2021年の株式市場での取引が終わりました。
個人的には
- 損切り銘柄なし
- 投資を始めて以来の最大黒字
と、まずまずの成果。
もっともコロナクラッシュで買っていれば、
「誰でも」
お金を儲けることができたので、威張っても仕方ない。
今回は今年を振り返って、来年に上昇しそうな銘柄を推測したいと思います。
でもその前に、、
この記事の目次
サンタラリー小休止
厳密な意味でのサンタラリーは、クリスマス後の5日間営業日を指すそうです。
まだ1月2日(月曜日)の取引が残っていますが、これまでの4日間のDAXは、
たったの1.4%増。
これでは
「ラリー」
とは言えないね。
DAXを1年チャートで見ると、
16%増。
良。
夏以降、度々調整が入って伸び悩みました。
でも日経に比べると、
3倍近い伸び。
【米】S&P 500 に比べると、
「どうしてここまで違う?」
感がぬぐえない。
しかし!
上には上がいるもので、オーストリアのATXは、
38%増。
2020年に続き、オーストリアは欧州のチャンピオンでした。
2022年に伸びる銘柄予想
今年(それとも去年?)の特徴は、大きな修正が来なかった事。
ドイツでは最大でも7%程度の調整で終わりました。
黄金ルール、
“Buy the Dips”
を実行した人は一儲けできました。
来年(それとも今年?)はそうはいかないよ!
修正が来ると、MDAX & SADXの株価は大きく下げます。
その時に、
「高嶺の花」
を購入するのが私の投資戦術。
“High Flyer”
と呼ばれる高価でイケイケドンドン株には手を出しません。
落ちるとデカイから。
主観的に来年、上昇しそうな銘柄を上げてみます。
Commerzbank 利上げで株価上昇する株
2022年は利上げの年。
少なくとも米国では。
ドイツではEZB総裁の顔が真っ黒のおばさんを、
「マダム インフレーション」
と呼び、からっきし人気がない。
物価上昇を無視する政策に、圧力が高まってます。
銀行だけじゃないです。
消費団体もマダムインフレーションを非難して、徐々に孤立中。
急な方針転換があるかも?
その際に得をするのが、銀行銘柄。
その銀行銘柄の中でも、利上げで一番
「ラッキー!」
な思いをするのがCommerzbank。
投資部門がなく、銀行の主要な収入源が未だに、
「消費者 & 企業融資」
なんです。
株価は2021年、20%上昇。
しかし!
過去5年チャートで株価の動向を見ると、
まだまだ全然安いです。
銀行改革中で2020年は大赤字。
2021年も赤字なると思ったら、2か月前に業績を上昇修正。
2021年は黒字になるそうです。
- 銀行改革が進んでいる
- 利上げで得をする
- 株価が泣きたくなるほど安い
- 永遠の買収候補
という点を考慮、2022年は目指せ株価二桁!です。
Aurubis 電気自動車で銅需要増
あのトヨタもやっと電気自動車に方向転換。
日本国内にいると
「充電柱なんて見たことない!」
のでわからないですが、来年は先進国で電気自動車需要が加速化。
受電地、充電柱、電気自動車製造で必要になるのは、リチウム、コバルト、ニッケル、それに大量の銅。
ドイツで銅の生産と言えばAurubis。
ハンブルクにある会社です。
9月に終わった2020/2021年業績は、
創立以来最高の成績 & 前年比で60%増。
配当金も増額。
2021/2022年は、前年比と同じ売り上げを予想。
通常なら、
「なんだ去年と同じか。」
で株価が売られるのですが、
「マージンが12~16%に上昇する見込み」
で株価上昇。
1年で34%も株価が上昇。
でもKGVが6で、まだ超~お買い得。
修正で10%下げたら、お買い時!
BEFESA 時代の寵児リサイクル業者
環境に優しい製造方法 & 投資が注目を浴びる中で、
「待ってました!」
と表舞台に登場したのがBEFESA。
ルクセンブルクにある会社。
でもドイツとスペインの共同出資の会社。
アルミニウムや製鉄工場から出る
「産業ゴミ」
をリサイクル、アルミニウム、鈴などを販売してます。
2021年10月に業績を100%近く上方修正。
投資家はもっと期待していたので、10月に売られました。
今、ゆっくり回復中。
株価は1年で
35%上昇。
KGVが30を超えているので、安くはない。
今後、銀行や投資ファンドの、
「環境に優しい投資先」
になるのでは?と注目の銘柄。
DWS MDAX上昇候補
環境に優しい投資と言えば、
「グリーン ウオッシング嫌疑」
をかけられているドイツ銀行の子会社の投資ファンドDWS。
皆さんの投資でも、
「100万円より1000万円」
あれば、儲けが増えますよね。
投資ファンドも同じです。
何度か新聞のトップを飾ったので、
「お金持ちがお金を引き上げた?」
と懸念していましたが、その逆。
ちょうど非難が出た直後、7月~9月の3か月に120億ユーロもの新たな資金が流入。
結果、第三期は過去最高の利益を計上。
ゴールドマンサックスは、
「11月の株価の動向不安定で株式市場から引き揚げされた資金が、投資ファンドに流れている。」
として、DWS株をアウトパフォーム(上昇株)に指名、株価の目標は43ユーロ。
株価はこの1年で
ほぼ足踏み。
8月の
「グリーン ウオッシング嫌疑」
が痛かった。
しかし!
悪いニュースはすべて織り込み済み。
株価でみた会社の価値は70億ユーロ+。
SDAXでは二番目に価値のある会社で、MDAXの上昇候補。
KGVも10で評価が低い。
配当金が2.2ユーロ出るのは嬉しい。
中国でまたコロナロックダウンになっても、部品不足で悩まない。
個人的には
「今が底値であとは上がるだけ。」
と思っているのに、ここ4ヶ月、全然上がらないっ!
TUI コロナ敗者復活ラリー?
世界最大の旅行会社TUI。
コロナでこれほど痛めつけられた株はない!
1年チャートでご覧あれ。
ルフトハンザ株は底値脱出しているのに、未だに最安値圏でのたうち回ってます
12月に
「膝ガク」
になっているのは、オミクロンのせいです。
当初は、
「2021年の春先にはワクチン接種でロックダウンが終わり、株価回復。」
を狙って2019年に買いました。
確かに春先には株価回復。
その先がいただけない。
アルファ株、デルタ株に続き、今度はオミクロン株。
しかし!
2022年春先には、オミクロンも引き潮。
コロナ敗者復活ラリーが始まるよ!
賭けるなら今!
2022年 要注意銘柄
2022年は利上げの年。
利上げで不況になる業界は?
筆頭が不動産業界です。
安く借りた金で家を買う人が増え、ドイツは空前の不動産ブーム。
金利があがると日本のバブル崩壊みたいに、一気に株価が下がるよ!
次が借金の多い会社、赤字操業をしている会社は要注意。
DAXで一番借金が多いのが、かっての国営企業 ドイツテレコム。
DAXメンバーで赤字操業をしているのが、Delibery Hero。
大きく避けましょう。
VW トップそれともフロップ?
意見が分かれるのは車業界。
今回はその中でも2021年後半に
「失速」
したVW株を取り上げます。
2021年の最高値が252ユーロ。
最安値は141ユーロ。
夏以降、元気がない。
これから上がる?
株を買う理由
VWはテスラ追撃の第一人者。
今後も電気自動車攻勢が続くので、将来は安泰?
株を買わない理由
正直、VWの電気自動車はダサい。
ドイツ国内では売れてるが、中国では誰も欲しくない電気自動車。
中国でのセールスが弱い。
決定的なのが低すぎるマージン率。
VWのマージンは6~7%。
販売台数が伸びても、儲からない。
アウデイやポルシェになると大幅改善するんですが、基幹モデルのマージン率が低すぎます。
あのトヨタは大衆車なのにマージンが二桁。
さらに!
中国で都市封鎖をしているので、半導体がまた不足。
中国のゼロコロナ政策で、今後、サプライ問題が悪化するのは目に見えている。
この為、2022年の成長銘柄から製造業を外しました。
200ユーロくらいまでは回復するでしょうが、それ以上の長期的な回復に確信が持てないっ!