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Nikon Z8 万策尽きたニコンの苦渋の選択?

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Nikon Z8 万策尽きたニコンの苦渋の選択?

2023年5月10日、ニコンが発表した新型ミラーレスカメラ Z8。

「ニコン信者」

でなければ、そのボデイーとスペックを見て、

「なんで?」

と思った筈。

実際、Nikon Z8の販売は、万策尽きたニコンの苦渋の決断だった。

Z8 開発秘話

そもそもニコンはZ8など、販売する気はなかった。

販売を目指して開発をしていたのは、2018年11月に販売開始されたZ6 & Z7の後継モデルだった。

質問
Z6 & Z7の後継モデルはZ6 & Z7Ⅱでは?

 

オリンパス(売却後、OMDという名前に変更)の18番が、同じカメラの名前だけ変えて、

「新型モデル発表!」

とやる

「断末魔の販売促進方法」

だ。

新型カメラを開発する予算もマンパワーもないので、他に方法がない。

でも

「オリンパス信者」

はそんなカメラでも買ってくれる。

この

「オリンパス病」

にり患したニコン。

Z6 & Z7と瓜二つのモデルをこしらえて

「新型モデル発表!」

とやったのがZ6Ⅱ& Z7Ⅱだ。

Z6 & Z7の販売開始後、

「ひどい!」

という批判にさらされたニコンが、

  1. 2枚のメモリーカードが入るようにして
  2. イメージセンサーは同じままで
  3. 同じプロセッサーを2つ入れただけ

正確には新型モデルではなく

「Z6 &Z7 改」

だった。

そのニコン、Z6 & Z7の

「新型モデル」

の開発が思うようにいかなかった。

また同じ手を使って

「新型モデル発表」

とやっても、柳の下に二匹目のドジョウはいない。

「どうすっぺ?」

と悩んだ末に考え出した苦肉の策がZ8だった。

何故 Z8?

もう3年も前から、

「ニコンD850のミラーレス版が出る。」

という噂があった。

その名前がNikon Z8だった。

そもそもニコンD850は、

「最高の一眼カメラ」

という評判を得て、

「ニコン最後の名機」

として歴史に残った。

ニコンは巷の噂を逆利用、

「Z8をD850の後続モデルとして宣伝すれば売れるぞ!」

と推論した。

もっともD850の後続モデルは、Z7であった。

が、人気がなかったので、

「誰も見なかった」

ことにして、Z8を制作することにした。

ところがである。

これまでニコンがZ6 & Z7の後続モデルの開発をしてきたので、Z8の開発に回す金も時間もないつ!

ここでオリンパス病が再発、

「Z9と同じカメラをZ8として売ればいい!」

と誰かが言い出した。

Z8の販売に際してニコンが

「開発」

をしたのは、ボデイーだけ。

開発と言っても、Z9のボデイーからバッテリーグリップを除くだけ。

2ヶ月もあれば十分だ。

開発後、不具合がないかテスト機で実験するのにさらに2ヶ月。

タイの工場で生産を始めるのにさらに1か月。

するとニコンは2022年末に急遽、Z8の販売を決定していたことになる。

言い換えれば2022年の11月に Z6 & Z7の新型モデルの開発に失敗したことがわかった。

そこで急遽 Z8にお鉢が回ってきた。

これがZ8の開発秘話だ。

だから

「新型カメラ」

なのに、カメラには新しい特徴は何一つない。

皆まで言えば、2年半も前に市場に出ているキャノンのR5、

半年前に出たソニーのα7R 5

の方が性能が良くて安い。

高い金を払って性能の劣るカメラを買うのは、金が余って仕方ないニコン信者くらいだ。

予想を上回る反響により、、

宗教団体が信者を勧誘する際の常套句が、

「呪われています!」

だ。

カメラメーカーが使う常套句が、

「予想を上回る反響により、カメラのお届けが遅れます。申し訳ございません。」

という18番。

なにせあのペンタックスも同じセリフを使っている。

見ているがいい、1か月ほどでニコンから、

「予想を上回る反響により、、、」

と発表がある。

するとニコン信者は、

「すごいニコン!」

と喜ぶ。

道理で宗教団体の被害者が絶えないわけだ。

ニコンの今後

ニコンの今後

ではニコンは、

「ジリ貧」

から抜け出すにはどうすればいいのだろう。

ドイツ最大の車メーカーVWは、ランボルギーニやブガッテイなども傘下に置く。

しかし!

VW従業員と取締役員のポルシェ一族に十分な

「お給料」

を払うには高級車の販売では

「足元にも及ばない」

という現状がある。

VWは

“Butter-und Brot Geschäft”(日々のパンとバターを稼ぐ商売)

の量産モデルのVW車を売る必要がある。

この

「日々のパンとバターを稼ぐ商売」

はニコンにも必要だ。

Z8やZ9はブガッテイ同様に、一部のお金持ち向き。

販売台数が少ないので、十分なお金を稼げない。

ニコンが再生できるかどうか?

それはZ6 & Z7の後続モデルにかかっている。

にも拘わらず、ニコンは2018年の販売開始以来、新型モデルを先送り。

ニコンに作って欲しいカメラ

今回、ニコンは

「必要に迫られて」

初めて、

「しっぽり握れるグリップ」

をミラーレスカメラに採用。

まさに怪我の功名だ。

そのボデイーに新しい画像処理プロセッサー(AFが改善される。)を搭載した

“New Z6″。

をニコンに作って欲しい。

あるいは一眼カメラのボデイーを使用したミラーレスカメラ

“New Z7″。

Fマウントユーザーなら、涙を流して喜ぶ!

とにかく他社がやっていないことをしない限り、ニコンが存続できる可能性は大きくない。

それともまた

「オリンパス病」

を発病して、同じスペックのカメラを出すようなら、ニコンは

「次のオリンパス」

になるだろう。

すでに時遅し?

すでに時遅し?

仮に

「素晴らしい後続モデル」

が出ても、大戦末期にドイツが導入した

「世界初のジェット戦闘機 Me262」

のように、

「すでに時遅し」

で、ドイツの敗戦、このケースではニコンの凋落を止めることはできないかもしれない。

何しろZ6 & Z7は2018年から後続モデルを出していないのだ。

手抜きにもほどがある。

思い出してもらいたい。

2022年2月、ロシア軍はキエフ奪取に攻撃の重点を置かず、

「全方位攻撃」

を行った。

重点を欠いた攻撃はとん挫して、ウクライナ軍の反撃に遭っている。

ニコンも同じ。

上層部が

「全方位外交をする!」

と戦略決定して全然売れないカメラを開発、キャノンやソニーに

「周回遅れ」

にされてしまった。

かってソニーは一眼カメラが主流の時代に、

「フルサイズ ミラーレスカメラ」

に重点を置いて開発、大成功した。

ニコンにはそのソニーのような重点を置いた戦略がない。

他社の真似をしているだけ。

これで勝てるわけがない。

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執筆者:

nishi

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