ドイツでも変異体によりコロナ新規感染者数は、急激に上昇中。
昨日は2万9千人を突破!
来週は3万台の大台だね!
これまで6週連続で、
「過去最高値」
を更新してきたDAX、今週はお預けです。
という記事を書き終わったのが金曜日の18時。
ドイツで株式市場が開くと、DAX コロナ禍の真っただ中で最高値更新しました!
く~、記事の書き直しじゃ!
この記事の目次
DAX コロナ禍の真っただ中で最高値(また)更新!
米国で始まった企業業績の発表が好調です。
ダウは前人未到の3万4000台にまで躍進。
度重なる修正に見舞われたナスダックも、大台の1万4000台回復。
これに釣られて、
「ドイツのDAX、もう一回、過去最高更新する?」
と思いましたが、木曜日も小幅な動きに終始。
「DAX 感染者増で投資家の間で不信感広がる!」
という記事を書き終わり、土曜日の0時に公開設定。
ところがその後、
過去最高更新しました。
まさか!
と思いましたが、私はどっちに転んでもいいように配置済み。
以下、今週注目を浴びた銘柄を紹介します。
Gerresheimer – 包装&容器製造
最初はゲレスハイマー/Gerresheimer です。
デュッセルドルフのゲレスハイマー地区で19世紀に創設された会社です。
今は食品業界や薬品業界に向け、包装や容器を製造しています。
ゲレスハイマーは、コロナ禍の隠れた勝者です。
将来、みなさんが打つコロナワクチンの瓶を製造しているんです。
お陰で株価はこの1年、上昇中。
2022年になってもワクチンが必要なので、株価が大きく下がる要素なし。
不満は医療関係の銘柄に共通する配当金の低さ。
たったの1.30ユーロです。
修正で70ユーロを割れば買ってもいいが、そうじゃないと、ちょっとね。
薬品会社 Dermapharm
2021年1月、
「コロナワクチンの製造能力が足らない!」
とビンテック社、政府の要請もあって、競合相手を含む薬品会社に協力を打診。
2021年2月、
デルマファーム社は、
「ビオンテック社のワクチンの原材料を生産する。」
と発表。
以来、株価の上昇が止まらないっ!
これが株価の1年チャート。
コロナ第三波で、株価はさらに上昇中。
5月にシャットダウンになれば、さらに上昇?
それとも折り込み済?
薬品会社なので配当金は80セントと、雀の涙。
修正が来て60ユーロくらいになれば、買ってもいいかな。
ジョンソン & ジョンソンのコロナワクチン
欧州で4番目に認可された、ジョンソン & ジョンソンのコロナワクチン。
米国政府の、
「コロナワクチン輸出禁止令」
で、EUにはひとつも届いていません。
「まずは米国政府が注文した量を届けたら、輸出してもいい。」
なので、届くのは4月中旬と期待していました。
ところが米国内でジョンソン & ジョンソンのコロナワクチン接種者で、血栓が発生することが確認されます。
米国食品薬品局は、ジョンソン & ジョンソンのコロナワクチン接種を一時中止。
結果、
「EUへのワクチン供給も当面中止。」
となりました。
このニュースに歓喜の叫びをあげたのは2社。
モデルナ 株価急騰
アストラゼネカ、及びジョンソン & ジョンソンは、ベクターワクチン。
人間の体内に抗体反応を起こすワクチンを運ぶのに、害のないウイルスを使用。
これが(何故か)血栓を引き起こすんです。
その一方で、始めて開発に成功したm-RNAワクチンは、コロナウイルスのたんぱく質のDNAをコピーして製造。
こちらは血栓ができないばりか、免疫(抗体)効果も高いっ!(*1)
ジョンソン & ジョンソンのコロナワクチン接種を一時中止のニュースに、m-RNAワクチンの開発に成功したモデルナ社の株価が急騰。
垂直上昇している箇所が、
「ジョンソン & ジョンソンのコロナワクチン接種を一時中止!」
のニュースが流れた日です。
ビンテック 株価急騰
なれば当然、世界で最初のコロナワクチン開発に成功したビンテック社の株価も急騰。
ビオンテック社はさらに、
「6月までのEUへのワクチン供給量を5000万本増やす。」
と声明を出しました。
「EUへの供給を優先する。」
そうです。(*2)
これでジョンソン & ジョンソンのコロナワクチン不足分の大部分はカバーされます。
周回遅れ CureVac 5月に認可か?
去年の今頃、
「コロナワクチン開発に最も近い。」
と言われていた【独】CureVac社。
キュアバックと読みます。
ところが未だにワクチンが出来ておらず、すっかり周回遅れ。
同社は、
「開発 & 臨床実験の費用に事欠いた。]
と正直に認めています。
ドイツ政府が与えた3億ユーロの援助があっても、資金が足らないという事実。(*3)
しかし!
4万人を対象にした臨床試験も最終段階。
「5月には認可申請が下りる(筈)。」
と声明を出しています。
【独】CureVac社のコロナワクチンは、
「出遅れたなら、変異体に効くワクチンを開発しよう!」
と、変異型に特化。
イギリス型がばかりか、南アフリカ型、ブラジル型にも効きます。(*4)
m-RNAワクチンなので、血栓も心配もなし。
株価はジョンソン & ジョンソンのコロナワクチン接種中止に、反応して上昇。
「6月にはワクチン接種を始められる。」
と豪語しています。
これが本当なら、ジョンソン & ジョンソンのコロナワクチンの不足分は、完全にカバーされます。
不動産会社 Deutsche Wohnen
ドイツで10年以上続く不動産ブーム。
家賃の上昇が止まらない!
都市部に住むと、収入の1/3が家賃に必要です。
リベラルな事で知られるベルリンの評議会は去年、
「家賃上昇禁止令」
を発令。
政治家や大家さん団体などが、
「不当な政策だ。」
と訴えており、今週、最高裁判所で判決が下りました。(*4)
最高裁は、
「家賃上昇禁止令は無効なり。」
と判断。
これに喜んだのは、ドイツで第二の規模、ベルリンに多くの借家を持つ不動産会社 Deutsche Wohnen。
今後、賃貸人には、
「未払いの家賃の支払い催促状」
が届きます!
注釈 – DAX コロナ禍の真っただ中で最高値(また)更新!
*1 アウグスブルクに住む友人から、「モデルナのワクチン打った。」と連絡がありました。
副反応が大きくて、「何年かぶりに寝込んだ。腕も痛くて上がらない」そうです。若い人への副反応が激しいようです。
*2 なれば日本への供給が遅れる可能性も。
*3 日本政府は日本の製薬会社に、けちけちしないで、もっと資金援助すべきです。
しかし日本政府は Go to eat & travel に税金使用。コロナが退治できないのに、Go to なんぞ税金使ってやっても、コロナが蔓延するだけ。
優先順位が完全に間違っている。
*4 日本政府が期待しているアストラゼナカ社のワクチンの血栓問題が明らかな今、日本政府はCurevac 社と購入契約を結ぶべき!
*5 日本のコロナ規制法や蔓延防止法は違法な措置が盛だくさん。法治国家のドイツでは、このように訴えられて、法律は無効になります。日本は誰も訴えない不思議な国。