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GCAP ドイツの参入があり得ないワケ

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GCAP ドイツの参入があり得ない理由

ドイツが日・英・伊の次期戦闘機開発計画(GCAP)への参加を、画策している。

しかしこれが、現実化する可能性は極めて低い。

メルツ首相がせめて半年前に、

「鼻っから」

見込みのない”FCAS”を放棄していれば

“Herzlich Willkomen”(おいでやす)

だったのに、、

以下に詳しく解説します。

FCAS 何故、失敗した?

欧州共同の軍事事業である”FCAS”について、ここで最初に取り上げたのは、7年前。

オイロファイターの後続機 FCAS – 欧州共同の軍事事業

そう、7年もの間、

「あ~でもない、こ~でもない。」

と議論。

すでに去年、

「もうこの計画は終わった。」

と、その顛末を紹介。

FCAS EUの夢 第5世代戦闘機は計画倒れ?

せめてあの時、メルツ首相が

「決断力」

を発揮して、

「GCAP に参加する。」

と言っていれば、話は違っていた。

ところが女々しいメルツ首相、ここに至っても最終判断を先送り。

やっと決断したのは、2026年6月になってから。

参照 : zdfheute.de

 

その頃には、日本・英国・イタリアは、”GCAP”開発計画に調印済み。

決断力がなさすぎる。

軍人、そして政治家には

“Entscheidungsfreudigkeit”(速やかに決断する能力)

が、求められる。

反面教師のいい例が日本軍。

今回のメルツ首相の

「決断先送り」

は、ガダルカナル並みの愚行だった。

プラン B(仏)

よりによって”FCAS”を、空中分解に追い込んだフランスの

“Dassault Aviation”

は、プランBを用意していた。

計画が正式にご破算になると、

「次世代戦闘機は、自社で開発します。」

と発表した。

間髪おかずに。

参照 : zdfheute.de

 

すると超大国インドが、

「ではその計画に、ご一緒させていただきます。」

と発表。

“Dassault Aviation”の決断力の勝利だ。

GCAP 参加を拒否

これと対比を成しているのが、ドイツの反応。

まずは”FCAS”でおいしい受注を期待していた8社が、

「フランスなんか要らない!ドイツだけで、第6世代戦闘機の開発ができる!」

と政府に提案。

参照 : zeit.de

 

が、政府には全く相手にされなかった。

ここで

「ドイツは次期戦闘機(GCAP)へ参加するのでは?」

と、各方面から問い合わせが殺到。

するとメルツ首相、

「次期戦闘機開発では、ドイツが主要な役割を担うことが条件だ。」

 

と、GCAPへの参加を暗に拒否した。

質問
どういう事?

 

“GCAP”で

「主要な役割」

を担うのは、BAE Systems(英)。

ここが次期戦闘機の設計を行う。

イタリアや日本は、必要な部品を供給するだけ。

言い替えると、

「エアバスにこの役割を寄こせ!」

と、言っているわけだ。

イギリス人が、これを了解するわけがない。

だから

「GCAP には参加できない。」

という理屈だ。

GCAP ドイツには適さない?

さらに!

ドイツ側は

「GCAPは沿岸防衛を主力に置いた戦闘機だから、ドイツには向いていない。」

 

と主張した。

ドイツが必要とするのは、都市防衛に適した戦闘機だと言う。

なんという的外れな主張だろう。

ドイツはすでにロッキード社のF35を導入したが、その際はそんな

「言い訳」

をしなかった。

一体、どこの国が、

「沿岸防衛だけに適した戦闘機」

なんぞ、開発するだろう。

そもそも第六世代戦闘機の最大の特徴は、相手のレーダー網をかいくぐるステルス能力。

これが沿岸だろうが、陸上の国境だろうが、同じこと。

プラン B(独)

フランスとの共同軍事事業が

「ぽしゃた」

後、ドイツが目を付けたのは、スウエーデンだ。

” Saab”は、”Dassault Aviation”同様に、自国で戦闘機を開発している珍しい例。

最新機

“Gripen E”

は優れた戦闘機。

だが、この戦闘機は厳密言えば

「迎撃機」

である。

質問
何ソレ?

 

領内に侵入した敵機と戦う事を、主眼にしている。

ウクライナには最適だが、ステルス能力がない。

今年初めのインド・パキスタン紛争が示す通り、

ステルス性能のないインド空軍の戦闘機は、パキスタン軍が有する中国製空対空ミサイルに歯が立たなかった。

 

次期戦闘機にはステルス性能が欠かせない。

そこでドイツはプランBで、スウエーデンに接触した。

数か月後、ドイツ政府はこの案を

「継続協議」

とするも、最優先案から外した。

理由は不明だ。

GCAP ドイツの参入があり得ないワケ

ドイツ政府(メルツ政権)の勇み足を見て、

「置いてけぼりにされちゃう!」

と動き出したのが、エアバスだ。

エアバスはBAE Systems にGCAPの

「共同開発」

を打診した。

しかし!

主要な開発事業は、すでに日本・英・伊で三分割済み。

エアバスに流せる仕事は、BAE Systemsが必要とする部品の受注くらい。

ここでやっとメルツ首相も

「遅きに失した」

事を悟り、早苗ちゃんに

“Bitte!”(お願い)。

しかしメルツ首相の

「時機を逸したお願い」

に、日本政府は言葉を詰まらせている。

今、日本はEUが導入する

「外国製車の関税措置」

の緩和を、交渉している。

だからと言って、

「その代わりに」

ドイツの参入を認めれば、また計画が振り出しに戻る。

その一方で日本の

「仮想敵国乙」

が、第六世代の最新鋭戦闘機の開発を

「ほぼ」

終わらせている今、

日本がドイツの為に、開発を遅らせることはない。

結局、ドイツはスウエーデンと一緒に開発するしか、道が残されていない。

リーダーに決断力がないと、こうなります。

という、いい例だった。

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執筆者:

nishi

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