米国国債 信用不安 が高まっている。
軟調な株式市況を見て、
「何故なの?」
と思われた方、原因はまたしてもトランプです。
Was sonst?
この記事の目次
米国国債 信用不安
米国の大手格付け会社 “Moodys”が、米国国債の信用度を格下げした。
具体的には
”AAA”
から
“AA1”
への格下げ。
もっとも大手格付け会社のS&Pは、すでに2011年に米国国債を格下げ済み。
2023年、フィッチがこれに続いた。
すなわち!
「いい加減な政策」
を行えば、ムーデイーズが米国国債の信用度が下げることは想定済み。
が、そこはトランプ。
世界経済を相互関税で嵐の中に放り出した。
その結果、米国経済が後退局面に突入した。
そして
「案の定」
の米国国債 信用度の格下げである。
自業自得だ。
米国国債 危険水域
5月20日、世界一の借金大国で
「20年国債」
の入札があった。
これまでは日銀が国債を購入していたが、購入を辞めた。
残る購入者は日本の金融機関だが、
「儲からない紙屑」
に食指が動かず、大フロップとなった。
お陰で日本国債の金利は急上昇!
これに釣られて、米国国債の利率も急上昇。
基本、
しかるに米国10年債の利率は5月21日、4.6%を突破した。
多くの投資家は
「ヤバイ!」
とV字回復で獲得した含み益を現金化した。
これが
「突然の株安」
の理由です。
第二のトルスなるか?
トルス英国首相の
「3日天下」
は、まだ記憶に新しい。
彼女の破天荒な経済政策により、国債の利率が4.57%まで上昇した。
こんなに利率が高くては、経済破綻のリスクが増す。
結果、トルス首相は就任からわずか45日で辞任に追い込まれた。
そして今、トランプが同じ運命にさらされている。
覚えてますか?
4月2日の相互関税発表後、米国国債の利率が4.4%まで上昇。
するとトランプは
「相互関税の90日間停止」
を宣言、世界中株式市場で回復ラリーの幕が切って落とされた。
それが今や米国国債の利率は
「危険水域の4.5%」
を超えて4.6%なのだ。
これが
「ただで済む」
わけがない。
米国国債 リファイナンス問題
というのも
「マイナス金利時代」
に出した数々の米国国債が、これから次々に
「任期満了」
となる。
その額なんと28兆億ドル
2025年だけでも9兆億ドルの再融資が必要になる。
ちなみに日本の国家予算は37億ドル相当。
この巨額の再融資を3.9%でやるか、4.7%でやるかで大きな違いがでる。
今後、日本やEUと関税交渉で合意に至り、運よく金利が3.9%で済んだとしよう。
その場合でも米国は、軍事費よりも多くの金を毎年、借金返済に充てなくてはならない。
なのに
「米国は幾ら借金しても大丈夫」
と、誰が言える?(*1)
トランプ減税
さらに!
今、
「トランプ減税」
を盛り込んだ予算案が下院を通過した。
株式市場は
「トランプの真っ赤な嘘」
に聞く耳を持ってない。
国家財政の悪化を危惧して、株価市場が大荒れするリスクがある。
トランプと鋏は使いよう
ところがである。
「なんとかと鋏は使いよう」
で、ピンチを逆手に取る方法がある。
周知の通り今、日本は関税交渉のど真ん中。
ド素人の交渉術では勝ち目がなかった。
空母はすべて撃沈され、核爆弾を落とされて、満州ではソビエト軍が怒涛のように襲いかかっている状況だ。
が、米国国債の信用不安で
「神風」
が吹くかもしれない。
日本が米国国債の入札をストップ、同時に第三国を使って米国国債を売却すれば、国債の利率はさらに上昇する。
これが4,8%まで行けば、次はトランプが無条件降伏することになる。
もし日本政府に
「度胸」
があれば、25%の自動車関税撤廃も可能。
追い買いのチャンス!
加えて株式市場の調整は、追い買いのチャンス!
今、虎視眈々と
「追い買い」
の機会を伺ってます。
その一方で何故か、株価が下がると株を売る人が居ます。
株価が下がったら、買わなきゃ!
そんな簡単なこともできない人は、投資に手を出してはダメ。
チャンス到来!
「株式市場の調整は、追い買いのチャンス!」
と書いて数時間後、チャンス到来。
何の前触れもなく、いきなり株価急落。
最大で2.2%下げました。
言わずもがな、トランプが原因です。
Was sonst?(他に何がある?)
出していた買いオーダーが
「底値圏」
で完遂。
株価予想もここまで来ると
「カサンドラ**」
の領域じゃない?
皆まで言えば先週、
「DAXが2万4000を越えたら修正に添えろ!」
と書きました。
まさに予言した通り、2万4000を超えて修正!
カサンドラだって驚く正確な株式予測。
ちなみに今回追い買いしたのは、ヴィトンです。
全部で5万ユーロ投入!
これだけ入れると、黒字になった際の儲けがおいしい!
ヴィトン株の儲けで、ヴィトンが買えるぞ!
* 注釈
日本にも、
「幾ら借金しても大丈夫!」
という政治家がいる。
国民民主党は物価高対策 & 参議院選挙対策で、消費税減税を主張している。
その財源には、
「赤字国債を発効すればいい。」
とのたまった。
すでに日本は、世界一の赤字財政国家だ。
すでに日本の国債は、
「売れ残り品」
と化しているのに、
「もっと赤字国債を発効すればいい!」
と主張。
私は自民党が大嫌いだ。
だが、もっと嫌いなのは
「人気取り」
のために、トランプの真似をする政治家。
**
ギリシャ神話に登場する未来の不幸を予言できた女性