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世界で3例目 HIVが直る新治療法とは?

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世界で3例目 HIVが直る新治療法とは?

HIVが

「確認」

されてから、もう40年。

当時、

「薬が開発されるには20年はかかる。」

と言われたが、40年経っても薬は完成していない。

が、例外もある。

HIVって何?

エイズって何?

ドイツでは

“HIV”(ハーイーファオ)

と表記 & 呼称されます。

日本ではエイズという呼称が一般的。

ドイツの呼称は、

“Human Immunodeficiency Virus”(ヒト免疫不全ウイルス)

の略省。

でも日本ではエイズと言いますよね。

質問
語源は何処から?

 

HIVに感染すると

“Acquired immune deficiency syndrome”(後天性免疫不全症候群)

を発症する。

発症すると、もう打つ手がないのがこのウイルスの恐ろしい所。

日本ではこの発症の頭文字をとって、

「エイズ」

と呼びます。

医学的には

”HIV”

の方が正しいです。

だって

「インフルエンザに罹った。」

とは言いますが、

「(インフルエンザが引き起こす)発熱とだるさに罹った。」

とは言わないですよね。

なんで薬ができないの?

では病原菌の

「発見」

から40年も経っているのに、どうして未だに予防薬も治癒薬も開発されていないのだろう?

簡単に言うと、ヒト免疫不全ウイルスが実に賢いウイルスだから。

このウイルスは人間の免疫細胞に入り込むため、薬での治療が難しい。

質問
なんで?

 

どんな薬でも人間の免疫力を使って、病原菌を退治するものだから。

その免疫細胞の中にヒト免疫不全ウイルスが入ってしまうと、

「病原菌は何処?」

と免疫細胞も、何処を攻撃したらいいのかわからない。

これまでの治療法

エイズ、もとい、ヒト免疫不全ウイルスの治療法はない。

少なくとも今の時点では。

そこで医学はヒト免疫不全ウイルスに感染しても、エイズを発症しない

「治療薬」

の開発に力を注ぎ、そこそこ成功している。

お陰でヒト免疫不全ウイルスに感染しても、

「ほぼ普通の生活」

が送れる。

が有名な

「ダモクレイトス剣」

と同じで

「いつエイズが発症するかわからない。」

という安心できない生活を迫られることになる。

HIVに免疫を持つ人

HIVに免疫を持つ人

話は飛びますが、人間は何故

「性行為」

をすると思いますか?

質問
気持ちいいから?

 

それも一理ある。

もっと大事な理由は、異なる遺伝子を持った二人が交尾することで、全く新しい遺伝子を持つ生命が誕生するからです。

結果、

なんとHIVに生まれながら免疫を持つ人がいるんです。

 

正式には、

「遺伝子のエラー」

が原因なんですが、そのエラーのお陰でHIVに感染しないんです。

同じくコロナに免疫を持ってる人もいます。

人間は何万年もかけて交尾してきたので、何千億もの遺伝子のパターンが存在しています。

これは生命の何億年もの長きにわたるウイルスとの闘いで、

「種の保存」

の為に生命が生み出した

「奥の手」

なんです。

いろんな遺伝子が混ざり合う事で、将来のウイルスに対して免疫を持つ種が出来上がっているんです。

こうして突飛な病気が大流行しても、必ず免疫を持つ人がいて

「種の保存」

を図るわけです。

凄いですね。

気持ちいいだけじゃないんです。

デュッセルドルフの患者

デュッセルドルフに住む中年男性が、HIVに感染した。

「大丈夫。きっと直る治療法が見つかるよ。」

と医師は慰めたが、本人は超~ブル~。

HIVだけで

「手一杯」

だったのに、白血病を発病してしまった。

まさに泣きっ面に蜂。

ところがである。

これが彼の命を救うことになる。

患者の命を守るため、

「世界でまだ2例しか成功例がない。」

という新治療法が施されるこになった。

その際、個人データを守るため、患者は

“Düsseldorfer-Patient”(デュッセルドルフの患者)

という

「コードネーム」

で呼ばれることになった。

世界で3例目 HIVが直る新治療法とは?

皆さん、白血病の治療方法ご存知ですが?

運がいいと

「抗がん剤」

で直ります。

普通は効かないので、骨髄移植になります。

HIVが直る新治療法とはまさに、

「HIVに免疫を持っている人」

の骨髄を使うんです。

すなわち!

HIVに免疫を持つ人の骨髄に入れ替えることで、免疫細胞に隠れているHIVウイルスが駆逐されるんです。

 

厳密に言えば、HIVに感染した細胞は新たな骨髄ウイルスの下では増殖できず、死滅するというわけです。

世界で最初にこの治療法が行われたのはベルリンで、そのケースは

「ベルリンの患者」

と呼ばれた。

その後、同じ治療はロンドンでも行われた。

言わずもがな、

「ロンドンの患者」

である。

今回のデュッセルドルフの患者は、世界でも3例目。

新治療は2017年中に終了。

患者は2018年からはこれまで飲んでいた、

「エイズの発症を防ぐ薬」

を飲むのを辞めた。

6年経ってもHIVが確認できないため、

「HIVから完治した。」

と診断され、その結果は

“Nature Medicine”

に発表された。

嬉しいニュースではあるが、我々一般人には手の届かない治療。

皆さん、次回の性行為ではコンドームを忘れずに。

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執筆者:

nishi

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