日本男性諸君!
我々が
「当たり前」
と思っている日本の常識、外国では非常識であるケースが多い事を肝に銘じて欲しい。
とりわけ、
「このままドイツにいくとマズイ。」
のが、日本(男子)の行動。
日本では
「当たり前」
かもしれませんが、これをドイツでやると顰蹙です。
痴漢の事ではありません。
マナーの事です。
最低限度のマナーも知らずに渡独して、彼女ができる望みはなし!
哀しいドイツ留学になります。
彼女を早く作ってドイツ生活をエンジョイしたい方、出発する前から行動を適応させておきましょう。
「いや、私は同性愛者だから。」
という人だって、最低限度のマナーは必要です。
「土足で他人の家に上がり込む」
ような行動をすれば、同性愛者のドイツ人だって気分を害します。
そこで今回はこのままドイツにいくと超~マズイ!日本男児の行動を紹介します。
この記事の目次
基本マナー 握手
まずは社交辞令から。
ドイツではお辞儀ではなく、握手です。
「そんなの当たり前。」
と皆さん、思いますよね。
これまで名古屋で日本人と知りあいましたが、握手ができる人は皆無。
日本でも挨拶に結構な意味を図り、
「あいつは挨拶もできない。」
などと非難されます。
握手も同様です。
初対面のドイツ人、握手であたなの人柄を判別します。
アパートの下見に行って握手で、
「この人は信用できない。」
と判断されたら、たまらんです。
ですから基本マナーの握手くらい、しっかりマスターしておくべき。
日本人は握手を
「手と手を触れるだけ。」
と考えており、全然、握ってこないです。
これは男性も女性も同じ。
そんな握手をすると、
「嫌々やってる。」
「信用できない。」
と、一発でマイナス評価。
しかし握手という日本語が、手を握ることを指しています。
ドイツ人の手はでかい!
その手に負けないように、目一杯相手の手を握ってください。
そしてすぐに離さない!
簡単なスモールトークが終わるまで握っていれば、それだけであなたの好感度がアップ!(*1)
さらにいいのは、握手する手を差し出す際、勢い / “Schwung” をつけて手を出すこと。
すると相手の手をしっかり掴める上、相手にもやる気が伝わります。
間違っても、ここでお辞儀しちゃだめ!
お辞儀はものすごい違和感を与えます。(*2)
絶対に避けるべき。
そして握手している間は、相手の目をしっかり見る!
目をそらしたら、
「うしろめたいことを考えてる。」
と、評価が台無し。
まるで目の覚めるような美人と握手していると思って、(相手が男でも)相手の目をみながらしっかり握手。
相手が女性だったら、そんなにがっつり握る必要はないのは、言うに及ばず。
しかしこちらの誠実さが伝わる程度の、インパクトを入れて。
又、女性との握手は、時間も短くてOKです。
女性優先
タイの首都、バンコク。
市民の足のBTS。
ドアが開くと、
「座席を確保!」
とタイ人が殺到。
下りる人がいるのに、まったくお構いなし。
これがタイ流。
てっきり
「タイだけ。」
と思っていたら、日本でもエレベーターのドアが開くと突進してくる日本男児。
何故、下りる人が出るまで待てない?
ましてや女性がいれば、
“nach Ihnen”
が男性の義務でしょ!
そして下りる際も、女性優先です。
同じことは、建物に入るとき、出るとき。
男性はドアを開けて、女性を先に通すもの。
なのにドアを開けて先に入ろうとして、ドイツ人女性と衝突!
これをやると、この女性とはもう永遠に縁が切れました。
ものすごく簡単なことなので、日本に居るうちから慣習にしておきましょう。
皆まで言えば、女性とエレベーターで一緒(二人だけ)になった場合。
ドイツ人女性でも、多少は心配します。
「ブッス~。」
として無口で乗り込むんじゃなく、
“Hallo”
くらいは言いましょう。
これはお辞儀と同じで、
「悪意はありませんよ。」
という意思表示です。
もし運よく美人と一緒になったら、
「ひどい天気だね。」
と、話かける。
相手も緊張していたので、これが一気に溶けて、
「真っ暗で気分が滅入るわ。」
などと、会話の糸口に。
すると次回会った際は、気軽に話ができます。
こうして親近感を持たせるのがコツ。
無口でだんまり込んでいるより、はるかに快適な時間が過ごせます。
デートの際のテーブルマナー
ドイツでデートするなら、
「最低限のテーブルマナー」
を覚えておかないと、もう二度と逢ってもらえない!
そのテーブルマナーは、
「ナイフとフォークを使う!」
なんてものじゃないっす。
箸でも全然、構わないっす。
ドイツ人はそういう小さな点には拘らない。
西欧人がこだわるテーブルマナーは、ます着席から。
西欧ではまず女性が先に席に着くもの。
それも壁側の安全な席。(*3)
なのにさっさと奥の席を確保した暁には、女性はカンカン!
デートは始まる前にジ エンド。
次、注文。
ウエイターが注文を取りに来たら、
「俺、コレね。」
なんてやった日には、女性はカンカン!
デートは始まる前にジ エンド。
まずはウエイターを呼ぶ前に、
「決まった?」
と聞いてから、呼ぶ。
そしてまずはお相手の注文から。
インビスでなければ、料理は先に女性に届くもの。
先に自分の料理が来たら、女性の料理が来るまで待つ!
あくまでもデートの主役は女性です。
次、お会計。
ドイツでは割り勘も全然OK。
奢るのも自由。
相手との関係、財政状況次第なので、儒教の国韓国のように
「男が払う。」
という暗黙のルールはなし。
中には
「奢られる」
のを嫌う女性も居るので、
「奢れば女性はみな、満足。」
と同一視しちゃ~ダメ。
弱者優先!ベビーカー
男性にはわからんですが、子供を連れての外出は大変なもの。
バス、電車で必ず出会うベビーカー。
言うまでもなく、ベビーカー& 母親優先です。
困るのは乗降の際。
段差があるので一人では、乗降できません。
日本じゃ、
「じゃ、ベビーカーなんて使うなよ。」
が当たり前。
欧州では男性が助けるのが、当たり前。
あまりに当たり前なので礼を言わない女性も居るのが、ちょっと玉に瑕。
どのくらい当たり前なのか、ひとつ例を。
日本に帰国する際、ソファーベットを日本人女性に無料進呈。
彼女のアパートまで運ぶ際、通りがかりのドイツ人男性が、
「どこに運ぶんだい?」
というなり、彼女の代わりにソファーベットを持つと、3階の部屋まで一緒に運んでくれました!
日本で同じ場面を作っても、
「どこに運ぶんだい?」
と、女性の代わりに運んでくれる日本人男性は一人も居ません
ドイツ人男性は女性が重い荷物を持っていると、自然に助けを申し出てきます。
日本じゃ、
「邪魔だ。」
と煙たがられるだけ。
日本は男尊女卑の強いもの社会。
ドイツは弱いものを助ける相互扶助社会。
男性はドイツに行くと、日本で享受していた特権を失います。
これが原因で、ドイツに溶け込めないのは男性が圧倒的に多いです。
言葉で何度言っても、これは体験するまで実感できないもの。
男性諸氏、カルチャーショックに備えあれ!
注釈 – このままドイツにいくと超~マズイ!日本男児の行動とは?
*1
女性がこれをやると男性は100%誤解するので、する必要なし。
*2
日本女性が口の前に手を置いて話す・笑うそぶりも、ドイツ人にかなり違和感を与えています。
*3
男性は「通路」に面した側に座ります。お財布を入れたままのジャケットを椅子に掛けると、「どうぞ盗んでください。」というサインです。食事後、お財布がなく、「御免、奢って。」ということになります。