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プーチン 遂に(部分)動員令を発令!戦況はどうなる?

投稿日:2022年9月25日 更新日:

もう7か月に及ぶプーチンの侵略戦争。

ウクライナ側、ロシア側、共に大きな損出を出している。

プーチンにとって一番頭が痛いのは、兵士不足。

そこで遂に(一部)動員令を発令した。

これにより戦況は変わるだろうか?

予備役とは?

予備役とは?

今回、プーチンが動員をかけたのは予備役の兵士だ。

自衛隊の定義では、予備役とは兵役を終えて予備役に登録して、

「年に一回」

の再教育訓練を受ける元兵士を言う。

と言えば、

「立派な兵隊」

のように聞こえるかもしれない。

現実はちょっと違う。

予備役兵が招集されて行う訓練は、主に射撃訓練だ。

シャバの生活で鈍った体を、鍛え直す時間も機会もない。

その射撃には、現役部隊ではすでにお払い箱になった

「旧式」

を使う。

元戦車兵が戦車に乗って操縦の訓練をするとか、一切ない。

これでは招集されても

「弾除け」

程度の任務しかこなせない。

体力・能力・士気のどれをとっても、現役の兵士に遠く及ばない。

召集の規模

ロシアのプロパガンタでは、

「250万人の予備役の内、わずか30万人だけ。」

と言っていたが、信用しないほうがいい。

これまでロシアが、本当の事を言っていた試しがないからだ。

実際、現地の独立メデイアは、

「召集の規模は100万人」

と報道している。

何度も追加の動員をすると、プーチンといえ国民の反感を買う。

そこで

「30万人だけ」

と安心させて、実際にはもっと多くの予備役を招集している。

本来は招集から免除される学生にも、召集命令が出ている。

ロシア人が政府の発表を信用しないで、大挙して国外に脱出しているのも納得できる。

徴兵制度のあるロシアでは、60歳未満の男性なら招集される危険があるからだ。

プーチン 遂に(部分)動員令を発令!戦況はどうなる?

では、プーチンの(部分)動員令発令で、戦況は変わるのだろうか。

確実に言えるのは、2022年内には大きく変わることはないという事。

質問
なんで?

 

それは予備役に

「すぐには死なない程度の訓練」

を与える必要があるからだ。

数十万人を

  1. 招集をかけて集め
  2. 駐屯地に分配して訓練
  3. 部隊に配属

するには3か月かかる。

すなわち!

最低限度の訓練を終えた予備役が前線に就く頃には、クリスマス。

流石のプーチンでも、クリスマスに前線に送ることはすまい。

逆に言えば、私がウクライナ軍なら

「クリスマス攻勢」

をかけてロシア軍を押し返す。

そう、北ベトナムの

「テト攻勢」

の焼き直し版だ。

参照 : テト攻勢

 

予備役兵の使い方

しかしである。

「なんとかと鋏は使い様」

という通り、予備役の使い方次第では、ロシア軍は劣勢を挽回する

「最後の切り札」

をもっている。

実はロシア軍、虎の子の最新鋭部隊を本国の防衛の為に残している。

今回の動員令で招集した予備役兵を前線ではなく、この精鋭部隊の補充に送ることもできる。

その一方で補充を受けた精鋭部隊が

「余剰人員」

を前線に送るなら、前線部隊の戦闘力が大きく改善する。

果たしてロシア軍司令部は、集めた予備役兵をどう使用するだろう?

これまでのロシア軍の運用を見る限りでは、予備役兵を前線部隊の

「ぽっかり空いた穴」

を埋めるために使用される可能性が高い。

そうなればウクライナ軍にとって、

「待ってました!」

となる。

終わりの始まり?

1941年5月。

ヒットラーはムッソリーニからの、

「助けて頂戴。」

という頼みに応じてギリシャに兵を進め、ギリシャ全土を数週間で制圧した。

ドイツ軍はギリシャに派遣した兵を引き上げると、6月22日、ソビエト連邦に侵攻を開始した。

あるドイツ軍将校はソビエト侵攻のニュースを聞くと、

「これは終わりの始まりだ。覚えておけ。」

と部下に語った。

この将校は第一次大戦で東部戦線で戦った経験があり、

「多勢に無勢」

である事を知っていたのだ。

今回のプーチンの(部分)動員令は、この

「終わりの始まり」

になる可能性がある。

戦争終結するには?

戦争終結するには?

この無意味な戦争の終結は、交渉のテーブルでは達成できない。

ヒトラーでも、ムッソリーニでも、最近ではカダフィでもいいが、

「負け戦」

がわかっても、独裁者が降伏することはないからだ。

ヒトラーの言葉を引用すれば、独裁者は

「12時5分過ぎ」

まで諦めない。

ではどうすれば、戦争を集結させることができるのか?

ウクライナ軍が勝利するのが一番いいが、ドイツが戦車を提供しないので、それはあり得ない。

プーチンの戦争を終えるには、ロシア国内でプーチンが失脚するしかない。

プーチンが失脚するには、ロシア国内で戦争反対運動が高まるしかない。

ではどうすれば、

「プーチン大統領 万歳!」

とかっての日本のようなロシア国内で、戦争反対運動を高めることができるのか?

それが奇しくも、今回の(部分)動員令だった。

戦争開始から7か月経って、ロシア人はやっと自分の息子が戦争で失われる事を危惧し始めた。

招集された予備役兵が前線に送られても、百戦錬磨のウクライナ軍には叶わない。

大挙して命を落とすだろう。

そうなれば、戦争反対運動は今の規模では収まらない。

ロシアの母は、大切な息子を失っては黙ってはない。

そこでだ!

ウクライナ軍の参謀本部はかっての真珠湾攻撃後の大本営のように

「柳の下の二匹目の泥鰌」

を目指すことなく、今後も兵力と重火器を温存、敵に最大の人的な損害を与える戦略を取るべきだ。

米国防省では、戦死・負傷により戦線を離脱した兵士の数を7万~8万人と見ている。

これは8月の数字なので、9月末にはさらに多くなっているだろう。

さらに7~8万人が戦死・負傷により戦線を離脱することになれば、プーチンには戦争どころではなくなる。

かってムッソリーニが

「あっ!」

という間に失脚したように、プーチンも権力を失う可能性が高い。

スターリングラードの教訓

第二次大戦でのドイツの負けを決めたのが、

「スターリングラードの包囲戦」

だった。

ここでナチスドイツは33万人の将兵、それに大量の重火器・戦車を失った。

ではそもそもドイツ軍は何故、スターリングラードで負けたのか、ご存じだろうか?

ヒトラーはソビエト侵攻にあたって、同盟国から兵士を派兵させた。

がイタリア兵を筆頭にして、同盟国の兵隊はレベルが低く、第一線では使えなかった。

ちょうど予備役の兵隊のようなもの。

そこで同盟国軍には、イケイケドンドンで進撃するドイツ軍の側面 &補給路を守る

「簡単な任務」

を与えられた。

ソビエト軍のジューコフ将軍が

「ウラヌス作戦」

で狙ったのは、まさにこの同盟国で守られている側面 & 補給路だった。

 

ルーマニアとイタリア軍が守っている前線に、ソビエト軍の1万もの火砲が火を吹いて、砲弾を雨あられと浴びせた。

その後、ソビエト軍の歩兵が突撃したが、まだ生きていた兵士は銃を捨てて逃亡した後。

これによりスターリングラーの33万の将兵への補給路は断たれて、ドイツ軍の運命は決まった。

このスターリングラードの教訓が、2023年の戦争で再現されるかもしれない。

ロシア軍のアキレス腱

ロシア軍はドイツ軍がやったように、補給路の守備を招集された予備役に任せるだろう。

使える兵士は、第一線で必要とされるからだ。

その補給路を守る部隊は、ウクライナ軍の格好の目標になる。

もともと士気の低いロシア軍、さらには予備役からなる部隊はモロイ。

ウクライナ軍がその補給部隊に攻勢をしかければ、大きな成果を上げることができる。

補給部隊を襲えば第一線の部隊の補給が欠ける上、ウクライナ軍は大量の武器弾薬を手に入れることができる。

今回招集された予備役は、まさにロシア軍のアキレス腱となる可能性がある。

そう考えれば、今回の(部分)動員令はプーチンにとって

「バックファイファー」

ドイツ語で

“Eigentor”

になる可能を秘めている。

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執筆者:

nishi

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