投資 雨にも負けず

オミクロンショック & 利上げ懸念で株式市場大荒れ!

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オミクロンショック & 利上げ懸念で株式市場大荒れ!

金曜日、オミクロンショック!到来。

「下げるだろうな。」

とは思ってましたが、DAXは金曜日5%も下落!

よりによって11月に、2021年最大の下げ幅。

日経の3%下落で、

「過剰反応!」

と思ってたら、

“von einem Besseren belehrt”(上には上が居る。)

です。

オミクロンショック & 利上げ懸念で株式市場大荒れ!

DAXの5日間チャートです。

オミクロンショック & 利上げ懸念で株式市場大荒れ!

抜粋元 : onvista.de

 

26日の金曜日、石のように落ちました。

月曜日、回復基調を見せたので、

「意外と抵抗力あるな。」

と思ったら、11月30日(火曜日)に最安値を更新。

200日平均を割り込みました。

DAX チャート

ご覧の通り、1万5000の

「ジークフリートライン」

まで割り込み、

「総崩れ」

の様相を呈しました。

その原因はよりよってFRB議長の発言でした。

インフレは一時的じゃない!

水曜日、FRB議長が議会で証言。

米国の政治はよく知らんですが、証言の前にその

「原稿」

を公開するんです。

火曜日に原稿が公開されるとそこには、

“transiently”(一時的)

という言葉が欠如。

参照 : handelsblatt

 

これまでは

「インフレは一時的(だから利上げしない。)」

と言っていたのに、

「インフレは高止まりする(だから利上げする。)」

と、180度の方向転換。

オミクロンだけでも

「痛い!」

のに、

「12月からテーパリングが加速化する。」

との懸念材料が増えて泣きっ面に蜂。

ひ~。

ただし!

いい方向に考えましょう。

いずれFRBは、方向転換を迫られていたでしょう。

これを今回済ましたので、市場には(ある程度)折り込み済み。

問題はオミクロンですが、思うわぬ方向から援護射撃が!!

オミクロンでコロナ禍は終焉する

モデルナの社長が火曜日、

「ワクチンが効かない可能性が高い。」

と、まだデータもないのにいい加減な事を言い、炎に油を注ぎました。

「困った同業者」

と思ったのか、ビオンテックの創設者サヒン氏が直後に、コメントを出しました。

「これまで変異体に対して重症化を抑える効果があった。今度も同じ(だろう。)」

と180度異なる見解。

これで多少、株式市場が落ち着きました。

でも最大の火消し役は、製薬会社でも疫病学者でもなく、銀行のアナリスト。

木曜日、JPモーガンが面白いテーゼを発表。

それは、

「オミコロン変異株で、コロナ禍は終焉する。」

というもの。

 

本当にオミクロン株の感染力が、デルタ株より高いとしましょう。

するとオミクロン株が、デルタ株に置き換わるのは時間の問題です。

質問
その何処がいいの?

 

いいのはこれから。

本当にオミクロン株の感染症状が軽症なら、

「ただの風邪」

と一緒。

インフルエンザと一緒でワクチン接種はしたほうがいいが、病床が満床になるような病気じゃない!

すなわち!

本当に症状が軽いなら、

「オミクロン株の拡散により、コロナ禍の終焉に近づく!」

という逆転の発想。

勿論、ふたつの仮定の上に成り立つ理論ですが。

来週、再来週になればもっと情報が増えているでしょう。

今回はこの

「大安売り」

でどの株が抵抗力があったのか、なかったのか、検証したいと思います。

Biontech ワクチン株の復活?

ほとんどの銘柄が株価を下げる中、大きく上昇したのがワクチン株。

ファイザーのウイルスバスターで、大きく下げたワクチン株。

オミクロン株のの登場で、Biontech株は1日で20%も上昇。

友人は、

「先週、買ったばかりだった。」

とほくほく顔。

もっともその後、

「ワクチンの効果は限定的か?」

との憶測で下げました。

Biontech ワクチン株の復活!

1週間でわずかに赤字!

EU Valneva ワクチンの審査を加速

ひとつだけなら、

「イレギュラー」

かもしれない。

もうひとつ見ておきましょう。

世界初の不活化コロナワクチンを開発したValnevaです。

今週、

「EUが認可審査を加速する。」

と発表。

株価は、

EU Valneva ワクチンの審査を加速

えっ、マジ?

8%もの下落。

てっきり変異株の登場でワクチン銘柄の上昇かと思いきや、投資はそんなに甘くない?

半導体大手 Infinion

次は

「喉から手が出るほど欲しい。」

半導体大手の”Infinion”の株価を見てみましょう。

以前も書きましたが、

「自動車用半導体」

では世界一のシェアです。

株価はオミコロンショックにも関わらず上昇。

半導体大手 Infinion

上げ幅が小さいのは木曜日に、

「アプル社が減産を部品メーカーに通達した。」

と報道され、4%も下げたのが原因。

アプルに納入している同業には辛い!

これがなければ、大安売り市場で5%超えの上昇。

半導体関連銘柄 Aixtron

もうひとつ半導体銘柄を見てみましょう。

2週間前に

「なんかヤバそう。」

と(まだ)黒字で売却した半導体関連株Aixtron。

オミコロンショックでどう反応したんだろう?

半導体関連銘柄 Aixtron

やっぱり落ちてた。

売ってて良かった~。

「虫の知らせ」

は素直に聞くもんですね。

お陰で11月は黒字、12月も買い直した株で黒字になりそう。✌

社長の解任騒動で揺れるVW

次は社長の解任騒動で揺れるVWを見てみましょう。

株価は不思議な事に健闘。

社長の解任騒動で揺れるVW

もっと落ちてると持ったのに。

同業者はどうなんだろう?

トラック部門独立 ダイムラー

ダイムラーは今月、

  • 自動車部門
  • トラック部門

に分割されます。

分割が発表されてから株価は上昇が止まらない。

オミコロンショックでもプラス。

トラック部門独立 ダイムラー

大安売りの時は、

「寄らば大樹の陰」

ですね。

製薬会社ご用達 Satorius

コロナ禍の寵児、Satorius。

医薬品の研究施設で使うさまざまな医療器具を販売しています。

コロナ禍で株価爆発。

DAXに昇格。

オミコロンショックでも株価を上げた?

製薬会社ご用達 Satorius

それが下げてるんです。

不思議。

他のコロナ禍で儲けた銘柄はどうなんだろう?

ドイツで生まれたアマゾン対抗馬 Zalando

ステイホームで儲けたのが、衣料専門のオンラインショップ、Zalando。

DAX昇格を果たし、ドイツで唯一、アマゾンに対抗できるメーカーです。

返品が毎回トラブルになるので、私は大嫌い。

株価は、

ドイツで生まれたアマゾン対抗馬 Zalando

えっ、マジ?

8%も下げてる。

コロナ禍の寵児は、オミコロンショックの敗者なの?

オンライン薬局 Shop Apotheke

コロナ禍で株価が爆発したオンライン薬局、Shop Apothekeはどうなんでしょう?

この1週間で株価は、

オンライン薬局 Shop Apotheke

抜粋元 : onvista.de

 

ほぼ2%下げてますね。

不思議なことに、コロナ禍の寵児はオミクロンショックで人気を無くしてる。

予想外。

金利上昇期待(懸念)でドイツ銀行株は上昇するのか?

コロナ禍で株価が

「こっぴどくやられた」

のが銀行株。

お金を貸している会社が倒産して、不良債権が増加することが懸念されたが故。

オミクロンショックではどう反応した?

ドイツ銀行株は、

金利上昇期待(懸念)でドイツ銀行株は上昇するのか?

へっ!?

下落してないよ!

火曜日の大安売りでは大きく下げましたが、その後素早く回復。

1週間でみれば黒字じゃん!

予想外!

結論

投資対象のローテーション(変換)が起きているようです。

これまで

「負け戦」

を戦ってきた銘柄が堅調。

これまで

「イケイケどんどん」

だった銘柄が苦戦。

これから投資される方は、コロナ禍でこっどい目にあった銘柄、業界を狙うのもいいかも?

でもオミクロンショック最大の教訓は、

「パニック売りは一番損をする。」

という事です。

私の知人はいつも高値で買い、損切りばかり。

これじゃ儲からないよ!

株価が落ちたら、

「安く買えるチャンス!」

なんだから、買い足さないとね!

買い足す金がないときは、睡眠薬飲んで寝るです。

編集後記 Evergrande 債務不履行を警告!

2か月前ここで

「中国大手の不動産開発会社 Evergrandeはもう倒産している。まだそれを認めていないだけ。」

と書きました。

12月3日(金曜日)夜、Evergrandeが

「債務を払えないかもしれない。」

と声明を出しました。

 

社長は共産党支部に出頭を命じられたそうです。

債務不履行で

「公式に倒産」

するまで、もう長くはありません。

このニュースが金曜日の米国の株式市況に影響があったのか、そこが不明。

確実なのは、株価を押し上げる理由にはならない事。

月曜日、株式市場がどう反応するか、それとも反応しないか、今からドキドキ!

-投資, 雨にも負けず

執筆者:

nishi

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