2022年10月、初めて行った馬籠宿。
ネット記事を信用して
「江戸時代の風情を残した宿場町」
だと思っていたのに、そこにあったのは極限まで商業化されたお土産街。
ショックで写真を撮る気力が失せました。
そこで今回は
「超~ガッカリなお土産街」
を紹介する使命に燃え、馬籠宿を再訪!
この記事の目次
馬籠宿とは?
馬籠宿は
“Magome-Juku”
と読みます。
その”Magome”は東海道と並ぶ有名な街道のひとつ、中山道の
「43番目の宿場町」
です。
知ってても、
「〇ソの役にも立たない情報」
なので、さっさと忘れましょう(*1)。
かっては長野県に属していましたが、2005年、岐阜県に編入されました。
何があったんでしょうね~。
そっちの方が知りたいわ。
行き方
馬籠は岐阜県と長野県との県境の山奥にあります。
当然、鉄道なんて走っておらず、
「馬籠駅」
なんてありません。
そこでまずは中津川市まで電車で行きます。
岐阜県の。
自宅から電車で中津川まで1時間50分。
一応
「快速電車」
ですが、岐阜に入ってからは各駅停車の鈍行。
その快速電車が中津川に着くころには、乗客は私だけ~。
馬籠に行くには、ここでバスに乗り換え。
「馬籠行のバスはどれ?」
と心配する必要なし。
観光客の長い列が出来ているのが馬籠行です。
まさに
「立錐の余地」
もないほどにパンパン。
ちなみに朝のバスほど混みます。
10時過ぎのバスなら、座って馬籠までの景色を堪能できます。
到着
立ったまま辛抱して30分ほどで到着~。
領収書がもらえなかったので定かではないですが、600円くらいでした。
ここで妻籠宿行きのバスの時間を確認しておきましょう。
「いや、俺は歩いていく!」
というあなたはもう立派なドイツ人。
馬籠のバス停の横にトイレがあります。
2時間半もかけてきたので、まずは余分な水分を出して周囲を探索。
するとそこはもう見渡す限りお土産屋街。
以後、お土産屋、あるいは軽食屋が
「途切れる」
ことはありません。
上から下までお土産街です。
商業化の極み!超~ガッカリなお土産街
まずはタムロンの17-35mm F2-F2.8を装着して突撃です。
馬籠宿は山の斜面に築かれた宿場町。
当然、坂道です。
幸い、歩きやすくい石道が敷かれているので、楽チンです。
勿論、自衛隊の
「武装走」
のように銃を背負って山道を駆け上れ!
と言われれば話は別。
どんな景観に出くわすか?
というワクワク感があれば、足並みも軽いです。
なのに、
「いやいや、滅茶苦茶しんどかったよ!」
という貴兄は明らかに運動不足。
坂道
ではまずはゆるやかな坂道を登っていきましょう。
「馬籠宿の看板」
を越えたあたりから坂道は傾斜を増します。
曲がり角を越えてから、正面に見える綺麗な家は宿。
が、去年も今年も営業している素振りが見られず。
看板は飾りだけ?
何も知らないとこの坂道をそのまま登っていきそうですが、それでは最初の
「写真スポット」
を逃します。
水車
「馬籠宿のお約束」
と言えば、この水車。
皆さん、そもそも水車って何のために作られたのか知ってますか?
ゆとり世代からは、
「景観の為?」
という答えが来そうです。
恐るべし、ゆとり世代。
水車は穀物などを粉にするために使います。
ドイツで言えば、
“Müller”(粉曳家)
です。
すなわち!
粉ひきをしない水車は、燃料の切れた戦車と同じ。
ただの飾り。
「まあ、そこは馬籠宿のお約束だからね!」
と我慢。
馬籠宿には他にも
「電動式」
の水車が幾つか設置されています。
そんな水車を見る度に、
「なんか違う。」
と疑問が。
お土産屋のオンパレード
水車の先から、いよいよ馬籠宿の本領発揮です!
馬籠宿はお土産屋と軽食屋が延々と並ぶ
「熱海の温泉街」
と化しています。
まあ、いいですよ。
観光地なんだから。
3軒、4軒なら。
でも街道添いの家屋はほぼすべて
- お土産屋
- 軽食屋・酒屋
- 民宿
です。
ここまでやると風情などは二の次、
「100円でも多く稼ぎたい!」
となりふり構わず商業化にオールイン。
昔の風情を求めていた
「ウブ」
な私は超~がっかり。
これを見て
「江戸時代の面影を残す宿場町」
って言える?
どうみても無理でしょ!!
こんなお土産屋ばかりが延々とあるんですよ!
超~幻滅。
日本人は観光を
「お土産と食べ歩き」
と勘違いしていない?
こんな店舗と店舗の間には、
「がちゃ」
まで置いてありました。
馬籠宿は
「極限まで商業化されたお土産屋街」
です。
風情を期待しちゃ~駄目。
これはもう
「中仙道のデイズニー化」
です。
馬籠宿 まだ許せる家屋
もっともすべての家屋が、
「景観ぶち壊し」
というわけではありません。
中には景観を壊さない工夫をこらした軽食屋や宿もあります。
景観を壊さないばかりか、見事な庭園を見せてくれるお土産屋も。
こちらは馬籠茶屋。
お約束の水車が目印。
その隣にある茶店も風情があり、一緒に写真に収めたい。
馬籠宿の坂道を登り切った所には
風情のある蕎麦屋。
が、大半は、
単なるお土産屋。
勿論、地元民の
「こんな山奥に仕事なんてないっぺ!」
という心理も理解できます。
が、
“übertrieben”(やりすぎ。)
です。
もう宿場町ではなく、お土産町です。
超~がっかり。
外国人観光客素通り?
名古屋に住んでいると、
「馬籠宿は今、ものすごい数の外国人観光客です!」
というテレビ報道は定番です。
「嘘!」
じゃないんですが外国人観光客のお目当ては、
「馬籠宿から妻籠宿までのトレッキング」
です。
私のように馬籠宿の坂道を二度、三度も往復する人はゼロ。
外国人観光客は坂道を歩いて馬籠宿を
「スルー」
して、そのまま妻籠宿に行ってます。
何か食ってる外国人観光客も(この日は)、見かけなかったです。
そもそもこの
「有様」
じゃ
「長居をしようか?」
とはならない。
馬籠宿 写真スポット
とは言っても、
「腐っても鯛」
と言う通り、馬籠宿にはいい写真を撮れるスポットがあります。
お土産屋を写真の中央にもってこなければ。
坂の上からの見晴らし
ちょうど水車の先。
ここから後ろの山を背景に入れて撮るのは、馬籠宿の定番。
いろんな角度から試してみましょう。
藤村記念館
馬籠宿と言えば、この島崎藤村記念館。
と言われも、
「本を読んだことがないっ!」
のであまり興味ない。
でも記念館は立派。
ここにある
「松」
もいい味出してます。
石畳の道
馬籠宿には他の宿場町にはない特徴があります!
その他に!
それはこの石畳です。
無数のお土産屋にもかかわらず、
「わずかに風情」
を感じることができます!
コスモス
馬籠宿、9月~11月にいくとコスモスが綺麗!
マクロレンズをカバンに入れておこう!
お土産屋を撮るより、全然楽しいし綺麗!