双方、ニコンの85mmレンズです。
防湿庫が一杯なので、
「ニコン 85mm チャレンジ Ai vs. Af-s」
を行い、敗者を売りに出そうと思います。
果たしてシャープなのはどちら?
この記事の目次
Ai vs. Af-s どちらがシャープ?
当初、
「Nikkor Af-s 85mm F1.8Gは高いっ!」
と安く買えるマニュアルのNikkor Ai 85mm F2を購入。
が、
「どうせ買うなら綺麗なレンズが欲しい!」
と欲が出て、購入価格は2万2100円。
レンズフードやオリジナルのキャップも買い揃えたら、2万4000円。
写りには大いに満足。
が、1年使っていると、
「マニュアルはしんどい。」
と結局、Nikkor Af-s 85mm F1.8Gを購入。
が、
「どうせ買うなら綺麗なレンズが欲しい!」
と欲が出て、3万9000円。
が、実際に撮影してみると、
- 開放での前ピン
- フォーカスシフト
という難病に悩まされていることが発覚。
そこで
「どっちがシャープに写るのか?」
1週間かけて調査。
敗者を売ります。
ニコン85mm チャレンジ
ではニコン85mmチャレンジです。
ピントは全部、ど真ん中に合わせます。
まずはAf-sが先陣を切ります。
絞り優先 ISO100 F2.8 1/3200
平面なので、F2.8でも端っこまでシャープ。
続いてAi。
絞り優先 ISO100 F2.8 1/2500
赤フリンジがかなり出てますね。
やっぱり古いレンズだわ。
でも細部は同じに見える、、。
「拡大しないと違いが見えない時点で、安いAiの勝ち。」
という見方もあります。
白黒つけるため、まずは店の看板近辺を拡大してみましょう。
まずはAf-s。
シャープ!
文句のつけようがない。
4万円払った価値がある。
続いてAi。
げっつ、変わらない?
いやいや!
よ~く見ると、看板の文字がわずかに不鮮明。
レンガ端も、わずかにAf-sがシャープ。
これで
「めでたし、めでたし」
でもいいですが、念のため、左端も見てみましょう。
まずはAf-s。
やっぱりエッジは弱い。
でも名古屋ではモーニングが300円なん?
2ユーロじゃん!
ドイツではパン屋でもコーヒーは2.5ユーロから。
さてお次はAi。
むむむ?
皆さんの目にはどっちがシャープに見えます?
私の目には、Aiの方がシャープに見える、、。
そんな事ってあるんだね!
次のモチーフ。
今度は接写です。
まずはAf-s。
絞り優先 ISO100 F2 1/200
シャープ!
がAf-sの開放周辺は、
「前ピン」
で弱い筈。
Aiで撮るとこう。
絞り優先 ISO100 F2 1/125
まずは中央部周辺をアップ!
まずはAf-s。
中央部周辺なのに、ちと甘い。
Aiに負ける予感がする、、。
次はAiです。
ほらね!
写真上部の縄を見てください。
全然違う。
「名古屋市」
もAiの方がシャープ!
加えて白地の樽の表面も、Aiの方がシャープ。
皆までいえば、Aiの方が発色がいい。
次は右端をアップ。
まずはAf-s。
F2なので、エッジがぼけるのは当たり前。
Aiは?
ほぼ同じ。
もし白黒つけるなら、わずかにAiの方がマシ。
案の定、Af-sレンズは
「開放周辺の前ピン」
で苦しんでます。
Af-s レンズの強み
ここまでだと、
「高い金を払ってAf-sレンズを買う理由が見つからない。」
と思われるかもしれません。
でもAf-sレンズの強みは、F4から発揮されます。
ここでその
“Paradebeispiel”(パレードのような見本)
をお見せします。
まずはAf-s。
絞り優先 ISO100 F8 1/640
シャープ!
Aiだとこう。
絞り優先 ISO100 F8 1/400
Aiレンズの発色の良さは、ぴか一。
これに比べるとAf-sの発色は、ちとおかしい。
さて中央部を拡大して、比較してみましょう。
まずはAf-s。
シャープ!
直線距離で300mも先のアパートのバルコニーですよ。
もうちょっと拡大すれば、干してるパンツも見えるよ!
これがAiだと
流石にAf-sの解像度には勝てない。
結論
それぞれのレンズの特徴をまとめると
- Af-sはF2.8以上でシャープに撮れる
- が、エッジの解像度はAiに負ける
- Af-sが全般で優位に立つのはF4以降
- Aiの発色の良さはぴか一
- Afsの発色はちとおかしい
ということになります。
どちらも一長一短あり、
「Af-sの方がいい!」
とは言い難い。
さて、どっちのレンズを売るか?
メルカリに出して、どちらが先に売れるか勝負!
という勝負を行った結果、
Aiレンズが
「あっ!」
という間に売れちゃった~。
購入価格より安くし過ぎたのが勝因?