株式市場で
「嵐」
の兆候が増しています!
米国議会でデフォルトを避けるため、
「12月までの一時しのぎ予算」
が可決されたのに、インデックスの落下が止まらない!
今日(金曜日)は大荒れで始まり!
取引終了までに幾分か落ち着けば、
「ふ~。」
と安堵のため息。
万が一取引が
「最安値」
で終われば
「ブラックマンデー」
再来の予感。
この記事の目次
投資天気予測 嵐の兆候増 下落の9月に10月も続く?
9月は株価が軟調な月
というジンクス、今年も大当たり。
S & P はほぼ5%も下げたよ!
DAXは、控え目な3.5%の下落で済みました。
米国に多い
「成長株」
と言われるハイテク株が少なかったのが幸い。
その証拠にハイテク株の多いナスダックは、
5.6%と最も大きく下げました。
- 米国のデフォルト懸念
- Evergrandeデフォルト懸念
- 部品供給不足
- インフラ懸念
など複数の要素がからまっているので、今度は根が深い。
米国のデフォルト懸念は12月までの
「一時金」
で先送り。
根本的な解決にはならず、懸念は残りました(*1)。
株価を押し下げている最大の心配事は、部品供給不足とインフラ懸念です。
- 中国政府がいきなり節電を命令
- 工場が操業できず、部品の製造・供給が追い付かない!
- 部品が足らないので、価格上昇が止まらないっ!
という悪循環。
このままでは中央銀行の、
「高いインフレは一時的なもの。」
では済まず、本当のインフレになる可能性が。
なれば中央銀行は、金融緩和なんかやってる場合じゃない!
すぐに国債買い入れを止め、金利をあげなきゃ!
まさにこれを恐れて株が売られてます。
これはちょっと奥が深いよ!
ほぼ
「総崩れ」
なので
「いいニュース」
で紹介できる銘柄が少ないです、、。
ルフトハンザ 増資を決行!
ルフトハンザ、ドイツの総選挙の前に増資を発表!
新政権に左翼政党が加わっては、人員削減は不可能。
そこで新政権が誕生する前に、増資を決行。
国に借金を返して
「半国営」
のステータスを返上しようという魂胆です。
数日後、私の株式口座にルフトハンザの
「購入権」
が登場。
“BZR”
は”Bezugsrecht”の略です。
日本語で言えば、株式の購入権。
「増資なんかやりたくない!」
という場合は、この購入権を販売することができます。
これが結構人気で、2.8ユーロまで高騰してました。
私は予備を作っていたので、購入権を実行。
その後、ルフトハンザの株価は
石のように落ちました~。
購入権を行使すると、新しい株が3.58ユーロで買えます。
増資発表前の株価と新しい株の差額を株価に反映したので、この有様。
これは黒字になるまで、ちとかかりそう、、。
Zooplus 買収合戦が止まらない!
この全面安の株式市場で上げている株、何か理由があります。
そのひとつがZooplus。
今週、これで何度目になるの?
という新規の買収オファーが届きました!
お金、ある所にはあるんだね~。
ASML 業績上方修正 + 配当金増額 + 自社株買い戻しを発表!
欧州で2番目に価値のある会社がオランダのASMLです。
半導体を5ナノメーターで作成できる技術を持つ、世界で唯一の会社。
来年からは3ナノメーター、将来は2ナノメーターまで!
ドイツのカール ツアイスが必要な部品を供給しています。
世界市場の独占率62%。
このため、
「モノポリスト(*2)」
とも呼ばれます。
同社のホームページによると、50ナノメーターだそうです。
今週、会社の業績をまた上方修正。
記憶が正しければ、これで三度目。
さらには配当金の増額+自社株の買い戻しを発表!
すると株価が、
15%も下げた~。
テク株の修正で同罪となり、売られました。
利益確保もあるね。
勿論、買い注文出しました(*3)。
業績上方修正 + 配当金増額 + 自社株買い戻しですよ!
こんなニュースがある会社が他にありますか?
もっとも数か月前にここで紹介した際に買っておけば、もっと安く買えたのに、、。
自動車用半導体最大手 インフニオン
今やフランスの自動車メーカーの参加に入ったドイツの自動車メーカーオペル。
半導体が足らないので、
「年末まで製造ラインを止める」
そうです。
不足がとりわけ激しのが、車用の半導体。
その世界最大手がドイツのインフィニオンです。
今週、新しい工場がオープン。
マレーシアの工場がデルタ株の影響で、長く操業停止。
これが原因で、思ったほど業績が伸びませんでした。
これで製造能力が大きくアップです
で株価は、
大きく売られました。
理由はASMLと同じ。
テク株は今週、ついてない。
ビオンテック 旬は過ぎた?
今週、大きく株価を落としたのはテク関連だけではありません。
コロナの勝ち組、医療品関連も大きく売られました。
その代表格が、コロナワクチンを世界で最初に開発したビオンテック。
最高値464ドルだから、かなり修正したね~。
今日も下落してるし、まだまだ修正が続きそう。
今週、ビオンテックが開発した癌治療の投与が始まりました(*4)。
結果次第では、大きく化けるよ!
医療機器メーカーザトーリウス 全面安
今回、DAXに昇格した医療品メーカーのザトーリウス。
医療関係なので、大きく売られました。
通常、医療関連株は修正にも免疫があるもの。
なのに1日で、ニュースなしでこの大幅安。
投資先のロテーションが始まっている気がします。
コロナの勝者から、バリュー&コロナ敗者へ。
良かった~、手を出さなくて!
鉄鋼販売店 Klöckner & co 業績上方修正
鉄鋼分野に投資するならココ!
鉄鋼をオンラインで販売しているKlöckner & co。
今週また業績を上方修正。
1週間チャートでみると、
この修正の時期に5%も株価を上げてます。
ASMLを買うか、Klöckner を買うか、悩んだ~。
Klöckner & coを買う理由はKGVが
「嘘!」
のように安い事。
魅力があったんですが、鉄鋼の需要が何処まで続く?
と不安になり、
「半導体不足は2022年も続く」
と言われているので、ASMLに決定!
今晩、米国の株式市況がどう動くか、興味津々です。
修正はまだ1~2週間続きそうなので、買い注文は控えめに!
注釈
*1 株式市場は将来の不安・懸念を一番嫌います。
*2 市場独占者という意味。
*3 買えるかな?
*4