フェイスブック ユーザーの個人情報がリークした。
それも大量に。
その結果、大量のスパムメール & 電話がフェイスブックのユーザーを悩ます事に。
これに怒った消費者が、フェイスブックに対して損害賠償請求裁判を起こした。
この記事の目次
フェイスブック 大量のデータリーク
時は遡る事、2011年。
ハッカーはフェイスブックのホームページから、ユーザーの個人情報を探り出す方法を発見した。
これが実に簡単で効果的。
フェイスブックの検索欄に電話番号を入れて検索するだけ。
これが
「たまたま」
ユーザーの電話番号と一致すると、ユーザーのページが表示される。
ハッカーは手製のプログラミングで手あたり次第に検索、なんと5億人を超えるユーザーの
- 電話番号
- 仕事先
- メールアドレス
などの個人情報を入手した。
これがインターネット上で公開された。
結果、フェイスブック ユーザーには大量のスパムメール & スパム電話が届くことになった。
私も被害者?
「私もスパムメールに困っている!」
と言う方は、オーストラリアの会社が提供しているサイト
“Pwned”
で検索できます。
ここでこんな表示が出たら、
あたたもフェイスブック リークの被害者です。
このサイトはあのフェイスブックでさえ、
「こちらで御確認ください。」
と紹介しているほどなので、信用できます。
損害賠償請求 最高裁判決
このリークにより大量のスパムに悩まされることになったユーザー。
そのうちの一人がフェイスブックに対して、損害賠償を請求した。
しかし会社側は、
「リークしたとされる情報は、どのみちユーザーが自分で公開していた情報だけ。リークとは言えない。」
として一切の賠償、そもそも客に迷惑をかけた事さえも否定。
そこでこのユーザーはファイスブックに対して損害賠償を求めて裁判所に訴えた。
案の定、フェイスブックは徹底抗戦。
一審、二審、そして最高裁で争われることになった。
2024年11月、最高裁は
「個人データのコントロールを失うことは、損害と言える。」
として損害賠償権を認めた。
わかりやすく言うと、
というわけだ。
なんぼ貰えるの?
このような
「消費者に優しい判決」
が下ると、皆さんも被害に遭っているだろうから
「で、なんぼ貰えるの?」
ということになる。
最高裁は、
「損害賠償の額はどんな損害を被ったかに拠る。」
としながらも、スパムメール & 電話による迷惑行為により損害賠償額を
「100ユーロ相当」
とした。
最初からやり直し?
損害賠償額が100ユーロでも、
「塵も積もればマウンテン」
で、できるだけ多くのユーザーがフェイスブックに損害賠償を請求すれば、それだけ
「痛いお灸」
を吸えることができる。
ところがである。
裁判所は、
「個々の損害賠償権については、個別に精査するがある。」
として、この案件を一審に差し戻した。
ここで原告側が
「どんな迷惑を被ったか。」
を裁判に被害状況を提示して、賠償額が決まることになる。
しかし、
「あのフェイスブック」
が
「わかりました。」
と判決を呑むわけがない。
そこで会社側は、
「そもそもユーザーは、個人情報の利用に同意している。」
として、まだ争う姿勢を見せている。
そして実際に、裁判所がどちらの言い分を認めるかまだわからない。
フェイスブック データリークで集団訴訟開始!
次に話をフェイスブックのデータのリークに遭った
「その他多数」
のユーザーの損害賠償に向けよう。
まさか
「たった100ユーロ」
の為に、裁判所に訴えるわけにはいかない。
そこで、消費者団体が集団訴訟の届けをハンブルクの地裁に提出した。
すなわち!
消費者団体が用意した
「集団訴訟参加書類」
に記入して返信すれば、
「無償」
で、消費者団体があなたの損害賠償請求権を裁判所で争ってくれる。
勿論、
「確実に100ユーロが手に入る。」
というわけではないが、お金がかかるわけではないから集団訴訟に参加しても損はない。
そもそも日本ではそんな手段がないのだから。
皆まで言えば、データリークが起きたのがかなり前。
何もしないとあなたの
「損害賠償権利」
は2024年末で消滅する。
これを阻止するには集団訴訟に名前を連ねる必要がある。
そうすればあなたの損害賠償権は、裁判所の判決が出るまで消えることはない。
手段訴訟参加方法
消費者団体は、
「ニュースレターを購読(無料)された方に、フェイスブック集団訴訟参加方法を詳しく案内します。」
としている。
面倒ですが、ここから登録してください。
尚、ドイツで裁判経験のある方は法務省のホームページでフェイスブック集団訴訟の
“Klageschrift”(訴状)
を探して、ここに名前を記入して、集団訴訟に参加することもできます。