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次世代主力戦闘システム 独仏婚姻解消!

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次世代主力戦闘システム 独仏婚姻解消!

ウクライナでも活躍しているドイツの主力戦車レオパルト2型。

製造が始まったのは1978年。

もう35年も前だ。

幾ら近代化を施しているとは言え、

「製造の根本思想」

が古く、近代化にも限界がある。

そこで次世代主力戦闘システム

Main Ground Combat System (MGCS)

を開発することになったが、大いにもめている。

団結すべき!

米国の軍事費(それとも国防費?)は世界最大。

8770億ドルと天文学的な額。

これに続くのが我々の隣国の中国で、2920億ドル。

第三位がロシアで864億ドル。

日本はわずか460億ドル。

この額はドイツよりも少ないばかりか、あの韓国よりも少ない。

EU加盟国の国防費は

「雀の涙」

なんだが全部合わせると

「塵も積もればマウンテン」

で1980億ドル。

これは世界第三位の額で、ロシアの軍事費の2倍以上だ。

なのに欧州の軍隊は弱く、

「ロシアが攻めてきてら、米国の支援なしには勝てない。」

という有様。

そこで、

「EUは軍事面でも統一してEU軍を創設すべきだ。」

と誰かが言い出すのも時間の問題だった。

ところがこれほど

「言うは易し」

なことはない。

でも、、、

欧州の国々は過去、1000年に渡ってお互いに戦ってきた。

結果、どの国にも独自の

「軍事産業」

がある。

あのちっぽけな国、ルクセンブルクにも軍事産業がある。

これがフランスやドイツとなるとほぼ無数の軍事産業がある。

例。

今、ウクライナが

「喉から手が出るほど」

欲しい長距離巡行ミサイルタウルス。

この高精度を誇る兵器はドイツの片田舎

「シューロベンハオゼン」

にある会社が製造している。

戦争がなければ、こんな会社誰も知る事はなかったろう。

こうした

「諸事情」

を無視して

「EUでまとめて軍の装備品を調達する。」

と言い出したら、自国の軍事産業が

「ブーブー」

言い出すのは時間の問題。

仮にですよ。

フランスが製造した戦車をEU統一軍で採用!

となれば、ドイツの軍需産業は干上がってしまう。

結果として政治家には軍需産業からの

「政治献金」

が手に入らなくなり、次回の選挙で負ける。

だからどこの国も

「EU軍の設立」

には抵抗がある。

例外

ところが例外もある。

それは空軍の装備品。

わかりやすく言えば、戦闘機やヘリなどの高価な空軍装備だ。

開発に、

「嘘!」

みたいな金がかかるので、

「EUには我慢ならん!」

という英国でさえ、エアバスが開発したオイロファイターを導入している。

勿論、英国がオイロファイターを導入する

「条件」

として英国内での部品の製造を行い、雇用を創設してるわけだが。

このケースでは

「EU統一空軍」

の構築もできないわけではない。

次世代主力戦闘システム”Main Ground Combat System (MGCS)

これが陸軍の標準装備となると、とっても難しい。

その代表格が(主力)戦車。

これまではEU内では

  1. ドイツ
  2. フランス
  3. イギリス

の三国は、独自の戦車を開発してきた。

が戦車の開発費用も

「うなぎ登り」

で馬鹿にできない。

そこで(前)メルケル政権時に

「気の難しい英国はさておき、独仏で共同開発できないか?」

という話になった。

その見本になったのは、独仏が中心になって立ち上げたエアバス。

今や世界で最大の民間航空機製造会社だ。

大統領に就任したばかりのマコン大統領(仏)も大いに乗り気で、

“Krauss-Maffei Wegmann And Nexter Together”

通称、”Kant”(カント)

という独仏共同軍需会社を設立した。

ここで次世代主力戦闘システム

“Main Ground Combat System (MGCS)

を開発することになった。

問題点

これが2015年の話である。

あれから8年経って、

「もう試作戦車も完成したんじゃない?」

と思うんだが、まだ設計図さえも完成していない。

皆まで言えば、

「争い」

だけで、何も決まっていない。

問題点は

「どちらが主導権を握る?」

という点。

あのドイツ人が

「カタツムリを食べる国民」

に主導権を与えると思ったら、大間違い。

またフランス人が、

「じゃがいもしか食べない国民」

に主導権を与えると思ったら、大間違い。

全く話が進まない。

お互いの代表が会うと、すぐ喧嘩になるほどで進展の糸口さえも見えていない。

次世代主力戦車 KF51 Panther

この独仏戦車事業カントの

「進捗状況」

を見て

「笑いが止まらない」

のがカントに参加していなかったドイツ最大の軍需メーカー”Rehimetall”だ。

「いわんこちゃない!」

というわけだ。

ラインメタル社は

「漁夫の利」

を狙って独自に次世代主力戦車 KF51 Pantherを開発した。

まるで今の

「ドローン戦争」

を予期していたのか、

「対ドローン防衛装備」

まで標準装備している。

なのにドイツ政府はあまり興味を見せてない。

質問
なんで?

 

パンターを採用してしまうと、今、主力戦車を製造している

「クラウスマファイ ヴェーゲマン社」

の収入源がなくなるからだ。

ドイツ政府はドイツを代表する2つの戦車メーカーのどちらかが得、あるはどちらかが損をする事を嫌っている。

そこでラインメタル社は開発した新戦車を、

「ウクライナで製造させてくれ。」

とドイツ政府に嘆願しているが、

「ほぼ手遅れ」

になるまで戦車の提供を拒否してきたショルツ首相が、首を縦に振ることはない。

独仏婚姻解消!

とは言っても、今、欧州では

「リアルな戦争」

のど真ん中。

次世代主力戦車の開発は、これ以上遅らせることができない。

そこでドイツ政府は

「カント」

をあきらめたようだ。

その代わりにクラウスマファイ ヴェーゲマン社とラインメタル社が、共同で戦車を開発するプロジェクトを立ち上げた。

このプロジェクトにはスペイン、イタリア、それにスウエーデンが参加。

完成した戦車はこれからの4国、加えてオランダやオーストリアでの標準主力戦車となるので、

「数が出る」

のは間違いない。

加えてスペイン、イタリアには

「独自の戦車」

を開発できる能力(産業)がないので、衝突も少ない。

加えてラインメタル社はすでにパンター用に

「130mm滑空砲」

を開発済み。

あとはこれを載せる砲台を作り車体に乗せるだけ。

今度はすんなりいきそうだ。

あわよくば三菱重工もこのプロジェクトに参加して、

「日本の戦車」

も近代化して欲しい、、。

今のままじゃロシアの戦車のようにドローン攻撃に

「ズボンをおろした状態」

で、何も防御すべがない。

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執筆者:

nishi

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