配送業界と言えば蟹工船並みの長時間労働、なのに低収入。
各社
「人手が足らない！」
と叫んでいるが、それは当たり前。
誰だって低賃金で長時間労働なんて嫌。
このまま日本で働いていても、大きな待遇改善は見込まれない。
だったらいっそ、ドイツで働いたらどうなんだろう？
収入アップにつながるの？
個人的にも興味があったので、収入と待遇面を比較してみます。
この記事の目次
2024年問題
日本では
「2024年問題」
が議論されてきた。
運送業界などでの劣悪な労働環境を改善するために政府が
と決めたんです。
「これで待遇の改善につながる！」
と言うんですが、実に怪しい。
1年の営業日（平日）は244日です。
（祝日と週末が重なると変動します。）
すると1日の残業時間は
960 ÷ 244 = 3.934時間。
これに通常の労働時間が加わり、1日11、934時間の労働時間。
面倒なので繰り上げて、1日12時間労働。
それも毎日！
やってらんね～
これを
「改善」
と呼べるの？
さらに政府は小売業界に
「送料無料」
の表示の廃止を要求。
送料無料と書くと、
「配送がタダ！」
だと消費者が思い込み、配送業界で働く人を見下すことになる。
というのが政府の見解。
メルカリで売れた中古品を送ると、800円（カメラレンズ）、1600円（カメラバック、ノートパソコン）かかってる！
もし配達人を見下す人がいれば、それは
「配送無料」
の表示が原因ではなく、そもそも人を見下すその人物の価値観の問題です。
何はともあれ、法改正でこれまでの長時間労働が
「違法」
になります。
結果、これまで
「トラック運転手の残業」
に頼っていたので荷物が届けられなくなる。
これが2024年問題です。
【日本】トラック運転手のお給料
では
「身を粉にして」
1日12時間以上働くトラック運転手のお給料は幾らなんでしょう？
賃金構造基本統計調査によると手取り月収は、22万円。
マジ？
皆まで言えば、勤続年数12年、50歳でこのお給料。
ひどい。
ひどすぎる。
これで
「トラックのドライバーになりたい！」
なんて人が現れるわけがない。
2024年問題というよりも、待遇問題じゃないの？
そんな安月給ならいっそ、ドイツでトラックの運転をしてはどう？
ドイツの労働環境
ドイツでもトラック運転手には長距離時間勤務が当たり前。
ただし！
EUで労働時間の規定があり、
「週56時間を超えてはならぬ。」
となってます。
さらに！
「2週間の運転時間は90時間を超えてはならぬ。」
となってます。
すなわち！
マックスで働いても、
90時間 ÷ 10日 = 9時間/日
おおお！
流石EU。
日本よりも3時間/日も短いよ！
ドイツのトラック運転手のお給料は？
もっとも、
という声が聞こえてきそうです。
ではドイツのトラックの運転手のお給料は幾らなんでしょう？
こちらにトラックの運転手の
「平均年収表」
があります。
2023年の最新版です。
ふむ、、。
大体3万7000ユーロですね。
経験を積むと4万ユーロ。
これにはボーナスも含まれてますので、単純計算はできないが、
37.000ユーロ ÷ 12か月 = 3083ユーロ。
手取りは2059ユーロ。
日本円で33万円。
ドイツの物価は高いので裕福な生活はできないが、日本よりはるかにまし。
おまけに労働時間が短い！
ドイツでも2024年問題？
ドイツでもトラックの運転手は決して、お給料が高いわけじゃない。
もしオフィス勤務なら、週38.5時間労働ですからね！
オフィス勤務なら日本のような残業がない。
この為、ドイツでも
「トラックの運転手になりたい！」
という人が少ないく、慢性的に運転手不足です。
今では、
「トラックの運転手が10万人不足している。」
と言われています。
日本で職業経験があれば、ドイツで就職するものも難しくはない？
免許証は？？
幸い、日本とドイツは
「お互いの国で取得した免許を認めましょう。」
という条約を結んでいます。
なので日本の免許証をドイツの免許証に書き換えれます。
日本ではできません。
ドイツの交通局でできます。
言葉の壁
もしあなたが、
「英語なら問題ない。」
というなら、あとは履歴書をドイツの運送業者に送るだけ。
4～5件送れば、1～2社から
「面接に来てください。」
という返事がきます。
問題は
「私は日本語オンリーよ。」
という方。
そんな方は、ドイツで語学学校に通ってください。
仕事にはそれほど高度なドイツ語は要らないが、生活を考えると、
「B2レベルのドイツ語」
が望ましい。
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