントが出た瞬間が買う時期。
ただし!
素人は個別銘柄投資をしては駄目。
S&P500のインデックス投資など、リスクが低い分野を選びましょう。
利益確保
あとは運。
運が良ければクリスマスにはもう黒字で、春先には売却。
売却益を税金なしでいただけます。
株式投資(新NISA)の
「含み益」
は蜃気楼のような存在です。
周辺事情が揃っていると黒字ですが、いずれ状況が悪化します。
すると
「含み益」
が
「含み損」
に早変わり。
だから儲かったら利益確保。
成長投資枠(1年)はたったの240万。
購入 ⇒ 利益確保
を何度も繰り返さないと、儲かりません。
売ったら次の暴落がくるまでじっと忍耐です。
最初の投資で成功して、
「俺は天才だ。」
と待ちきれず投資して失敗するのは、
「素人投資失敗あるある」
です。
上で書いた通り、次の投資の機会が来るまで

