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ホメオパシー 保険対象から外れる!?【医療制度改革】

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ホメオパシー 保険対象から外れる!?【医療制度改革】

金欠で

「降る袖がない」

を地で行くドイツ政府。

厚生大臣は膨大な医療費を削減する為、これまでどの政権も

「おっかなびっくり」

で手を出してこなかった

「ホメオパシー医療改革」

に手を出した。

医学学会からは拍手賞賛を受けているが、信者からは

「目の敵」

になっている。

ホメオパシーとは?

「ホメオパシー医療改革」

と言われても、

「何ソレ?」

と言う方が大方。

そこでホメオパシーの説明から始めよう。

事の始まりは、魔女裁判や黒魔術が流行っていた中世まで遡る。

東ドイツのマイセンの

「陶器マイスター」

の家に生まれた

“Samuel Hahnemann”(読み方 : ザムエル ハーネマン)

が、

「健康な人に障害を起こす物質は、その障害に悩む人の悩みを軽減する。」

と主張して

”Homöopathie”(読み方:ホメオパテイー)

を発明した。

ホメオパシー 治療方法

例えばあなたが睡眠障害で悩んでいるとしよう。

睡眠を妨げる物質は?

そう、カフェインだ。

すなわちホメオパテイーでは、睡眠障害に悩んでる人にカフェインを摂取させる。

俗に言う、真逆セラピーだ。

ハーネマンによると、

「摂取する物質は薄く薄めているほど、効果がある。」

という。

そこで少量のカフェインを

「ほぼ水だけ」

となるまで極限まで薄める。

ここまで薄めると、どんな繊細な最新鋭の機械でも水以外に検知できない。

その

「ただの水」

を、小さなカプセルなどに入れて服用する。

すると

“Wueraa!”(あら不思議!)

睡眠障害が軽減されるというわけだ。

そう、

「プラセボ効果」

を利用した治療法だ。

信者多し

科学的にはホメオパシーの効果は認められていない。

「中世の治療法」

ですからね。

利くわけがない!

が、障害に悩まされている人は、

「溺れる者は藁をもつかむ」

なんです。

「癌です。」

と言われたら、片っ端から

「治療法を試してみたい!」

というのと同じ。

こうした人が数十万人もいると、

「直った!」

という人が必ず出てきます。

統一教会の

「悪霊を追い払う壺」

と同じで、ホメオパシーは治療方法というよりは信仰です。

「ホメオパシーなんて、、。」

と悪口を言うと、信者から猛反撃を受けます。

ご注意あれ。

ホメオパシー 保険対象から外れる!?【医療制度改革】

これが原因で歴代の厚生大臣は、ホメオパシー(の一部)を健康保険の対象と認めてきた。

数十万もの信者を敵に回すと、次回の選挙で負けますからね。

ちょうど自民党が統一教会からお金をもらい、

「夫婦別姓」

などの制度改革を拒んできたのと同じです。

が、ここにきて

「背に腹は代えられぬ」

と金欠に悩んでいるのが信号政権だ。

とりわけ今の厚生大臣は医学博士。

迷信とか人気取り政策には関心がない。

その厚生大臣は膨大な医療費を削減する策として、

「ホメオパシーを健康保険対象から外す」

と言い出した。

これに医学会からは

「ブラボー!」

と賞賛の嵐。

一方、信者からは非難の嵐。

日本で言えば

「統一教会の解散令」

にも等しいです。

今後、信者はあの手、この手を使って医療改革を阻止するだろう。

もしラオターバッハ厚生大臣が

「ホメオパシー医療改革」

に成功すれば、これまであまり成果のなかった大臣だけに、

「歴代政権がなしえなかった改革を行った大臣」

として名を遺す。

果たしてその行方は?

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執筆者:

nishi

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