先週金曜日、
「あ、これはあかんわ。」
と修正の始まりを予感。
「火曜日までにリカバリーしない限り、、。」
と書いた数時間後、リカバリー開始!
お陰で修正を回避することができました。
“Vorerst!”(今のところはね!)
しかし避けることができても、なくなったわけじゃない。
今の最大心配事は、日本時間で金曜日深夜 ジャクソンホール会合でのFRB議長のコメントです(*1)。
この記事の目次
DAX 希望と不安の間で板挟み 来るかテーパリング?
今週DAXは前半に、先週のマイナスをほぼ帳消しにしました。
水曜日は、
「ひょっとして最高値更新?」
と思わせたのに、その後がいただけない。
ガクガクと下げて続けています。
8月27日のジャクソンホールでのFRBの会合です。
「ここでテーパリングの始まりを告示するのでは?」
との懸念が株価を下げました。
でも
「そんなに下げてないじゃん。」
のは、
「デルタ株で経済見通しが立たない今の時期に、テーパリングはない。」
という希望的な観測があったが故。
DAXは希望と不安の間で板挟みになったんです。
そんな環境で注目を浴びた銘柄を紹介します。
ダイムラー トラック事業を分社化 & 上場
ダイムラーは今年の12月にトラック事業を分社化して、上場します。
自動車部門はダイムラーではなく、
「メルセデス 自動車」
と名前を変えます。
ダイムラーの株をそれまでに(*2)保有している方には、ダイムラートラックの株を無償でプレゼント!
交換率は 2:1。
すなわち:今、ダイムラーの株を100株持っていると、12月にはダイムラートラックの株が50株、無料でもらえる!
そして4月には配当金も!
お得じゃない?
ましてや今、ダイムラー株は低迷中。
半導体不足とトヨタショック!で、ここ1ヶ月、株価が冴えません。
注目して欲しいのが”KGV”という値。
“KGV”は会社の経常利益を、上場されている株の数で割った値です。
株価がどれだけ高いか、低いかががわかかります。
これがたったの5.62。
日本でも有名なテスラは366。
テスラはダイムラーよりも60倍も高く評価されているんです。
言い換えれば、
分社化によりダイムラー、すなわちメルセデスの価値があがることが期待されます。
今、私がポルシェの他に狙っている銘柄です。
DWS 過大広告でSECの査察が入る!
ドイツ銀行の子会社の
「投資ファンド」
がDWS。
日本語のホームページがあるよ!
ここ一年、株価は絶好調!
だったのに、木曜日に最高で14%も下落。
と報道されたのがきっかけです。
なんでも、
「環境に優しい投資」
と謳っておきながら、あまり真面目にやってなかったとの疑惑。
個人的には、
「そんなの当たり前じゃん!」
です。
だって何をすれば
「環境に優しい投資」
として認められるのか、法律で決まっているわけじゃない(*3)。
だから
「環境に優しい分野に投資します。」
と謳い、シェルに投資しても法律違反じゃない。(*4)
DWSもこの点を理解しているので、嫌疑を否定。
シビアなのが告発者。
彼女はDWSの
「環境に優しい投資部門」
の部長さん。
そう、会社を辞めてからSECにタレコミしたんです!
急所を握られてます。
これはマズイ。
素人は度胸で勝負!
プロは、
「金曜日のジャクソンホールの結果を見て投資を決める。」
と言います。
素人にはプロが持っている情報源も資金源もない。
どちらかに賭けて勝負に出るしかない。
私は、
に賭け、激落ちしたDWSの株を金曜日にオーダー。
オーダー、あっさり完遂。
月曜日、ドキドキ~。
Lang & Schwarz 株主総会延期
デュッセルドルフに本社のある投資 & トレーダー会社が、Lang & Schwarz です。
「株主総会を延期する。」
と発表すると、株価真っ逆さま。
1週間でほぼ40%下げてます。
「税金関連で4500万ユーロの予備金を準備した。」
そうです。
脱税?
粉飾決済?
それとも”Cum-Ex”?
40%も落ちる株は、流石に手が出ません。
せいぜい14~15%。
20%を超えて落ちるなんて、尋常じゃない。
ビオンテック コロナワクチン正式承認
今週、ビオンテック & ファイザーのコロナワクチンが正式認証されました。
これまでは緊急認可だったんです。
実質、大きな違いはないと思うんですが、株価、今週も大きく上昇。
1週間で10%ですよ~。
うーん、大きく下げた株じゃなく、成長株に投資したほうが儲かるんじゃない?
Continental 子会社を分社 & 上場
車部品メーカー、コンチネンタール。
本社はハノーファー。
日本ではタイヤのイメージが強いのでは?
確かにタイヤは重要な収入源のひとつ。
が、コロナ禍でタイヤが売れず、大赤字(*5)。
今年になってやっと業績が回復。
業績回復に最もに貢献したのは、そう、売れ行きが回復したタイヤです。
1年の株価チャートでご覧あれ。
半導体不足で悩んでいるので、しばらくは株価は停滞しそうです。
なのに
「わざわざここで紹介」
するのはワケがあります。
コンチネンタールは子会社のVitescoを、分社化 & 上場することを決定したんです。
Vitesco って?
Vitescoは車の部品、主に
“Antriebsstrang”
などを製造する部品メーカーです。
ググってみると日本語で、
「パワートレイン」
だそうです。
これ日本語なの?
さっぱりわからんわ~。
ビデヲをご覧あれ。
早い話が、電気自動車用の部品メーカーです。
本社は世界遺産都市のレーゲンスブルク。
欧米では
「電気自動車の覇権競争」
が始まっています。
ライバルは世界最大の自動車部品メーカーボッシュ、それにZFなど。
こうした競争相手と
「勝負できる」
ように電気自動車の部品メーカーとして分社、上場されます。
コンチネンタルの株を所有していれば、Vitescoの株も無料でもらえます!
「ダイムラーもいいけど、11月まで待てない!」
という方は、コンチネンタルをどうぞ(*6)。
注釈 – DAX 希望と不安の間で板挟み
*1 今年はオンライン開催。
*2 11月の中旬までに買ってね。
*3 飲めば健康になる!という健康食品みたいなもの。医学的根拠がなくても、訴えられませんよね!
*4 シェルだって再生エネルギーに投資してます。
*5 ロックダウンで移動の機会が減りました。
*6 9月上場なので急がないと、間に合わないよ!