投資 雨にも負けず

いよいよ 修正 始まる?どうすりゃ~いいの?

投稿日:2024年7月27日 更新日:

修正 始まる 待ってました!それとも?

いよいよ 株式市場で 修正 の始まり?

とりわけ

”High-Flyer”(ハイ フライヤー)

と呼ばれる株はほぼ修羅場。

多くの素人投資家、とりわけ

「今年、新Nisaを始めた。」

という方には運命の分かれ目です。

以下に詳しく解説します。

いよいよ 修正 始まる?

日経チャート

まだ先々週は

「過去最高値」

を更新した日経インデックス。

ちょうどテレビ局の取材を受けた個人(素人)投資家は、

「マイナス材料が見つからない。」

と過去最高値で購入。

きっと今、死ぬほど後悔しているに違いない。

そもそも過去最高値は

「売り」

の時期。

ましてや

「夏に過去最高値更新」

なんて、

「10年に一度あるかないか?」

の稀な現象。

なのに、

「マイナス材料が見当たらない。」

なんて、、。

が、初心者がそんな事をわかる筈もなし。

投資の達人コストラーニ氏曰く

「投資で金を失った際ほど、いい勉強になる機会は他にない。」

と言ってます。

 

そもそも投資で、一度も損をしないで財産を構築する術はなし。

自分の失敗を冷静に分析、

「何がマズかったのか?」

を突き止めれば、損益は十二分に取り戻せます。

これをしないで

「🙊🙈🙉」

と拒絶反応を示す人は、同じ失敗を繰り返します。

一体、何が 修正 の引き金に?

でもあんなに調子がよかったのに、なんで修正を始めたんでしょう?

もっとも

「あんなに調子がよかった」

というのは日本だけ。

ドイツでは春先に記録した

「過去最高値」

を更新することはなく、先週に至っては5日間マイナス。

世界の株式市場の動きを見ていれば、

「そろそろ修正の時期かも?」

とわかった筈。

今週になって株価が急落を始めたのは、米国経済の先行き不安が原因です。

中国は景気悪化で金利を下げている。

欧州も景気回復にはほど遠い。

唯一、米国経済が世界経済をひっぱっていたんです。

その米国経済が

  • 中古不動産の販売数減
  • 電話会社は消費者の携帯の買い替え控えを警告
  • クレジット会社は不良債権に備えて予備費を大幅増
  • 失業申請数の増

と、景気鈍化の傾向が見えてきた。

するとすぐに

「リセッション(景気後退)だ!」

と騒ぎ始めるのが投資家。

加えてAI関連の

「ハイフライヤー株」

が修正局面に入った事で、株価の下落が加速しました。

いつまで修正が続く?

質問
来週になったらきっと回復するよね?

 

うんにゃあ。

2023年のS&P500の株価動向を見てください。

2023年のS&P500の株価動向

7月中旬から下落を始めた株価。

9月初めに上昇に転じ、

「修正が終わったぞ!」

と喜んだら、9月中旬から悪化。

ひ~。

これを

“Bärenmarktrally”(修正期間中の株価上昇ラリー)

と言います。

騙されないように!

本当に

「底を打った」

のは10月末。

大統領選が11月なので、今年もほぼ同じ動きをするでしょう。

今の株価で

「ど~すりゃいい?」

と悩んでいる方、睡眠薬を買っておきましょう。

「何処(幾ら)で買ったか?」

に拠りますが、年末年始まで我慢できれば、株価は回復します。

多分。

Cash is king.

ここで今年の2月

「7月に修正が来る!」

と書いてました。

商用不動産危機 2008年のリーマンショックを超える?

もっとも

「修正の原因」

は大外れ。

でも大事なのは

「7月に修正が来る!」

と想定。

株を売却して、現金を

「たんまり」

用意していた事。

株の格言 “Sell in May & go away.” 本当なの?

7月の

「サマーラリー」

を見ると、流石に自信がぐらつきました。

でも投資の達人コストラーニ氏は、

「一度、”Gedanken”(戦略)を建てたら、誰が何を言っても変えてはならぬ。」

と言ってます。

これを思い返し、

「欲しがりません、修正が来るまでは。」

と我慢。

“Geduld”(我慢)

「投資家に欠かせない4G」

のひとつです。

その甲斐あって修正到来で株が激安。

おまけに口座には現金がたんまり!

これ以上、嬉しいことがある?

注目銘柄

注目銘柄

時間がたっぷりあったので、

「修正が来たらどの銘柄を買う?」

と毎週、机上演習。

演習の結果、

「見込み有り」

との結論が出た銘柄があれば、

「やっぱり辞めた方がいい。」

とあきらめた銘柄も。

お先真っ暗 ルフトハンザ

ルフトハンザ株推移

 

人件費の高騰、環境税の導入、中東からの競争、航空燃料の高騰、飛ばせないエアバス機など、数々の悩みを抱えているルフトハンザ。

エアバスの憂鬱 航空機納期数を下方修正

すでに今年、2回、業績を下方修正。

株価はほぼ

「コロナ禍の最安値」

まで落下。

質問
なんでそんな銘柄に注目?

 

これまでルフトハンザの株を4~5回購入しました。

毎回、黒字で売却。

エアラインの株は乱高下が激しいんです。

でも十分に落ちたら回復します。

売れるまで2年かかるか、4年かかるか?

それはわからない。

でも回復します。

その回復に賭けて投資するのが、私の投資方法。

【ドイツ株式投資】Tournaroud株に賭けてみる?

配当金が4.5%出るので、4年でも待てるでしょ?

私の

「買ってもいいライン」

は5.20ユーロ未満。

フーゴ ボス / Hugo Boss

フーゴ ボス

 

コロナ禍の安値を再現しているもうひとつの銘柄が、衣料品メーカーのフーゴボス。

日本では

「ヒューゴ」

ですが、ドイツのメーカーなので、ドイツ語の

「フーゴ」

と表記しています。

売り上げ減。

業績下方修正。

まだ底値が見えてません。

でも”KGV”(株価÷株一株当たりの利益)が10で、とってもお買い時。

通年、フーゴボスはKGVが20です。

そう、半額セール!

配当率が3.5%。

個人的な購入最低ライン。

株価が30ユーロを割れば、配当率は4%なので買ってもいいかな?

ヴィトン好きの日本人にはLVMH株?

LVMH株価 修正

参照 : LVMH株

 

修正の波は高級品にも到達。

日本人の大好きなヴィトンの親会社LVMHも例外じゃない。

過去1年の最安値に到達。

バーバリーやKerling(グッチ)はもっとひどいよ!

原因は中国市場での売れ行き減。

もっとひどいのは配当率。

たったの2%。

おまけにおフランスは税率30%。

株価が600ユーロを割っても、買いたくない。

ポルシェ一族の生活の糧 VW株

VW株価推移

参照 : VW株

 

車が売れず、自動車メーカーの株は軒並み低迷。

VW株も例外じゃない。

ドイツの車メーカーは中国市場で

「ジリ貧」

状態。

中国との関税戦争の心配もあり、株価はドカ貧。

VWは電気自動車がフロップ。

工場閉鎖に追い込まれてます。

でも配当率が8,2%。

VW株を所有している

「ポルシェ一族」

は働きもしないで、配当金で生活しています。

その生活を可能にする為、高額配当を払います。

株価が100ユーロを割れば、配当率はほぼ8.8%。

ちょっとだけ狙ってます。

というのも、VWは機能しない自社の電気自動車のソフトを諦め、ライバル社のソフトを大型投資でゲット!

VW 電気自動車メーカーRivianに大型投資 何故?

これで劣勢挽回なる?

上場最安値更新中 ポルシェ株

上場来最安値更新中 ポルシェ株

 

ドイツの高級自動車メーカーポルシェ。

2008年のリーマンショック時、

「VW買収」

を企みます。

規模で言えば、ダイハツが豊田の買収を企むようなもの。

ポルシェが

「幾らでも買うぞ!」

と発注したので、VWの株価が1000ユーロを超える高騰。

が、

「あと一歩」

で買収に失敗。

無茶な買収計画で資金難に陥り、VWに逆買収されました。

ポルシェ一族は戦いで敗れるも、VWの最大株主です。

そこでお金が欲しいVW(ポルシェ一族)は、ポルシェを再び独立上場させました!

以来、

  • Porsche SE (Automobil Holding)
  • Porsche AG

があるので要注意。

ここで挙げるのは車を製造している

「ポルシェ AG」

の方です。

大事な中国市場で売れてません。

加えてスイスで大洪水。

部品メーカーの工場が水没。

「これを使わない手はない!」

と考えたポルシェは

「部品が洪水で届かないため、業績を下方修正する。」

と発表。

本当の理由は中国市場での売り上げ減です。

でも、

「売れないから生産台数を縮小する。」

と正直に言うと株価が大幅下落。

そこで洪水を利用したんです。

公式発表に騙されないように!

どんなに言い訳しても、車が売れていないのは変わらない。

ポルシェ株は遂に上場価格を下回りました。

「安い!」

と買う気になったんですが、配当率が3.2%。

購入対象外。

株価が60ユーロを割り込んだら、考え直すけど。

修正 短期決戦 ラインメタル株

ラインメタル株推移

 

今週、

「予定にない決算発表」

をしたラインメタル社。

儲けが文字通り倍増。

受注総額は400億ユーロ。

明日、ウクライナ侵攻が終わっても、

「注文品」

を全部届けるのに5年はかかる。

利益率(マージン)に至っては20%。

ほぼフェラーリ並み。

でも株価は500ユーロ前後で

「ご休憩中」

です。

休憩が終わったら、ロケット上昇するよ!

配当金は

「ないに等しい」

ので、株価でのみの勝負。

すなわち短期決戦。

もし修正で440ユーロ近辺まで落ちたら、買ってもいいかな?

GMARS

この機会にラインメタル社が開発した

”GMARS”

を紹介。

ウクライナで大活躍中のハイマースの後継モデル。

射程距離は最大で400KM。

ウクライナに提供されれば戦況が好転するのに、、。

もう買い時? DWS株

DWS 株価 修正

参照 : DWSk株

 

最後に私が一番買いたい銘柄を紹介。

“DWS Group”

はドイツ銀行の子会社の資産運用会社。

5月に43ユーロで売却して利益確保済み。

その後、6,10ユーロもの配当金を払ったので、株価低迷。

売ってて良かった~。

しかし事業は好調。

今週、業績予想を上方修正。

配当率は7%。

  • 業績好調
  • 高配当
  • 株価低迷

なんて滅多にないよ!

「30ユーロを割ったら買う!」

と狙っていたのに、32ユーロで下落がストップ。

チャートを見ると、32ユーロは

「強固な抵抗値」

です。

業績を上方修正したので、32ユーロを割るのは無理?

8月まで待って、それでも下がらないと32ユーロで買います。

投資家に欠かせない4つのG

わざわざ言うまでもないですが、株は安く買い、高く売るもの。

お金を儲けたいなら。

でも多くの素人投資家は、

「高く買って安く売る。」

を実行。

その主な原因は

“Geduld”(忍耐)

“Gedanke”(戦略)

の欠如。

株を買う前にまずは戦略を立てるべし!

「修正を待って安く買う!」

と戦略を立てたら、

“Geld”(金)

を準備。

あとは忍耐あるのみ。

期待していた通り修正が来るかどうか、それには

“Glück”(運)

も必要です。

この

「4つのG」

を忘れなければ、勝てます。

大概は。

-投資, 雨にも負けず

執筆者:

nishi

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