お買い物 ドイツの達人になる

口座引き落としで払わなきゃ駄目なの?

投稿日:2023年1月17日 更新日:

ドイツで生活を始めると、

「支払いは口座引き落としのみ可」

というケースに直面します。

あまつさえ、

「振替で払いたい方には、手数料がかかります。」

というケースまで。

消費者は、黙って条件を飲むしかないのだろうか。

何故、口座引き落としなの?

日本でも家賃や健康保険料は、口座引き落としになっているケースが多いと思います。

日本では

「カード払い」

が多いですが、ドイツではカード払いよりも、

“Lastschrift”(口座引き落とし)

が一般的です。

でも、何故、口座引き落としなんでしょう?

それは一番楽だから。

質問
カード払いよりも?

 

カードには有効期限がありますよね。

何万人もお客さんがいると、毎回、お客さんに、

「新しいカード番号を登録して!」

と連絡をする手間が発生。

加えて詐欺を防ぐための二段階認証などがあり、これにまた手間がかかります。

一方、口座には有効期限がない。

私は30年も同じ口座なので、なんら手間をかけることなく、30年間も継続して引き落としできます。

でも日本は

「手間の国」

なので、いろんな支払い方法を提供しています。

ドイツでは、

「そんな事をやっていては、手間がかかって儲からん!」

と、一切の手間(日本ではサービスという)を省いています。

だから口座引き落としが一般的です。

口座引き落としの欠点

その口座引き落としには、欠点もあります。

そもそも口座引き落としは、相手方(大家さん、保険会社等)に、

「口座引き落としをする権限」

を与えて、初めて可能になります。

問題は一度与えた権限は、

「口座引き落としの権限を取り消します。」

と相手方に伝えない限り、30年経っても有効な事。

ドイツの会社はけっこう間違いが多いので、間違えて他人の保険料をあなたの口座から引き落としすることがあります。

私は先月、この体験をしました。

702ユーロも引き落とされているので、

「これは何?」

と聞くと、

「間違えた。」

との返事。

幸い、話のできる保険会社で良かったです。

そんな場合は、オンラインバンキングで

「自動口座引き落とし一覧」

を表示させて、

「この引き落としを無効にする。」

という箇所に”X”を入れるだけ。

2秒でお金が戻ってきました。

ただ、ちゃんと口座残高をチェックしていないと、

「寄付金」

となる危険もあります。

送金での支払い

中には心配性の人も居て、

「送金で払いたい。」

という人も。

サービスを提供する会社は、この

「送金での支払い」

が大嫌いです。

質問
なんで?

 

誰からの入金かわかるように請求書番号を必ず書く必要があるんですが、

  • 書かない人
  • 番号を間違える人

が多いんです。

結果、

「これは誰からの、何の送金だ?」

という大捜索が必要になります。

送金での支払いを可能にすると手間、すなわち金がかかって仕方ない!

だからドイツのインターネット & 携帯電話会社のボーダフォンは、

「口座引き落とし以外の支払いは、2.5ユーロの手数料が加算されます。」

とやったんです。

口座引き落としで払わなきゃ駄目なの?

このボーダフォンの

「商売方法」

「違法だ!」

として消費者団体が訴えました。

するとミュンヘンの高等裁判所がこの一件を欧州裁判所に送り、

「欧州全土で有効な判決を下してね。」

とバトンタッチ!

今回その判決が出ました。

支払い形態の自由

欧州裁判所判決は消費者団体の言い分を100%認めて、支払い形態の自由を認めました。

すなわち!

客には支払い方法を選ぶ権利があり、別の方法を選ぶと手数料を課すのは違法です。

 

私の知る限り、テレコムや旅行関連には

「違法な慣行」

をしている会社が多いです。

「送金で払う。」

を選んで手数料を課されたら、

「違法ですよ。」

と教えてあげましょう。

又、もしすでに手数料を課されていたなら、取り返すこともできます。

ドイツ語で、

「欧州裁判所の判例 Az: C-484/20により、手数料を課すのは違法です。」

「14日以内に返金されないと、訴えます。」

というお手紙を、書き留めで送ってあげましょう。

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執筆者:

nishi

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