ドイツの達人になる 犯罪・詐欺

【厳重注意】賃貸詐欺 ドイツで大流行中!

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【厳重注意】賃貸詐欺 ドイツで大流行!

今回のテーマは 賃貸詐欺

ドイツでは今、空前の部屋不足。

これだけ部屋不足が深刻化すると、詐欺師が登場するのは時間の問題。

その手口が実に巧妙!

この私でも詐欺と見分けられる自信がない。

日本から来たばかりの

「ドイツのビギナー」

はイチコロだろう。

そんな目に遭わないように、ドイツで猛威を振るう賃貸詐欺について紹介します。

空前の賃貸ブーム

2023年、かってない数の難民がドイツに押し寄せた。

その難民に住む場所を提供すため、市は片っ端から空き部屋を借り上げました。

よりによって同時期、金利と建築資材の上昇で、新築アパート & 一戸建ての建設がストップ。

その結果、本来なら、

「マイホーム」

を建てる計画をしていた人が

「今の時期にマイホームなんて無理」

と空き部屋探し。

さらに!

政府は慢性的な部屋不足に対処する為、

「毎年、40万個のアパートを提供する!」

と大見えを張ったんです。

 

実際に建てたのは42。

岸田政権の政治改革みたい。

お陰で人口が20万人を超える中規模都市から、100万人を超える大都市まで空前の部屋不足です。

この結果

「空き部屋あり!」

の広告に人々が殺到。

まさに賃貸詐欺師にとって理想的な状況です。

初期の 不動産詐欺

私がデュッセルドルフで部屋探しをしていた20年前から、賃貸詐欺はありました。

でもその手法が、と~っても幼稚。

稚拙な賃貸詐欺は100%、

「ロンドンに住んでるので、アパートを借りてくれる人を探している。」

という

「外国に住んでいるパターン」

から入ります。

さらに!

こちらが聞いてもいないのに

不動産を所有することになった理由を書いてきます。

 

そもそも我々がアパートを借りる際、

「大家さんはどうやってこのアパートを買ったの?」

なんて気にしませんよね。

でも詐欺師は

「書いた方が騙しやすい。」

と考えているので

  • 製薬会社で働いて際に購入した
  • 銀行で働いていた際に購入した
  • 親の遺産

というお決まりのパターンを使って不動産を取得した経緯を説明します。

これを説明したら

「アパートの見学用の合鍵を送るから、保証金を送金して。」

という子供だましの方法でお金をかしめ取ろうとします。

こんな手管に騙される人がいるのが不思議~。

この賃貸詐欺では、見学できる物件がなかったのが

「賃貸詐欺の弱点」

でした。

ところが今、見学できる物件を用意した

「進化した賃貸詐欺」

が登場!

進化した 賃貸詐欺

その手口はこう。

あなたが見ている不動産のプラットフォームで

「いいんじゃない?」

という物件を発見。

これまでは

「いい場所なのに、何故か家賃が異常に安い。」

という見分け方がありました。

が、新手の賃貸詐欺ではこれもなし。

一般的な家賃なんです。

「見学したい!」

とメールを送ると本当に物件を見学できるんです。

アパートの住所に行くと、自称大家(詐欺の主犯)と今の賃貸人(詐欺の補助人)がちゃんといます。

そして見学できちゃいます。

大家さんもとっても親切。

「契約したい!」

と返事をすると契約書が送られてきます。

ここに署名して返送。

同時に保証金と最初の家賃を送金。

「やった~!」

と喜んでいると

「親切な大家さん」

がお金を払った途端に音信不通になります。

不審に思ってアパートを見に行くと、そこには会ったこともない人が居て、

「何のご用?」

と聞かれます。

「このアパートを契約しますた。」

と言えば、

「そんなわけがない。ここには御覧の通り私が住んでいる。」

と言われ

「奈落の底」

に連絡。

これが進化した賃貸詐欺です。

一体、どんな手を使ったんでしょう?

Zwischenmiete

その答えは

“Zwischenmiete”(間貸し)

にあります。

ドイツ人は1ヶ月、休暇を取ります。

「空けておくだけじゃ、もったいない!」

と間貸しするんです。

この部屋を使って

「賃貸人募集!」

の広告を出し

「進化した賃貸詐欺」

の悪事を働きます。

見分け方

ここまで手の込んだ賃貸詐欺は稀。

通常は顔をさらすことを厭い、

「見学用の鍵は郵便受けに入ってます!」

とやるのが通例。

そこで一人で見学するパターンです。

もし

「一人で見学する賃貸物件」

を見つけたら、100%賃貸詐欺です。

問題は偽の大家と偽の賃貸人が居る場合。

役に立つかどうかわかりませんが、大方のケースで賃貸詐欺を働くのは外国人です。

でもドイツ語がウマいので、ドイツ生まれの外国人です。

この物件を所有することになった経緯も、上で述べたものと一致。

詐欺師は話が巧みなので、詐欺の補助をしている偽の賃貸人に、

  • なんで解約したの?
  • 何をしているの?
  • 何処に行くの?
  • 電気代はどのくらい?
  • 暖房費はどのくらい?

など質問をして

「ボロ」

がでないか注意してください。

そうそう、

「雑費を知りたいから、去年のNebenkostenabrechnungを見せて!」

というのは効果的。

詐欺師は持っていないですから。

まとめ

ドイツでは賃貸詐欺は

「テレビの特集」

でも頻繁に取り上げられるテーマ。

国民はある程度、手口を知ってます。

なのに賃貸詐欺の被害者が後を絶ちません。

とりわけ若い人が騙されるケースが多い。

皆さんがワーホリでドイツに行き、

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部屋を探していると、

「免疫」

がないのでイチコロです。

部屋探しをされる方、要厳重注意が必要です。

-ドイツの達人になる, 犯罪・詐欺

執筆者:

nishi

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