今回は皆さんも大好きなお金の話です。
そう投資です。
今、株価がとってもお安くなってます。
通常なら
「皆が売ってる今こそ買い!」
と買い捲り。
が、頭の上で揺れているダモクレスの剣こと、中国の不動産バブル崩壊の危険。
どうする?
この記事の目次
株価低迷期
毎年、夏季は株価くなります。
稀に例外もありますが。
目安として7月末~10月の初旬くらいまで
「ぐずついた株式天気」
が続きます。
10月中旬~下旬にかけて
「天高く馬肥ゆる秋」
がやってきて回復基調に。
勇気を出して
「安い時に買った人」
は年末年始、
「お年玉」
を手にできます。
今年もその通りで、ドイツでは8月に
「2023年度最安値」
を記録。
「9月は回復?」
と淡い期待を抱いていたら、台風が接近中。
今、この安値を利用して買うか、それとも台風に備えて
「資産を現金化する?」
で悩んでます。
中国の不動産バブル崩壊は来る?
2年前に大きな話題になった、中国の不動産バブル崩壊の危機。
日本人は中国政府を批判しますが、困った時の反応は日本人も同じ。
東芝やオリンパスの会社ぐるみの
「損出隠し」
が示すように。
「まずいものは隠せ!」
です。
中国の
「不動産危機」
が最初に報道されて2年経ってから
「もうどうにもならない。」
と恒大集団は破産申告。
負債額は48兆円と日本の国家予予算の半分に迫る額。
それでも恒大集団だけならまだよかった。
問題は他の大手不動産開発会社も
「似たり寄ったり」
で巨額の借金を抱えている。
規模が多過ぎ。
まずいことはなんでも隠す中国政府でも、隠し通せる額ではない。
中国の不動産バブルの崩壊はやってくる。
わからないのはその時期とその余波の大きさ。
政府がらみで隠すので、崩壊が今年やってくる可能性は低い(筈)。
早くても1~2年先。
日本の低俗なメデイアは、中国政府の
「汚染水放出!」
の向こうを張って
「リーマンショックの再来!」
と主張。
確かに日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は破産した、そして破産する中国の不動産会社の社債を保有。
ドイツの大手保険会社アリアンツもしかり。
世界最大の投資ファンドブラックロックもしかり。
でも、まさか皆さん個人で投資してませんよね?
リーマンショックは
「絶対に損をしない投資。」
と謳い、大手は勿論、小さな地方銀行から個人投資家にまで不良債権をばらまいてました。
この為、リーマンショックで世界の金融システムは崩壊の危機に。
でも中国で不動産バブルがはじけても、そこまでの影響はない。
日本とドイツ経済には影響大ですけどね。
でも、世界の金融市場を揺るがすほどのインパクトはない(筈)。
No risk no fun
そこで今の安値を利用して
「バーゲン価格」
で購入することに。
“no risk no fun.”
です。
でも中国にどっぷり依存してる銘柄は避けましょう。
念のため。
車メーカーです。
ドイツの車メーカーにとって
「最大の市場」
は中国市場。
ここで車が売れないと、業績悪化は必至。
VW株
そのドイツの車メーカーの中でも
「一番危ない」
のはVW株。
ポルシェを分社化、上場してから株価は落ち目。
とりわけVWの電気自動車IDシリーズが売れてない。
正直、デザインが悪い。
安くても欲しくないが、高い。
加えてVWは、巨大なタンカー。
VW法で従業員解雇は無理。
さらに経営方針も州政府や労働組合に賛成なくして変えられない。
VW株は今、
「一番避ける銘柄」
です。
BASF
もうひとつ
「絶対に避ける銘柄」
はケミカル企業。
その中でも世界最大のケミカルカンパニーのBASFです。
ロシアに
「ずっぽり」
依存していたので、ガス価格の高騰で吐息。
すると社長が
「中国に投資する。」
と方向転換。
巨大な工場を建設中。
投資額100億ユーロ。
1兆7000億円です。
工場が出来ても、仕事ないよ!
ブラジルに工場を建てて倒産寸前にまで経営が傾いたTyssen & Krupp 社を彷彿とさせます。
本来なら
「配当金がいい!」
と飛びつく私でも、
「10メートル先の棒でも触りたくない」
という銘柄。
Covestro
科学分野でも幾つか例外があります。
そのひとつが、かってバイヤーの子会社だったコベストロ。
特殊な化学品を扱っており景気が回復すると、
「飛ぶ鳥を落とす勢い」
になるケミカルカンパニー。
株価低迷を見て、
「買いたい。」
と複数のオファーが来てるんです。
コベストロは、
「60ユーロ払ってくれたら考えてもいい。」
と言ってます。
まだまだ
「伸びしろ」
がある。
でも60ユーロの買収オファーが来なかったら?
投資家も怖くてまだ
「アールイン」
していないです。
ダモクレスの剣
ギリシャ神話にはとても面白い逸話がたくさん。
でも日本人には馴染がない。
でも
「聞こえ」
がいい。
そこで日本の車メーカーは
「オデュッセイ」
と車の名前に採用。
オデュッセイとは、
「向こう見ずな冒険に出かけて、故郷に帰れない哀れなオデユッソスの苦難旅」
を指す言葉。
ちなみに出征した乗員はオデユッソイスを除き、巨人に食べられるなどして全員死亡。
なのに車を
「オデュッセイ」
と名付けるなど愚の骨頂。
今回の記事に使った
「ダモクレスの剣」
も、そのギリシャ神話のひとつ。
独裁者デイオニソスに使えて、
「俺も金持ちに!」
と野望を抱いたダモクレス。
独裁者の晩餐に招かれてテーブルに着くと、頭の上に
「馬の毛」
で天井にくくりつけた剣がぶらさがり。
「不幸がいつ起きるかかわからない。」
という状況を描写する言葉です。
中国の不動産破綻危機にピッタリじゃない?