
今回はまた、”Riester-Rente”(リースター年金)を取り上げます。
日本人のように
「お上の言うことは正しい。」
とリースター年金を始めた、最初の世代が年金をもらう年齢になったんです。
その純真さがどんな結末を招いたか、ここで実例を挙げて紹介したい。
この記事の目次
“Riester-Rente”(リースター年金)とは?
もし
という方の方が居たら、こちらを参照あれ。
長い話を短くすると、
と政府が行った年金改革で生まれた制度です。
そのリースター年金の売り文句が、
「加入すると政府の補助金が出ます。」
「これを手にしないなんて損!」
です。

この手法は詐欺師が好んで使う手法と酷似。
果たして本当に詐欺だったのか?
リースター年 国の約束を信じたドイツ人 どうなった?
リースター年金の導入から21年。
徐々に
「リースター年金世代」
が定年退職。
その中に
「信じて疑うことを知らないドイツ人」
が居た。
彼は17年間、リースター年金に掛け金を払い続けた。
国からの補助金を含めると17年間で、3万6000ユーロ(572万円)払いこんだ。
加入時の宣伝によると
「毎月360ユーロまでの年金が支払われます!」
だった。
これは約束された額のきっかり20%です。
この哀れなドイツ人のケースでは、
「銀行手数料」
はなんと25%。
中には
「手数料30%」
もざらではない。
572万円の30%なら、171万6000円の手数料。
おいしい。
何百万人ものドイツ人が政府の宣伝を信じて、リースター年金に加入したので
「ほぼゴールドラッシュ」
状態です。
リースター年金で大金持に!ハノーファーコネクション
この個人年金制度を導入したシュレーダー首相は、ハノーファー出身です。
ドイツにはハノーファーコネクションと呼ばれる、政界と経済界のコネクションがあります。
参照 : handelsblatt.com
政界と経済界が、持ちつ持たれつで仲良くやっていこうという組織です。
かってのドイツの大統領もハノーファー出身でした。
大統領という立場にありながら、
「このコネクショから収賄を受けた!」
との疑惑が報道され、辞任に追い込まれました。
この例が示すように、このコネクションはその構成員の顔ぶれの広さで、ドイツ一です。
大富豪になった保険販売員
ハノーファー コネクションのお陰で首相になったシュレーダー氏。
彼はは選挙運動に貢献してくれたマシュマイヤー氏に感謝して、このリースター年金を導入を決断します。
お陰で小さな生命保険会社を運営していたマシュマイヤー氏、正確には氏の経営する
「生命保険会社 AWD」
は飛躍的な躍進を遂げ、マシュマイヤー氏は人大富豪になります。
参照 : focus.de
その後、氏は会社を売却。
有名女優と結婚。
今日では億万長者として悠々自適の生活を送っています。(*3)
すなわちリースター年金は、不足する国民の老後の年金を補足するために創設されたものではなく、ハノーファー コネクションへのプレゼントです。
ですから支給額が低く、加入者は老後の大事な資金を失うシステムが、政府の公認で堂々を行われています。(*4)
ドイツ認定のファイナンシャル アドバイザー
誰かが成功するとその方法をコピーして、
「俺も第二のマシュマイヤー!」
と思うのは人間の常。
ドイツには第二マシュマイヤーを目指して、何も知らない人にリースター年金を売り込んでいる輩がたくさん暗躍しています。
幸いドイツに住む日本人の多くは、ドイツ語が苦手だったので、この手のセールスの被害を受けることが少なかったです。
ここに目を付けたのが、
「ドイツ認定のファイナンシャル アドバイザー」
です。
ある日本人はいかがわしい商売を続け保険業界から何度も警告を受けたにもかかわらず、同じ手腕で日本人相手に個人年金を売りつけています。
ドイツにきて日本人の
「ファイナンシャル アドバイザー」
と遭ったら、
「右フック」
をかませてあげてください。
そうすれば、二度とあなたの前には現れません。