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【英国】次期首相 & 保守党党首はどちらが適任?

投稿日:2022年8月20日 更新日:

【英国】次期首相 & 保守党党首はどちらが適任?

今日からざっと2週間後、イギリスの次期首相が決まる。

日本にとっては正直、誰が首相になっても違いはない。

が、ロシアの侵攻に必死に耐えているウクライナにとっては、次期の英国首相は

「どちらでもいい。」

というわけにはいかない。

又、EUにとっても

「嘘つきボリス」

に代わる

「頼りになるパートナー]

を期待している。

そこで今回はウクライナにとって、そしてEUから見てどちらが

「よりよいパートナー]

なのか、勝手に考察してみたい。

ボリスの遺産

ボリスの首相就任前から、

「コイツが首相になると、どんなことになるやら?」

と心配されていたが、その心配が現実のものとなった。

コロナ禍では、

「国民が多く罹患すれば、それだけ早く疫病を克服できる。」

との誤った政策で、数万人が死んだ。

脱EUでは、EUとの合意を反故にして、一向に気にする様子もない。

そして辞任を招いた”Partygate”。

自業自得で情状酌量の余地はない。

そのボリスの活躍で、イギリスは物価上昇率が9%。

40年振りの高水準を記録した。

中央銀行はインフレを退治するために、金利を1.75%まで急テンポで上げたが、

インフレが収まる傾向がない。

アナリストは、

「13%の物価上昇率もあり得る。」

と言っている。

この物価高で貧高層が増え続けている。

その原因の一つは脱EUだ。

畑で収穫を手伝ってくれるポーランド人労働者を追い出したので、収穫ができない。

あるいはどうせ収穫できないので、農家は最初から減産。

なら食料品を輸入すればいいが、トラックの運転手がおらず、品物が届かない。

当然、物価はさらに上昇する。

ボリスがロシアのスパイだったら、100点満点。

そうでなければ、政治家、あるいは首相としては落第だ。

ボリスの長所

だからと言って、

「ボリスがやったことは、すべて誤りだった。」

というものではない。

あのヒトラーだって、車を所有している人が滅多にいないのに、ドイツに高速道路を作った。

ボリスの高速道路は、ウクライナへの武器援助。

ロシア軍がウクライナに侵攻しても、

「武器の提供はしない。」

と火星に住んでいるドイツの首相と異なり、ロシアが侵攻する前から、多数の火器を提供してきた。

この英国と米国からの武器援助のお陰で、ウクライナは

「キエフ攻防戦]

に勝利することができた。

これはボリスの数少ない輝かしい成果のひとつ。

さらに!

ボリスは戦争の長期化を想定して、英国でウクライナ軍の訓練を数ケ月前から開始。

秋には英国で訓練を受け、英国製の武器で武装したウクライナ兵が戦争に加わる。

ボリス辞任のニュースにウクライナのゼレンスキー大統領が、

「わが友よ!」

と、感謝の言葉を贈ったものうなずける。

政策決定では誤りばかりのボリスだが、戦時下の首相だったら及第点だったかもしれない。

【英国】次期首相 & 保守党党首はどちらが適任?

そのボリスの後任は、二名の候補者に絞られた。

その一人は、ボリス政権下で財務大臣に就任していたRishi Sunak氏。

氏が

「もう辛抱ならん。」

と他の大臣と一緒に辞任したことが、ボリス辞任を招いた。

もう一人の候補は下馬評では、

「アンダードック」

だったLiz Truss氏。

ボリス政権下では、外務大臣に就任。

日本人が好む言い方をすれば、最後までボリスを見捨てなかった。

果たしてこの両候補の内、英国の次期首相 & 保守党党首になるのは、どちらだろう。

Rishi Sunak氏

Rishi Sunak氏はオックスフォード大学卒の銀行家で、ゴールドマンサックスなどで大金を稼いでお金持ちになった。

さらには大金持ちと結婚して、その富をさらに増やした。

氏は米国の共和党のように、

  • 減税
  • 小さな政府

を良しとしていたが、コロナ禍では経済を支えるために全く、逆の政策

  • 増税
  • 大きな政府

を実施した。

氏は

「インフレが収まるまでは、今の政策を実施することが必要だ。」

と慎重派。

トランプ好きのドイツ人がよく言うセリフに、

「お金持ちが大統領になれば、収賄などの不正がなくなる。」

というものがある。

実際にはその反対だったが、Sunak氏も同様。

奥さんの取得税を節約するために、第三国に財産を移すトリックを使用。

おまけに”Partaygate”では、Sunak氏も出席してケーキを食べていた。

なのにボリスを非難して辞任するなど、あきらかに自分の出世を考えた故の行動だ。

Liz Truss氏

Liz Truss氏も、オックスフォード大学卒。

大学時代は

「左派」

で知られたが、大学卒業後に入党したのは正反対の保守党。

キャメロン政権で初めて閣僚に。

当時は

「Bexit反対派」

だった。

が、”Brexit”が決まると、今度は

「EUとはきっぱり縁を切る。」

というハードライナーに変身。

これがボリスに買われて、外務大臣に就任。

ついたあだ名が風見鶏。

大臣就任中は日本の右翼がうっとりするような発言で、

「右翼のマスコットガール」

となった。

ボリス政権の終焉時、

「ボリスを見捨てなかった。」

と評価されているが、

「今辞めた方がいいのか、それとも残った方が自身の利益が大きいか。」

と思案しての事。

忠誠心があったわけではない。

又、経済政策では

「(インフレを無視して)直ちに税金を下げる。」

事を主張。

「政治が介入しないで経済に任せておけば、経済が自分でなんとかする。」

という。

本当?

また気になるのが、ドイツのリントナー氏(FDP)のように、カメラがあるとすぐにポーズをとる点だ。

思春期の女学生ならわかるが、48歳の二児の母にしてはいさかか

「?」

が残る。

どっちが勝つ?

当初、一番人気だったのはSunak氏だ。

圧倒的な支持率を得ていた。

一方、Truss女史はすぐにポーズをとる悪い癖のせいで、笑い者になり支持者は多くなった。

まさか最終決戦に残るとは思われていなかった。

が、ここでSunak氏のスキャンダルが明るみに出る。

するとTruss女史は、保守層&年配層の投票を多く取り込み決選投票までたどり着いた。

そればかりか女史は今、Sunak氏に大きな差をつけてる。

残る2週間のうちにSunak氏が起死回生のキャンペーンを打たない限り、首相への道は閉ざされそうだ。

ウクライナにとって理想の候補は?

ウクライナにとって、西側からの重火器の提供は戦争継続に欠かせない。

保守党が政権にある限り、誰が首相になってもイギリスはウクライナを援助し続けるだろう。

ただTruss女史が首相になった場合、ウクライナはボリスに代わる

「ウクライナの友人」

をダウニングストリートに持つことになる。

EUにとって理想の候補は?

EUにとって理想的なのは、Sunak氏だ。

氏の現実的な経済政策を見る限り、ボリスの時と異なりEUとの妥協点を見いだせる可能性が高い。

イギリス経済が復活するには、EUとの良好な関係が欠かせないのにボリスは、

「アメリカとやるからEUは必要なし。」

とEUとの関係を滅茶苦茶にした。

ところが米国政府は、ボリスが望んだ貿易協定を拒否。

その結果が、今のイギリス経済だ。

一方、Truss女史が首相になった場合、EUは

「ボリス二世」

のような首相を交渉相手に持つ。

「自国民に受けて人気を上げることができれば、後は野となれ山となれ。」

というボリス政治で、イギリス経済は沈む一方。

そんな政策を続けると、EUにもイギリスにも何の得もない。

が、イギリス人は日本と同じく

「島民」

なので、ドーバー海峡を超える広い視野が持てない。

あなたの理想の候補はどちら?

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執筆者:

nishi

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