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BND 元長官 国家反逆罪容疑で逮捕される!

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BND 元長官 国家反逆罪容疑で逮捕される!

今回はドイツの諜報機関(”BND”)、それも元長官の

「国家反逆罪容疑」

での逮捕を取り上げます。

この事件は日本でも報道されるほど、注目を浴びました。

しかし、肝心の細部が

「ごっそり」

抜けた報道でした。

そこでドイツの達人が一肌脱いで、細部まで説明いたします。

BND とは?

スパイの小型カメラ

ドイツは日本と異なり、

「ドイツ連邦共和国」

建国前から、諜報機関があった珍しい国。

質問
どういう事?

 

大戦中、陸軍内に

“Fremde Heere Ost”(略称 FHO)

という組織があったんです。

 

無理やり日本語に直すと

「東部外国人部隊」

です。

独ソ戦に義勇兵として参加した

「外国人部隊」

を、管理するための機関です。

表向きは。

実際には、義勇軍に参加した兵士から情報収集 & 分析するのが、本来の目的です。

もっとも軍には

“Abwehr”

という諜報機関も、ありました。

しかしヒトラーは、”FHO”の方を信頼してました。

情報が軍の諜報局より、正確だったんです。

Organisation Gehlen

その長官が

“Generalmajor Gehlen”(ゲーレン少将)

です。

情報将校だった氏は

「ドイツの最終勝利」

を、鼻っから信じておらず、

「ドイツの敗戦」

を、かなり前から予測。

ソビエト軍に捕まると

  1. 良くてもシベリア送り(ほぼ死刑)
  2. 悪いと即銃殺

という運命が待っている。

そこで敗戦前、部下を米軍の進路である南ドイツに

「民間人」

として侵入させ、命を救います。

そう、ゲーレンには

「神風特攻隊!」

という気は、さらさらなかったんです。

自身もソビエトによる

「逮捕」

を逃がれるため、西ドイツに逃亡して、米軍に投降。

もっとも手ぶらじゃない。

敗戦直前、

“FHO”

が集めた貴重な情報を、50個もの鉄製のケースに詰めると、バイエルン州の

「ある場所」

に運ばせ、地中に埋めていたんです。

この

「手土産の情報」

を抱えて、投降したんです。

ゲーレンは自分の正体を明かして

“OSS”(米軍諜報機関)

との面会を要求。

ゲーレンは米国に移送されて、尋問を受けます。

その尋問で米軍はゲーレンが

「喉から手が出るほど欲しい」

ソビエトの詳細な内部情報と、諜報員のネットワークを持っていることを認めざるを得なかった。

こんな

「貴重な人間」

を、刑務所に入れて無駄にするわけにはいかない。

1946年、米軍はゲーレンをドイツに送り返します。

その後、ゲーレンは潜伏していた

「元スパイ」

と連絡を取り、彼らを

“re-aktivierung”(現場復帰)

させ、米軍の援助を受けて誕生したのが

“Oranisation Gehlen”(ゲーレン機関)

です。

BND 誕生

1949年にドイツ連邦共和国が誕生。

するとゲーレン機関は米国陸軍の管轄下ではなく、

“CIA”

の管轄下に移ります。

てっきりゲーレンは

「お払い箱」

になるかと思ったら、大間違い。

ゲーレンが大戦前から築き上げた

「人脈」

は、ゲーレンしか信用していなかったんです。

終戦間際、ゲーレンが部下の命を救ったが故です。

もっともドイツ連邦誕生後、組織の名前はもはや

「ゲーレン機関」

ではなくなりましたけど。

結果、”CIA”が西ドイツで運営する諜報部には、

  • ラングレーから送られてきた職員からなる諜報部
  • ゲーレンが運営する諜報部

が、平行して存在していました。

1950年代になると

「ドイツ連邦管轄下の諜報機関の創設」

が、テーマになります。

質問
なぜ?

 

東西ブロックの衝突が、ますます現実味を帯びてきたからです。

ここで初めて、

“Bundesnachrichtendienst”(連邦諜報局)

という名前が登場。

その頭文字が

“BND”

です。

1956年

“Deutschlandvertrag”(ドイツ契約)

が、米・英・仏と結ばれ、ドイツは名実ともに独立した国になります。

 

この条約でドイツ独自の諜報機関の創設が認められ

“BND”(連邦諜報局)

が誕生。

ではここでクイズ。

質問
初代長官は誰でしょう?

 

そう、ゲーレンです。

なんと1968年まで長官に収まりました。

戦中から数えると30年近くドイツの諜報機関を率いてきた

「逸材」

でした。

BND 元長官 国家反逆罪容疑で逮捕される!

その”BND”で1998年~2005年まで長官だったのが、

“August Hanning”(アウグスト ハニング)

です。

ちょっと話は横にそれますが、ドイツでは

“A H”

という頭文字が、とても人気です。

筆頭がアドルフ ヒトラーですが、彼の父はアロイス ヒトラー。

有名な自然学者はアレクサンダー フンボルト。

そして”BND”の長官も、この伝統を守って A H という頭文字。

 

長官を辞めたあとは2009年まで、内務省で政務次官に就任。

まさにドイツの

「裏社会」

を知り尽くした人物です。

よりによってその人物が、2026年10月6日、

“Landesverrat”(国家反逆罪)

の容疑で逮捕されたんです。

局長クラスの諜報員と一緒に。

参照 : welt.de

金欠だった?

逮捕状によると

「BND前長官は金銭と引き換えに、機密情報を他国の諜報機関に売り飛ばした。」

と、なっています。

一説ではハニング(前)長官は、お金に困っていたそうです。

氏は引退後、

「自分の名声と立場を利用して、もっと金を稼ぎたい。」

と、バルト三国のレットランドにやってきたんです。

私たち一般人にとって、

「夢のような」

退職金と年金をもらったのに。

ここの銀行にはロシアの

「起業家」

が口座を持ち、西側との商売に利用していたんです。

が、トラブルが発生。

そのトラブルの

「仲裁をできるロシア通の人物」

としてハニング氏が(スイスから)推薦され、銀行の取締役員に就任。

ところが氏が就任した銀行はその後、倒産。

倒産した銀行の

「破産管理人」

が、ハニング氏を含む当時の役員に

「損害賠償」

を求めて告訴。

裁判所は原告の要求通り、ハニング氏の財産を差し押さえしたんです!

それもEU全域で!

参照 : nordkurier.de

 

結果、ハニング氏は

「明日の生活にも困る」

という金欠に。

これに目を付けたのが、外国の諜報機関です。

外国の諜報機関

と聞けば当然、

「どこの国に情報を渡していたの?」

と知りたくなりますよね。

報道によると

  1. アゼルバイジャン
  2. 中国

が、機密情報の売却先として挙げられています。

アゼルバイジャン政府は報道後、すぐにこれを否定。

と~っても怪しい。

中国は沈黙を守ってます。

どちらもロシアの友好国なので、ロシアに情報が流れたと見るのが妥当。

BND 内部通報者

と聞いて、

質問
10年以上も前に引退した元長官が、最新の情報を持ってたの?

 

と不思議に思いませんか?

ハニング氏は現役時代に

「旧知の仲」

だった局長を

「情報を渡せば、大金が手に入る。」

と勧誘。

こうして引退して長らく経ったハニング氏が、

「最新の機密情報」

を得ることができたんです。

BND 元長官逮捕のきっかけ

と聞いて、

質問
BND 元長官のスパイ行為を、どうやって見つけたの?

 

と思いませんか?

そのきっかけになったのは、ドイツでお茶の間を賑わした

「大富豪の息子誘拐未遂事件」

が、きっかけなんです。

参照 : ndr.de

事件の顛末

ドイツはおろか、欧州、それにタイにまで展開する

「ステーキハウス」

の創始者の娘が、離婚。

裁判で親権がよりによって、

「憎くっき旦那」

に渡ったんです。

あまりいいお母さんじゃなかったようです。

しかし!

お母さんは大富豪の娘。

言い換えると、エゴの塊。

裁判所がダメなら、実力行使。

 

と考え、その実行をハニング氏に依頼。

“BND” の元長官は

「仕事のコネ」

で、知り合ったイスラエルの元諜報員に

「儲かる仕事がある。」

と、子供を誘拐して取り戻す計画の遂行を依頼!

ゴリラのような諜報員は、子供の目の前で元旦那を半殺し!

泣き叫ぶ子供をバンに押し込んで、誘拐成功!

が、オランダ国境で捕まり御用!

イスラエル人は警察の取り調べで、

「ハニング氏に依頼された。」

と、白状したんです。

減刑の引き換えに。

そこで検察は

「誘拐未遂事件の証拠」

を、押さえるためハニング氏の自宅を強制捜査。

すると自宅に有るはずのない

「山のような機密書類」

を押収。

以後、スパイ網を

「一網打尽」

にするため監視。

そこにのこのことやってきたのが、”BND”の局長だったんです。

BND 元長官逮捕事件の余波

言わずもがな、”BND”は

「赤っ恥」

をかきました。

というのもこれが二度目の

「ダブルスパイ事件」

なんです。

おまけに今回は、元長官と局長という、最高ポジションにあった人物。

それよりも深刻なのは、今回の事件の余波。

友好国の諜報機関が

“BND”と一緒に作戦をすると、わが国のスパイの正体がバレる!

 

と判断すると、国内のテロの情報も、教えてもらえない。

教訓

国家反逆罪で逮捕されたハニング氏は、とっくに80歳を超えている。

なんで政務次官を退職した際、引退しなかったのか?

有り余る金があったのに!

70歳だった氏は

「もっと欲しい。」

と、大金を約束された役職に就いて、全部を失った。

他人の振り見て我が振り直せ

です。

私はあと数年、働いたら引退して、残った人生を楽しみます。

パタヤのバー

財産がいくらあっても、

「あの世」

には、持っていけないからね!

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執筆者:

nishi

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