一眼カメラを買うと付いてくるのが、
「キットレンズ」
と呼ばれる安価なレンズ。
一眼カメラという高価な投資を
「少しでも安価にする」
目的で開発されたレンズです。
ところが!
予想せずして、いいレンズが生まれることがあります。
それがAFS Nikkor 24-85mm F 3,5-4,5 ニコンの隠れた名レンズ?です。
この記事の目次
AFS Nikkor 24-85mm F 3,5-4,5 ニコンの隠れた名レンズ?
レンズを安く設計するには、
- 全部プラスチックで作る
- レンズの数を少なくする
- 手振れ補正を付けない
という方法が一般的。
もっとも初心者には手振れ補正が欲しい。
そこでこの点を妥協して、ニコンが
「安価なフルサイズ 一眼カメラ」
の販売時にキットレンズとして発表したのが、AFS Nikkor 24-85mm F 3,5-4,5 です。
ニコンユーザーには、
「24-70mm F2,8 よりもシャープ!」
と言われています。
今回はその噂が本当かどうか、検証してみたいと思います。
タムロン 45MM F1,8 と45mm勝負! – 焦点付近の比較
そこで比較対象として使用するのが、私が所有するレンズで
「一番シャープ!」
なタムロンの単焦点 45mm F1,8です。
まずはタムロンで撮った写真。
焦点は真ん中の建物の左上にある
「名古屋学院大学」
です。
勿論、F8で撮影。
焦点付近を拡大してみましょう。
文句のつけようがないシャープな画像。
ではお次はニコンです。
公平にするために、45mmの望遠で撮影。
ISO 100 F8で撮影。
単焦点と比べると、ちょっと暗いです。
でもかなりシャープに見えません?
焦点付近をアップしてみると、
ほぼ互角。
肉眼で単焦点と安価なズームレンズの違いを見分けるのは、ほぼ不可能です。
タムロン 45MM F1,8 と45mm勝負! – 端っこの比較
ではお次の写真です。
まずはタムロン 45mm F1.8。
ピントは高層アパートの中程のバルコニーに合わせました。
勿論、F8での撮影。
次はNikkor 24-85mm F3,5-4,5の出番です。
F8,0で撮影。
やっぱりタムロンと比較すると、暗く写ります。
しかしシャープ差ではほぼ互角の解像度。
比較に高層アパートの左にあるアパート部分を拡大してみます。
まずはタムロン。
文句のつけようがない。
明るくて、発色良し!
ではお次は安価なニコン。
暗いという点を無視すれば、ほぼ同じ。
27インチの大画面で100%ズームを見ると、わずかにタムロンが上。
でも、単焦点レンズとほとんど違いがありません。
24mm 広角撮影
ではお次はAFS Nikkor 24-85mm F 3,5-4,5で撮ったドイツの写真、それも24mmの広角側の画像を見てみましょう。
キレキレですね~。
ピントを合わせた教会の尖塔付近を拡大。
すると始めて
「安価なキットレンズ」
の弱点が発覚。
27インチの画面で見ると、細部がぼやけてます。
でもネットに挙げる程度なら、まだ使えそう。
これを44mmのズームで撮ると、
「単焦点で撮ったの?」
と思えるほどシャープ。
100%ズームしても、キレキレ~。
70mm で名古屋城を撮る!
このレンズで、桜の合間から名古屋城を撮りました。
望遠は70mm。
ISO100 F8。
キレキレじゃない?
名古屋城の屋根で指を切りそう。
80mmでもほぼ同じシャープな画像。
ニコンの24-85 F3,5-4,5は、広角よりも望遠(テレ)側が強いようです。
結論
AFS Nikkor 24-85mm F 3,5-4,5は、24mmの広角側から使えます。
最もシャープになるのは、中間レンジから。
ほぼ単焦点並みのシャープな写真が撮れます。
そんな性能のいいレンズ、中古の程度のいい物が2万5000円ほどで買えます!
手振れ補正付きで、初心者でも安心。
おまけに小さくて軽い。
旅行用のレンズに最適です!