統計上、7月の最初の2週間は、
「1年で株価が最も上昇する時期」
です。
6月に相次いで新銘柄を購入。
この2週間で儲けを確保、修正が来る前に売却して
「夏の大安売り」
に備えるプラン。
夏の大安売りが始まると、
「安くなった株を再度、買っちゃおう!」
という
「森永キャラメル作戦」
です(*1)。
すっかり勝った気分で、何に(儲かった)お金を使用するか決めて、半分はもう出費。
すると来ました!
期待していた株価の上昇ではなく、DAX 大安売り!
この記事の目次
DAX 大安売り !
先週から株価の動きがおかしかった。
前触れなく、株価が急落。
幸い、1日~1日半で回復。
「なんか心配だな~。」
と思ってはいたんです。
木曜日、オープン当初から
「舵を南に取れ!」
といわんばかりに、下落開始。
最大で2.2%まで下げました。
もっとひどい目に合わなかったには、
「ビックブラザー」
のお陰です。
米国市場、オープン時の大幅な下げ幅を少しづつ消化。
これが大西洋のこちら側に伝わり、
「そんなにひどくはならないぞ。」
と、売り過ぎた株を買い戻し17時以降、わずかに回復(*2)。
金曜日に
「大幅買い戻し」
が入らない限り、今週はマイナスで終わりそうです。
でもいきなり始まったDAX大安売り。
原因は何なんでしょう?
原因は日本の緊急事態宣言?
星の数ほどいるアナリストが、株価急落の自論を展開していました。
「そんんなバナナ!」
と思ったのは、
「日本の4度目の緊急事態宣言が、DAX 大安売りのボタンを押した。」
という説。
普段なら日経があがろうが、下がろうが、世界の株式市況には影響なし。
ただ今回は、オリンピック期間中の緊急事態宣言。
「無観客のオリンピック」
が市場にインパクトを与えたという説。
どうだかね~。
個人的には、
「複数の要素が絡み合って、大安売りを招いた。」
という説が一番納得。
複数の要素とは?
その複数の要素は
- FRBのテーパリング開始
- 中国政府の突如の規制
- デルタ株の蔓延
です。
FRBの会議の議事録が公開されて、
「金融緩和からの出口案を検討」
されていたことがわかりました。
又、中国政府は米国で上場したばかりのデリバリー会社のアプリを禁止。
これが主要な中国関連株の下落につながりました。
最後はデルタ株の蔓延。
ドイツでも遂に、感染の過半数がデルタ株。
すでにイギリス、ポルトガル、スペインは、コロナ変異体の蔓延地域。
オランダ、ベルギーでは日本よりも感染率が高く、危険地域。
フランスも来週はヤバイぞ。
そう見れば、株が売られる下地は出来上がってました。
後からみればね。
という株式市況で注目を浴びた銘柄を紹介
クノルブレーキ ヘラ買収を断念
先週、
「90を割ったら、お買い時!」
と書いたクノルブレーキ。
株価が90ユーロまで落ちた瞬間、
「買収は考えていない。」
と声明を出します。
木曜日の大安売りにもかかわらず、クノルブレーキ株は大きく上昇。
だから言ったじゃん!
投資する勇気があったら、一儲けできたのに、、。
ダイムラー 排ガス操作で集団訴訟
消費者団体がダイムラーを
「排ガス洗浄装置の操作」
の廉で集団訴訟のキックオフ。
株価は、
ちょっとだけ下げました。
VWに比べたら、比較にならない!
というもの、問題になっているのはわずか2モデル。
さらに米国ではすでに罰金を納めて、
「大事」
にならないよう解決済。
なのでこの程度の下落で済みました。
VW & BMW 談合で罰金を命じられる!
デイーゼルの排ガスは、
“Harnstoff”
という液体で洗浄します。
ぐぐってみると、
「尿素」
だって!
えっ、おしっこ?
道理で臭うわけだ!
その液体の容器の大きさを談合した廉で、VWとBMWが合計で8億7500億ユーロの罰金支払いを命じられました。
ダイムラーも談合に参加したんですが、
「密告」
したのもダイムラー。
「密告者は罰せず」
という取り決めで、おとがめなし。
VWとBMWが、ご機嫌斜めなのは言う間でもなし。
運悪く、このニュースが届いたのは木曜日。
BMW株、大きく下げました。
1週間チャートでご覧あれ。
VW 株価200ユーロを割る!
一連の騒動で、VWの株価、一時200ユーロを割りました!
この日の最安値は198.20ユーロ。
度々、
「200ユーロを割ったら買い!」
とここで明言。
ルフトハンザと旅行会社の増資のため、資金を貯めておく必要があり、資金不足で見送り。
きっと株価あがるだろうな、、。
あ~残念。
誰か買いました?
ThyssenKrupp 潜水艦の大型受注
かってのドイツ最大の軍需産業のテユッセンクルップ。
今残っているのは、潜水艦事業だけ(*3)。
赤字で苦しむテユッセンクルップの造船会社が、ノルウエー海軍とドイツ海軍から合計6隻の潜水艦の注文を受注!
「この注文だけで10年先まで雇用が保証される。」
と大喜び。
株主は?
う~ん、喜んでいるとは言い難い。
Shop Apotheke 減益予想
デルタ株が蔓延と言えば、
「コロナ禍の勝者」
の復活?
そのコロナ禍の勝者のひとつが、オンライン薬局のShop Apotheke
デユッセルドルフのお隣、
「オランダーのフェンロー」
に本社があります。
薬局で買うより安いので、ドイツに留学される方は要チェック!
コロナ禍で株価爆発。
今週、
「マージンが2%悪化する。」
と告知。
投資家が嫌うのが
「増資」
と、
「マージンの悪化」
です。
マージンが悪化すると、経費は同じなので、収益が悪化します。
投資家の反応を1週チャートでご覧あれ!
買わなくてよかった~。
でも、そろそろお買い時?
DAX 回復ラリーで前日のマイナスを帳消し!
金曜日、
「回復ラリー」
が発生!
終わってみれば、
前日のマイナスを帳消し!
なればあの株は?
VW 株垂直上昇!
恐る恐るVW株のチャートを見ると、
げっ、垂直上昇!
だから
って言ったのに!
3週間前、
「森永キャラメル作戦」
で電力会社の株を買ったのが悔やまれる、、。
作戦、失敗っす。
VW200高地
「1年で株価が最も上昇する時期」
なのにこの有様。
夏の本場、言い換えれば、オリンピック期間中はちょっと不安。
オリンピックが始まる前に黒字の株を売却して、大安売りに備えます。
次回の攻略目標は、
「VW200高地」
です(*4)。
それまで浮気せず、戦術予備を蓄えて、
「機を見るに敏」
で一気に攻略します!
注釈 DAX 大安売り !
*1 「一粒で二度おいしい」が、キャッチフレーズ。
*2 ドイツでは9時~18時まで商い中。昼休みがあるのは、日本だけ。おまけに15時で終了なんて早すぎ!
*3 何度も売ろうとして失敗。
*4 日露戦争時、乃木大将は旅順軍「203高地」に何度も無謀な正面攻撃。攻撃は何度も失敗に終わり、膨大な戦死者を出したのちに、やっと攻略。