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ウーバーファイル 暴露 政治家も学者も金次第!

投稿日:2022年7月14日 更新日:

ウーバーファイル 暴露 政治家も学者も金次第!

2022年7月11日、世界中で一斉に

「ウーバーファイル」

が公開された。

そのファイルで名前の挙がっている学者や政治家は、大炎上。

日本では全然報道されていなかったので、ご存じない方も多いだろう。

そこでここでウーバーファイルについて紹介します。

ウーバーファイル とは?

そもそもウーバーファイルとは何ぞや?

これはパナマペーパーなどと同様に、

 

社内の㊙書類のリークだ。

もっとはっきり言うと、

「こんな反社会的な行動は、許せない!」

という良心の呵責にかられた社員が社内の㊙データをごっそりコピー、新聞社に垂れ込んだ大量のデータを言う。

今回は12万4000ページのファイルがイギリスの新聞社

”Guardian”

に送られてきた。

参照 : Guardian

 

このようなリークがあると秘密を守れる国際的なメデイアに、

「ファイルの分析を一緒に。」

とお声がかかる。

ドイツではお馴染みの顔ぶれ

  • NDR
  • WDR
  • Süddeutsche Zeitung

がデータの解析に参加した。

その解析結果が2022年7月11日になって、一斉に世界中で発表された。

何が書かれているの?

でかい会社なら、どんな立派な看板を掲げていても、多くの裏の顔があるもの。

そもそも会社をデカくするためには、正攻法では駄目。

会社の利益になるように法律を折れる寸前まで曲げないと、世界的な大企業なんて作れない。

それがアメリカの会社となれば、なおさらの事。

リークされたファイルにはウーバーが賄賂、もとい、政治献金や寄付を使って政治家や学者をあたかも

「操り人形」

のように扱ってきたことが暴露されていた。

ウーバーファイル一番の著名人は、フランスの大領領マコン氏だ。

氏がまだ経済産業大臣だった頃、マコン氏はウーバーからの

「予定されている規制が通れば、商売はあがったりだ。」

という陳情を聞くと忖度。

リークされたファイルには、

「規制が会社の意に沿う内容に変更された。」

と書かれていた。

マコン大統領の尻に火が付いたものも仕方ない。

ドイツも例外じゃない!

ドイツも例外じゃない!

それはフランスの話でしょ。

「ドイツではそんなことはない!」

と思っているアナタは夢の中。

早く目を覚ましましょう。

ドイツサッカー連盟の数々のスキャンダルが示す通り、ドイツ人も

「地獄の沙汰も金次第」

と考えています。

知り合い(かってのお隣さん)が、デユッセルドルフでタクシーの運ちゃんをやってます。

日本はどうだか知らないが、ドイツでタクシーのライセンスの数は制限されている。

申請しても降りる物ではないので、違法に売買されている。

大都市ケルンでは闇市場で、8万ユーロ(1150万円)もかかる。

 

そんな

「守られた市場」

でウーバーなんぞが走りだした日には、運ちゃんはライセンス購入の為に組んだローンも返せない。

だからタクシー業界はウーバーの導入に大反対した。

ライセンス商売をしている自治体も、

「それはごもっともな事」

と、ドイツ国内でウーバーの導入を拒否した。

ドイツでの工作

「そうですか、駄目ですか。」

と潔く諦めるのは日本人。

西欧人は

「断られてから、交渉が始まる。」

と言います。

ウーバーがドイツ市場の開拓で目を付けたのは、デユッセルドルフ大学の著名な経済学者の

”Justus Haucap”氏。

参照 : Justus Haucap

 

氏はドイツの寡占局のトップでもあり、ドイツ経済政策のご意見番。

ウーバーは子会社を通じてハウカップ氏にコンタクト、

「ウーバーの意に添う研究を書いてもらえないか。」

と打診した。

費用は4万4000ユーロ。

邦貨で620万円。

ハウカップ氏は二つ返事で了解した。

出来上がった620万円の研究には、

「タクシー市場の自由化により、安全性と利便性が増す。」

と、ウーバーが相好を崩すような内容になっていた。

それだけでは足らず、ハウカップ氏は4000ユーロで同様の記事を新聞に寄稿した。

ウーバーファイル 暴露 政治家も学者も金次第!

という話を聞いて、

「西欧の政治家も学者も金次第!」

と思ったアナタ。

その通りです。

でも日本の学者も同じです。

福島原発事故の際、当時の政府は消火作業員の

「放射線の限界被ばく限界量」

を10倍に挙げた。

さもないと作業ができないからだ。

さらには被爆地での

「放射線の限界被ばく限界量」

を大きく上方に修正。

さもないと何度除染しても、雨が降れば放射能汚染された屋根に降った雨水が地表に落ちるとまた限界量を超え、キリがないからだ。

その根拠となったのは、福島大学の教授の研究だった。

ドイツの国営放送がこの研究を書いた福島大学の教授に、

「それはあまりに都合のいい変更じゃないですか。」

と尋ねると、

「その程度の被ばく量なら、何も問題がない。」

と、顔を赤らめる事なく政府の方針を弁護した。

政治家や学者というのは、わずかな例外を除き、自身の利益の為なら信条も売る存在です。

その金の亡者が一般ピープルの反抗心(リーク)により、集中砲火にさらせるほど心地のよいものはない。

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執筆者:

nishi

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