日本では感染症が流行ってから、
「困った。困った。」
と右往左往の末、コロナ対策を政府が決める。
欧米では平時に
“Infektionsschutzgesetz”(感染予防法)
を制定しておき、感染症が流行るとこれを実施する。
ドイツではその感染予防法が2022年の秋/冬に向けて改正されたので、紹介しておこう。
この記事の目次
感染予防法 改正される!これで冬が来ても大丈夫?
今回でコロナが流行り始めてから、3度目の冬を迎える。
なのに準備もしておらず、冬に突入。
感染者数が上昇してから、
「あら困ったわ。どうしましょう。」
では、お話になりません。
そこで感染予防法の改正となったわけだが、
と思ったあなたの感性は素晴らしい。
実はドイツの感染予防法は
「有効期限付き」
なんです。
現行の感染予防法が9月23日に
「時効」
となるので、代案が必要だったわけです。
加えてドイツは連邦制。
岸田政権のように、
「コロナ感染者の全数把握の廃止は自治体に任せる。」
とやってしまうと、州を超える度に新しい法案に合わせる必要があります。
これを避けるため、
「全国共通のコロナ感染対策」
を導入する必要があったわけです。
感染予防法骨子
では肝心要の、感染予防法の骨子を見ていきましょう。
と大風呂敷を広げましたが、2022年/23年の感染予防法が定める感染対策はマスクだけ。
皆まで言えば
- 長距離電車
- 病院 & 診療所などの医療施設
の中では俗に言う
“FF2-Maske”
を装着する義務があります。
それ以外なら、飛行機の中、通勤電車の中でも必要ないんです!
羨ましい!
加えて、病気や高齢で免疫が弱っている入院者がいる医療関連施設に入るには、マスク装着と陰性のテスト結果が必要です。
感染予防の骨子は、これだけ。
ロックダウンはもとより、学校の閉鎖も感染予防法に含まれていません。
すなわち!
「どんな変異体が出ても、どんなに感染者数が増えても、ロックダウン & 学校閉鎖はしない!」
というわけです。
州が決めれる感染対策
とは言え、州によって必要に応じて感染対策を強化できる余地も残しています。
州が必要と考えれば、マスク装着義務をすべての公共交通機関 & 屋内施設に広めることができます。
すなわち!
例えばバイエルン州が、
「ジム内ではマスクを装着せよ!」
と、日本のような厳しい決まりを導入することもアリ。
その際、
- コロナ感染から直ったばかり
- コロナ予防接種を受けた(過去3か月内)
- 陰性のテスト結果(48時間以内)
を条件に、マスクの装着義務から開放することができます。
感染者数が急増したら?
さらに!
感染症対策にも関わらず、コロナ新規感染者数が急増すると、
- 屋外でのマスク装着義務
- 屋内での人数制限
- 対人距離1.5mの導入
を州が議会で決議すれば導入できます。
過去2年と比べると、かなりリラックスした冬になりそう。
新しい変異体が登場しなければ、、。
まとめ
折角、日本語で解説しても、
「よくわからん。」
と、お嘆きの貴兄。
ドイツに入国後、スーパーか薬局で
「御徳用 FF2-Masken」
を購入しましょう。
あとはマスクを上着のポケットにしのばせておけば、良し。
あとは日本人の得意な、
「周囲を見て、自分も同じ行動をする。」
をすれば、
「赤信号 みんなで渡れば怖くない。」
です。
尚、改正された感染予防法は10月1日から発効します。
有効期限は2023年4月初旬まで。