「ニコン オールドレンズ」
でググると、
- 非Ai
- Ai
- Ai-s
というレンズの表記があります。
一体、何が違うのか?
性能・機能・写りに違いがあるのか?
検証したいと思います。
この記事の目次
ニコン オールドレンズの歴史
ニコンのオールドレンズは
- Nikkor Auto
- New Nikkor
- Ai Nikkor
という進化を遂げてきました。
今回取り上げる
「オールドレンズ」
は3番目の
“Ai Nikkor”
です。
その前のレンズは
「非Ai」
と書かれています。
昔のフィルム時代のレンズです。
間違って買わないように。
次に登場したのが”Ai”レンズです。
Aiとは?
“Ai”レンズ、これもフィルム時代のレンズです。
なのにデジタル一眼 & ミラーレス一眼で使用できます。
マニュアル操作になりますが。
でも、そもそも
“Ai”
ってどんな意味なんでしょう?
“Automatic Maximum Aperture Indexing”
の略なんです。
でもだったら、
“AMAI”
だよね~。
なんでも、
とか。
Ai-s とは?
次の世代のレンズが、”Ai-s”。
オールドレンズの最終版です。
が、肝心な
“s”
がどんな意味なのか、知っている人はいません。
冗談です。
”AUTO INDEXING SHUTTER”
の略称だという説があります。
“Ai”では
「絞りモード」
のに限り、カメラが測光して適当なシャッタースピードを決定してました。
これが
“Ai-s”
になるとSモードの使用が可能に。
すなわち!
カメラマンがシャッタースピード & F値を決定することが可能になったとか。
なるへそ。
性能・機能に違いはあるの?
もっともそれは、フィルムカメラの時代の話。
デジタル一眼では、”Ai”も”Ai-s”も性能・機能共にほぼ違いなし!
唯一、ピントを合わせるリングの
「回し幅」
が少なくなります。
それだけ。
レンズの見分け方
では、AiとAi-s、どうやって見分けるのでしょう?
簡単です。
このページのトップの写真がAi-s。
「銀縁」
にカラーの刻みが入ってます。
ただ、偶に入っていないAi-sもある。
そんなときは
“F22”
を見ます。
ここが
「オレンジ色」
ならAi-s。
さらに!
Ai-sには、マウント部分に凹みがあります。
こうした特徴を覚えておけば、もう見間違うことはなし!
価格が大きく違う
AiとAi-s、性能・機能がほぼ変わらないのに、価格が大きく違います。
最終バージョンの”Ai-s”は、”Ai”より2~3割高いです。
なので、
「フォーカスリングを廻す幅だけの違いなら、安いAiでいい。」
という人も多いです。
中には、
「Ai-sに無駄にお金を使うのは辞めよう!」
なんてYoutubeで呼びかけてるお節介焼きも、、。
いいじゃんね、
「最新版を買いたい。」
って人がいてもね!
ニコン オールドレンズ ai & ais 写りに違いはあるの?
ネットで、
「Nikkor 135MM F2.8 Ai-sは、最終型でレンズのコーテイングが変わった。」
というタレコミを読みました。
気になったので、
“Nikkor 135mm F2,8 Ai-s”
を買ってみました。
Nikkor 135mm F2,8 Ai-s
今度はゴミも入っていない
【美品】
でした。
1万1500円(送料込み)
が、レンズキャンの代わりに、レンズフィルターが。
く~。
レンズキャップを別途450円で購入。
合計1万1950円。
“ai”よりかっきり2割増し。
左側が”Ai-s”。
確かに、微妙にコーテイングが違うかもれない。
で、写りに違いは出るんでしょうか?
梅雨が明けて、やっと試し撮りできました。
まずはゴミ付きAi
相変わらず、キレキレに撮れます。
続いて”Ai-s”。
発色は全く同じ。
細部は?
27インチのモニターで100%拡大しましたが、違いは見当たらず。
う~ん、無駄な買い物だったかな?
もう一丁!
まずは”Ai”。
Ai-s”
同じ写真にしか見えません。
拡大してみましょう。
Ai
Ai-s
違いなし!
結論
コーテングが違っていても、変わりなし。
唯一の違いは、フォーカスリングの操作幅。
「Ai-sだと、半分になった!」
というのは明らかな誇張。
おそらく
「半回転」
少なくなった。
それだけ。
皆さん、無理して”Ai-s”を買う必要はありません。
安い”Ai”で十分です。
「高く売れるAi-s」
は売りに出しました~。