
今回のテーマは不動産詐欺です。
それも
“Immo Tommy”
の名で知られる
「有名ユーチューバー」
による不動産詐欺です。
その手口と対抗策について紹介します
この記事の目次
ユーチューバー Immo Tommy
ドイツでも
“Eigenheim”(マイホーム)
を夢見る人は多い。
夢見る人が多ければ、それが投資であれ、恋愛であれ、詐欺師にとって絶好の仕事場。
そこで不動産詐欺に特化したのが
“Immo Tommy”(イモトミー)
と言う名のユーチューバー。
彼の殺し文句が、
というもの。
これを聞いて、
「どうやって?」
と思われた方。
貴方は詐欺に免疫がありません。
ご注意あれ。
不動産詐欺 手段① 洗脳
もっともドイツ人にも
「詐欺の免疫がない人」
が居る。
それも決して、少なくない。
とりわけ、
「マイホームが欲しいな!」
と夢見ている人は、不動産詐欺に免疫がない。
そんな鴨に向けてイモトミーが、
「貯金なんかなくても、マイホームが買えます!」
とSNSで発信。
これを見れば見る程、イモトミーが
「救世主」
のように見えてくる。
しばらくしてユーチューブの
「コメント欄」
から、詐欺師にコンタクトを取ってしまう。
不動産詐欺 手段② 説得
イモトミーが不動産詐欺で
「大成功」
を納めたのには、
- 巧みな話術
- 組織力
があった事。
あなたがイモトミーに連絡をすると間髪を置かず、彼の
「イモトミー サポートチーム」
別名
「特殊詐欺集団」
から電話がかかってくる。
そのサポートチームは訓練された詐欺師集団です。
彼らは
「ちょうど今、滅茶苦茶お得な不動産が売りに出ています。」
「この物件は、あなただけに紹介する特別な物件です。」
「今すぐ買わないと、無くなりますよ!」
と、早々に契約に誘い込む。
不動産詐欺 手段③ 悪徳銀行 Volksbank Konstanz
ここで使われる殺し文句は、
というのもの。
日本で猛威を振るう、
「ワンルームマンション詐欺」
でも、同じ殺し文句が使われるのは興味深い。
そんな殺し文句を使うのは、詐欺師の証です。
しかし!
イモトミーに感化された鴨は不安を覚えつつも、
「イモトミーが言う事だから。」
と不動産を見もしないで買う。
もっともそれには大金が必要だ。
しかし詐欺の被害者は低所得層。
このケースでは僻地、コンスタンツにある”Volksbank”が
肝心要の役割を果たす。
この悪徳銀行は、返せるはずもない相手に、数千万円もの金を金を貸す。
被害者はイモトミーの
「貯金なんかなくても大丈夫!」
という言葉を信じて、借入書類に署名。
同時に不動産物件の購入書類にサインして、
「棺桶の釘」
を打ってしまう。
ショーダウン!
公正さを期すならイモトミーの
「貯金なんかなくても、マイホームが買える!」
は、嘘ではなかったわけだ。
もっとも購入した物件は、
「訳アリ物件」
です。
水漏れしてアパート中、黒カビだらけとか。
あるいは屋根が抜けて、部屋は水浸し。
早い話が
「誰も買わない空き家」
を、買わされたわけです。
それをとんでもない価格で。
被害者が
「イモトミーの鴨になった!」
と気が付くのは数か月後。
が、すでに時遅し。
Volksbank 詐欺で告発
今、多くの
「イモトミー不動産詐欺」
の被害者が売買契約の
“annulierung”(取り消し)
を求めている。
すでに地方裁判所で最初の訴えが争われている。
そして
というのもイモトミーと組んでいた”Volksbank”が自ら、警察に詐欺の被害届を出した。
そもそも貯金のない低所得層が不動産など買っても、借金を払えるわけがない。
銀行は不良債権を抱えて、業績悪化。
この時点で銀行は内部調査を実施、ようやく
「不動産詐欺」
に気が付いた。
具体的にはイモトミーが、被害者の財政状況を粉飾して銀行に報告していたのだ。
そこで
「火の粉」
がふりかかってこないように、”Volksbank” は仲間を詐欺で告発した。
この証拠が裁判所に出されたら、原告に圧倒的に有利になる。
Immo Tommy 不動産詐欺 お金を取り戻すチャンス
もしあなたが不動産詐欺の被害者だったら、一刻も早く弁護士に相談してください。
詐欺師に
「お金を返して!」
なんて言うだけ無駄。
お金を取り戻すには、裁判所の判決が必要です。
そして被害者にとって幸いなことに、
ドイツでは不動産を業者から買う場合、民法で
となっているんです。
法外な手数料を取っているイモトミーは、
「知られたらマズイ。」
とこの部分を削除。
契約書が法律で定めた条件を満たしていないので、あなたの不動産契約を裁判所が
“nichtig”(無効)
と判決するチャンスは高い。
マイホーム信者に財築アドバイス
相応の貯金も所得もないのに
「私もマイホームが欲しい!」
と思っている貴兄!
詐欺師のいい鴨です。
そもそも日本の不動産は、
「築30年」
になると、ボロボロです。
建付けが悪くなり、改築しないと住めるもんじゃない。
すると30年ローンを払った後、又、改修に4~5千万必要です。
「老後に備えてマイホームを!」
と考えていたのに、老後にまた4~5千万の出費を迫られるわけです。
結局は
「死ぬには多過ぎて、生活するには少なすぎる年金」
で生きていくみじめな老後。
ユーチューバーや不動産会社の
「マイホームを持ってる人は勝ち組」
は真っ赤な嘘。
真実はその逆で、
です。
家を買う金を投資に回せば、老後にはマイホームをキャッシュで買えます。
